【写真と詩の連載】大きいもの、小さいもの。3

色を纏えば感情になってしまう
まだ間違えたことのない光が一枚ここに

未来が運ばれてくる
ためらうことではじまりが生まれる
黄昏を整えて
 

ただ束ねた花のように綴ることができたらいいのに
どんなことにも力はかけられてしまうけれど
会いたいという気持ちが言葉を育てていく
 

考える時間を追いかける
水平線と街の余白を朗読する
たくさんから離れて
日常のひとつひとつを空の色にかさねてはずらして
鍋から溢れないように麺を茹でて
疲れることが甘くて
くりかえし遊ぶ

あの手紙を途中でやめて
また違う手紙を書き始める
 

詩:武田こうじ
写真:日本デザイナー芸術学院写真映像科
pic1 by 菊池春那
pic2 by 松田奈々
pic3 by 菅野海音

★日本デザイナー芸術学院写真映像科の写真展が11/8〜11/12まで1to2BLDG(仙台市青葉区片平1-3-35)で開かれます。“ひかれあい”をテーマに18人の際立つ個性と独自の視点からの魅力を映し出した写真を展示します。

【写真と詩の連載】日本デザイナー芸術学院写真映像科 × 武田こうじ
「大きいもの、小さいもの。」
ウェブメディアのTOHOKU360において、クリエイティブな発信ができないかと考えた時、日常の欠片を写真と詩で表現したいと思いました。内容連載タイトルを「大きいもの、小さいもの。」としたのは、日常の欠片、感情の欠片を表現する時、はじまりは小さいことでも、表現するという行為によってかけがえのないものになっている可能性があると考えました。それをウェブでの連載で紡いでいくことで、読者が自分にとっての日常の欠片や感情の断片、この町の一コマが大きいものなのか、小さいものなのか、投げかけていけたらと思ったのです。

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