過疎地の医療問題は日本のどこでも起こり得る

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広野町の防災緑地から見える高野病院(中央)。奥には町の経済を支える火力発電所が見える(安藤歩美撮影)

 津波と原発事故の被災地ではあるが、高野病院が直面しているのは決して特異な状況ではないと、尾崎医師は指摘する。

 「こうした事例は将来日本のいたるところにでてくるはずです。広野町は震災前から過疎地域だったが、震災でさらに過疎化に拍車がかかり、若い人がいなくなって高齢化が一気に進んだ。今後日本の他の過疎地域でそうした事例が出てくるとき、行政としてどうとらえていくのか、という姿勢が問われている」

 高野院長の次女で高野病院理事長の高野己保さんは「院長の心残りは、病院の患者さんだと思う。この火を消してはならない。どうか自分には関係ないことだと思わず、いつか自分の地域もこうなるかもしれないということ忘れないでほしいし、多くの人に考えてほしい問題です」と訴える。

 18日、福島県、広野町、高野病院の間で、高野病院の今後の体制について二回目の緊急会議が開催される予定だ。双葉郡の地域医療を一手に支えてきた病院を守るため、行政がどのような対応を見せるのかが問われる。




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