利府の海を見て、食べて、楽しむ!ハマスカ体験フェア2020開催

岩崎尚美=宮城県利府町】2020年2月23日、利府町の浜田・須賀地区でハマスカ未来会議が主催する「ハマスカ体験フェア2020」が開催されました。浜田・須賀地区は、東日本大震災によって大きな津波被害を受けた地区です。そうした場所で住民が主体となって始めた新たな取り組みとは、どのようなものなのでしょうか。実際にイベントに参加し、参加者の目線で取材しました。

浜田・須賀地区の魅力を発信する「ハマスカ未来会議」

浜田・須賀地区は、利府町の北東に位置する沿岸地域で、東日本大震災の影響を大きく受けた場所です。震災後は復興事業として、地盤の嵩上げや水門の整備などハード面の整備が進められてきましたが、2020年現在ではほぼすべての事業が完了しています。

宮城県がまとめた「宮城県推計人口」によると、2019年9月までの1年間で、県内全体の人口は10,059人減少しています。市町村別に見ると、人口が増加したのは6市町村、逆に減少したのは29市町。仙台市のベッドタウンとして人気の高い利府町では1年間で人口が6人増加しており、県内では数少ない「人口が増えているまち」だと言えるのですが、浜田・須賀地区においては、少子高齢化による人口減少や産業縮小が進んでいることが問題視されていました。

そのような背景があり、2019年7月に地域住民が主体となって浜田・須賀地区の持つ魅力や可能性をPRする「ハマスカ未来会議」が発足。活動の一環として、「ハマスカ体験フェア2020」が開催されました。

「ハマスカ体験フェア2020」が開かれた浜田漁港カキ焼き処駐車場特設会場では、NPO法人利府町観光協会主催の「利府町海産物直売会」も同時開催。ここでは殻付き牡蠣やワカメなどの海産物、地域おこし協力隊による「利府梨のスパイスカレー」などが販売され、にぎわいを見せていました。

宝探しやワカメ刈り体験も ハマスカ体験フェアの催し

「ハマスカ体験フェア2020」で行われた催しは、

・貝殻キャンドルづくりワークショップ
・宝探し&謎解きまち歩きツアー
・松島湾クルーズ&ワカメ刈り・加工体験

この3つ。いずれも参加費は無料で、事前に150名を超える申込みがあったようです。町民を中心に、仙台市など近郊からの参加者も見られました。

貝殻キャンドルづくりワークショップ

「貝殻キャンドルづくりワークショップ」は、牡蠣の殻に色のついたロウを流し込み、自由に飾り付けできるもので、子ども達が工夫しながら色とりどりのキャンドルを作っていました。

宝探し&謎解きまち歩きツアー

浜田・須賀地区は、日本三景松島の一角をなす「表松島」の海を有しており、美しい景観を楽しめる場所でもあります。まち歩きツアーでは、クイズと絡めながら地域の“宝”ともいえる魅力を探しながらグループで歩きました。

松島湾クルーズ&ワカメ刈り・加工体験

ライフジャケットを着て漁船に乗り込み、実際にワカメ刈りと加工を体験できる催しです。当日、家族で訪れた筆者も実際に体験してきました。

雨雪がちらつくあいにくの空模様にもかかわらず、多くの家族連れが参加。物珍しそうに立ち上がって海面を見つめたり、船首に座って風を感じたりと楽しそうに過ごす子ども達の姿が印象的でした。

ワカメの養殖場では、海底から引き上げたワカメをキッチンバサミでひたすら切っていきます。子どもの身長よりも長いワカメが引き上げられるたび、わあっという声が上がり、非常に盛り上がっていました。

盛況のうちに幕を閉じた「ハマスカ体験フェア2020」。次回は夏頃の開催を予定しているとのことです。利府町政策課の福島俊班長は「暖かい時期なので、海を生かした企画で皆さまをお迎えしたい」と意気込みを語ってくれました。

>TOHOKU360とは?

TOHOKU360とは?

TOHOKU360は、東北のいまを東北に住むみんなの手で伝える、参加型の"ニュースプロジェクト"です。経験豊富なメディア出身者で構成される「編集者」と、東北6県の各地に住む住民の「通信員」とが力を合わせ、まだ知られていない価値あるニュースを一人一人が自分の足元から発掘し、全国へ、世界へと発信します。

CTR IMG