写真連載企画:東北異景】自然の摂理は時として思いもよらない景観を生み出す。一方で、人間という社会的動物は欲望のままに巨大な建築物や異様な光景を作り出してきた。あらためて注意深く見回すと、我々の周囲には奇妙で不可思議な風景、違和感を覚える「異景」が数多く潜んでいる。東北の写真家・佐瀬雅行さんが、東北各地に存在する「異景」を探す旅に出かける。

街路樹の青葉は清々しく、吹き抜ける風が心地良い。仙台は一年で最も快適な季節を迎えた。

 ふと足元に目を向けると、道端に生い茂る雑草の中にも様々な花を見つけることができる。名も知らぬ野草。外来の帰化植物。住民が植えたのか園芸種も混じっている。

 近視に老眼が加わって見えにくいが、微小な花びらは形も色彩も一つとして同じものはない。再生と枯死を繰り返しながら、自然は無限の造形を生み出してきた。

 春から夏、そして秋。広瀬川の遊歩道など気ままな散歩コースで、マクロレンズの力を借りて野の花の文様をクローズアップしてみた。

東北の野花文様

【佐瀬雅行】1955年、宮城県塩釜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。縄文人、蝦夷(えみし)の末裔と自覚している。ロバート・キャパ、沢田教一、石川文洋の写真に触れて報道写真を志す。地方紙の写真記者として、30年以上にわたって東北各地を取材してきた。2014年からフリーで活動。東北地方にこだわり、風土や信仰などを主なテーマとして撮影を続けている。好きな写真家は土門拳、木村伊兵衛、東松照明、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドワノーと数えきれない。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。

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