【文・写真:三浦真実通信員=宮城県仙台市】仙台駅西口には、レトロでノスタルジックなガス灯が点在している。夕方になると、薄曇り色のガラスの中に柔らかな黄色い灯りが灯り、あたたかい気持ちに包まれる方も多いのではないだろうか。

ところで「隠れ政宗」なる言葉を耳にしたことはあるだろうか。実はガス灯の中にはランダムに「伊達政宗騎馬像」が設置されており、ツイッターやインスタグラム上では「隠れ政宗見つけた」という言葉まで目にする。だが、何体あるかまでは把握されていないようである。いったい何体あるのか、調べてみた。




電話で問い合わせた先は、仙台市役所。「青葉通り沿いにある、政宗騎馬像の街灯ありますよね?」と伺うと、交換手のお姉さんに「街灯に関しては該当の区役所の道路課に聞いてください、、、ふふふ(笑)」と案内された。交換手の方は「街灯」と「該当」が駄洒落になっていたので思わず笑ってしまったようであった。その後、青葉区役所道路課の担当の方に伺った。

仙台市中心部の通常のガス灯(左)と、「隠れ政宗」がいるガス灯(右)

何体あるの?答えは…

答えは「22体」とのことでガス灯の設置は1987年。仙台市地下鉄南北線の開業に合わせ、仙台駅前商店街振興組合が設置し、市に寄贈したものだそうだ。このところは老朽化が課題であり整備する予定も予算によっては検討しているとのことであった。政宗騎馬像は青葉通り、南町通り、駅前通りにランダムに22体ある。ガス灯は燃料費や修繕費など維持費がかかるが、できる限り続けたいとの事であった。近くLED化も検討しているそうだ。

【政宗騎馬像がない通常のガス灯】ランプ部分を修繕したガス灯も時折見られる。本来はこの綺麗な銅色であるが、「月日を重ね現在のような風合いが出て緑青化してくるんです」と青葉区役所の担当者の方は言う。

上を向いて「隠れ政宗」を探そう

区役所の方に聞いたところ、政宗騎馬像の設置意図は不明であり記録は残っていないという。通勤や通学で下を向いて歩く事が多いが、時には上を見ながら歩くのもいいかもしれない。このごろはスマートフォンを見て歩く人、イヤフォンから流れる音楽に耳を傾け気に留めていない人が多いが、時には設置した人の遊び心にわくわくしながら、「隠れミッキー」ならぬ「隠れ政宗」を探してみるのもいいのでは無いだろうか。

青空の下の「政宗」、暗闇に灯る「政宗」の姿は、ノスタルジックでとてもうつくしい。

「隠れ政宗」の夜の姿。撮影した日は残念ながらあかりは灯っていなかった。壊れて灯りがともっていないものも多い。区役所の方が言うように一日も早い修繕が必要だ。
【ガス灯のある道】仙台の美しい緑の街並みに朝晩ともにマッチしている。




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