海外展開という言葉だけが独り歩き

 結果が伴わなくても、近年、海外輸出を目指す企業の数は増え続けてきました。しかし、それらの企業になぜ海外を目指すのかという動機を聞いても、その回答のほとんどが「海外展開の流れがキテるから」という、ぼんやりしたものだと阿部さんはいいます。

 「政府が言っているから、周りが言っているから……どうして海外を目指すのか、その動機が企業の内側にないんです。だから失敗する」

 動機がないのに企業が海外を目指そうとするのは、海外展開にはたくさんの補助金が用意されているから。補助金が出ているからとりあえず飛びつく、そういう企業が多い、と阿部さん。

「例えば東南アジアに進出する企業への補助金がたくさん出ています。そうするとみんなその流れに乗ろうとする。でも、御社の商品が本当にその国で受け入れられるものなんですか?と。補助金目当てに計画を立てるのではなく、計画の中に補助金の活用があるべきです」

商流・物流の流れを図にして説明する阿部錬平さん(相沢由介撮影)

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