元国会議員秘書がこっそり教える選挙の裏のウラ

#01「選挙ポスター」のディープな楽しみ方、教えます

どうも初めまして。元国会議員秘書の者です。この連載では、政治や選挙が皆さんにとって少しでも身近になり、ぜひ選挙に行きたくなるような記事を書ければと思っています。分かりやすく書くことと、マニアックに書くことを両立させていきます。

投票に行く人の3分の1は「ポスター」で候補者を決めている!?

さて、第一回目のお話は選挙ポスターについてです。突然ですが、皆さんは選挙で投票する際に何を基準に投票しているでしょうか?政策・政党・人柄などさまざまな投票基準を持っていると思います。中には鉛筆を転がして…なんて人もいるかもしれません。そして選挙に行かない人の理由としては、政治のことがわからない・候補者のことがよくわからないという人も中にはいると思います(実際、筆者の周りにはたくさんいました)。

実際に、こんな調査結果がありますのでご紹介します。

第37回政治山調査「投票に行く人の3人に1人が選挙ポスターを重視」読売IS合同調査より

記事によると驚くべきことに、選挙に行く人の3分の1は選挙ポスターを投票行動の判断に使っているとのことです。

仙台市内だけで、選挙ポスター掲示板は1312カ所も存在する!

仙台市選挙管理委員会によると、今回の仙台市長選挙では、市内の選挙ポスター掲示板は全部で1312カ所に設置されます。つまり、仙台市内だけでひとりの候補者につき1312枚のポスターを貼ることができるのです。この膨大な量が、みなさんがポスターを目にする機会が非常に多い理由となっています。

その他にも選挙中には選挙公報や法定ビラなどを使って広報活動をすることができますが、興味がないとあまり目にする機会は多くないかもしれません。その点、多くの人が日常の中で通る道に貼ってある選挙ポスターは候補者にとって大きなアピールの場になりますし、有権者にとっても選挙の情報を得る大きなツールになっていると言えます。




掲示板で候補者の「ポスター欠けてる現象」はなぜ起きる?

では、あの選挙ポスターはどのようにして貼っているのでしょうか?それは候補者陣営で貼ることになっています。たまに選挙初日にポスターが貼っていない候補者がいるのですが、それは候補者の陣営の人数が少なかったり、掲示場所を発見しきれなかったりしたときに起こります。

選挙区が広い選挙(参議院選挙など)では、あらかじめ地域にいる支援者や団体、地方議員らにポスターを配布しておき、掲示場所が決定次第(こちらの決め方はまた後日ご紹介します)、指示を出して一斉に貼ってもらう手法を取ることが多いです。選挙区が狭い選挙(町議選、市議選など)の場合は、選挙事務所に集まり、いくつかの班に分かれて貼りに行くことが多いです。

余談ですが、現在の選挙ポスターの主流は裏面が「全面粘着面」となっているものです。田舎の選挙などでは、画鋲で止めたりするものもあります。




汗と涙のポスター貼り。しかしポスターを貼る速さで組織力が分かる!

ポスターを貼りに行く人はボランティアが多いのですが、他に仕事がなければ秘書も貼る作業に向かいます。このポスター貼り作業はなかなかつらい作業で、まず選挙管理委員会から渡される掲示板の場所の住所は分かりにくいものもあり、掲示板の場所を探すのに苦労することも多々あります。雨の日は土砂降りの中を、掲示板の水分をタオルなどで拭き取りながら、ポスターを貼らなければなりません。

ポスターは1回あたり20~40カ所程度を貼っていきますが、一カ所あたり5分程度と考えても1時間40分~3時間20分かかる計算になり、陣営にとっては非常に大きな労力といえます。しかし言い換えれば、このポスターを貼る速さで、陣営の持っている組織力の強さをうかがい知ることもできるのです。

まだまだ選挙ポスターにはいろいろな秘密がありますが、また次回以降にご紹介していきます。




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