2018年11月、TOHOKU360で「東北流行語大賞」のノミネートワードを募集いたしましたところ、おかげさまでたくさんの候補ワードが集まりました。

TOHOKU360では、みなさまからお寄せいただいた中から以下の14ワードを選出、インターネット上で決戦投票を行います。エントリーワードの下の投票コーナーより、おひとり様3つまで投票可能です。みなさんの投票で決定した「東北流行語大賞」は12月25日に発表予定です。みなさまの投票お待ちしております!

エントリー#1【金農旋風】

▲秋田朝日放送さんの、準々決勝で近江高を破った瞬間の歓喜?のツイートも話題となった。

【解説】第100回全国高校野球選手権で、秋田県勢として103年ぶりの準優勝に輝いた金足農業の躍進を表現した言葉。吉田輝星投手の投球、勝利後に全身で歌う全力校歌、サヨナラツーランスクイズなどが話題となり、準々決勝の地元の瞬間最高視聴率66.0%を叩き出す熱狂ぶりで、勝ち上がるごとに東北中が湧いた。快進撃が続く中、選手や応援団の滞在費が底をつくピンチが訪れた。そこに「#金農に寄付しよう」など募金の呼びかけで、2億円を超える金額が集まり、某チャリティー番組の募金の金額を超えたとも言われている。また、その熱は冷めることを知らず、コンビニ大手ローソンと金足農業の生徒が共同開発した「金農パンケーキ」の再販が決定した。販売した途端に品切れ店舗が続出するなど、経済効果にまで波及した。(執筆協力:小坂将人)

エントリー#2【#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権】

あっという間に過ぎ去ったパレードの車…。勾当台公園の交差点付近で。(阿部えりこ撮影)
あっという間に過ぎ去ったパレードの車…。勾当台公園の交差点付近で。(阿部えりこ撮影)

【解説】平昌オリンピックでフィギュアスケート男子シングル二連覇を達成した羽生結弦選手が、2018年4月22日、地元の宮城県仙台市の大通りで優勝パレードを開催。Twitter上でもパレードの様子を撮影した多くの写真が投稿されたが、ピントが完全に外れた写真やファンの手しか写っていない写真など、羽生選手を撮影したはずなのにあまりに下手くそな写真を投稿する「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」が自然発生的に流行し、大きな話題を呼んだ。

エントリー#3【戊辰150年】

新潟県立歴史博物館、福島県立博物館、仙台市博物館の共同企画による特別展『戊辰戦争150年』。写真は仙台市博物館。(佐藤晶子撮影)
新潟県立歴史博物館、福島県立博物館、仙台市博物館の共同企画による特別展『戊辰戦争150年』。写真は仙台市博物館。(佐藤晶子撮影)

【解説】今年は明治元年から150年にあたり「明治150年」として政府主導のイベントが開催される一方、戊辰戦争を戦った東北では「戊辰150年」としてさまざまなイベントが開かれた。(執筆協力:佐藤晶子)

エントリー#4【平成最後の芋煮戦争】

【解説】味噌味+豚肉の宮城県民 vs 醤油味+牛肉の山形県民の、平成最後の仁義なき戦い。「宮城のは豚汁だっぺした!」「牛肉は反則だっちゃ!」と2県の不毛だが真剣な論争が今年も続く中、芋煮シーズン終盤の11月、某ケンミン番組が両県に加え福島県会津地方の「芋煮」を紹介。芋というよりも大量のキノコが存在感を放つ具材に、醤油と味噌の両方を使うという従来の論争の根底を揺るがす新たな芋煮の参戦だった。これに対し、「それ、キノコ汁だべ!」と宮城・山形両県民の意見が一致。南東北一円に戦火が拡大しさらなる混迷を深めるかと思われた平成最後の芋煮戦争は一応の終結を見た、と思われる。

エントリー#5【来訪神】

秋田県男鹿市のナマハゲ
秋田県男鹿市のナマハゲ

【解説】11月にユネスコ無形文化遺産に登録が決まった、仮面・仮装の神々。全国8県10の行事中4件が東北地方の神々で、「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)、「遊佐の小正月行事(アマハゲ)」(山形県遊佐町)、「米川の水かぶり」(宮城県登米市)、「吉浜のスネカ」(岩手県大船渡市)が登録された。

エントリー#6【ヴァンラーレ八戸】

【解説】今年J3へ昇格が決まり、青森県初のJクラブとなったサッカーチーム。2006年に創設され、2014年度シーズンからはJFLに参入。2016年にはホームスタジアムが完成し、J3昇格条件となる観客動員数をクリアするために地道な努力を重ね、地域の支持を集めながら成長を遂げてきた。なお、「ヴァンラーレ」は「南の郷」と「起源」を表すイタリア語を組み合わせた造語で、チーム発祥の地である旧南郷村への思いが込められている。ヴァンラーレのJ3昇格により、これで東北6県すべてにJクラブが誕生したことになる。

エントリー#7【SHOWTIME】

【解説】今年メジャーリーグデビューを果たした岩手県奥州市出身・大谷翔平選手の、アメリカメディアでの愛称。打者としては22本塁打を放つなどエンゼルスの主軸として活躍。本塁打を放った時に実況アナウンサーが叫んだ「ビッグフライ!オオタニサン!」も話題となった。投手としても10試合を投げて4勝2敗と、投打に渡る大活躍はメジャーリーグの伝説的存在ベーブ・ルースの再来と騒がれた。地元・岩手県では新人賞受賞といった節目のたびに号外が発行されるなど、県民はおらがスターの活躍に湧いた。花巻東高校・日本ハムファイターズ時代から注目された投打の「二刀流」はアメリカでも輝きを放った。

エントリー#8【マサル】

【解説】平昌オリンピック女子フィギュアスケートで優勝したロシア・ザギトワ選手に日本から贈られた秋田犬の名前。ザギトワ選手は、平昌五輪の金メダルのご褒美として両親に秋田犬が欲しいことを発言。報道を受け、ザギトワ選手にはまず秋田犬のぬいぐるみが届けられた。本物の犬については、ザギトワ選手の住まいの都合からメスが贈られることとなったが、この犬に対してザギトワ選手は勝利を意味する「勝」から「マサル」と命名し、メスなのに男の名前がついたことでも話題となった。その後大阪で開催されたアイスショーでは「マサルダンス」と言う振り付けも披露された。秋田、大館能代の両空港ターミナルビルが共同で開発した秋田犬ぬいぐるみは、完売に対する追加発注に対しても品切れ状態が発生する人気を呼んだ。2018年の干支である戊戌(つちのえ・いぬ)に相応しい秋田犬ブームであった。マサルは11月にCM契約のために肉球調印を行い、勢いが止まらない。(執筆協力:小坂将人)

エントリー#9【ウマーベラス/ゼロカロリー理論】

宮城県岩沼市のスーパーに掲げられたせりのポップ(佐々木佳撮影)
宮城県岩沼市のスーパーに掲げられたせりのポップ(佐々木佳撮影)

【解説】宮城県出身のお笑いコンビサンドウィッチマンのネタ。宮城県在住の音楽バンドMONKEY MAJIKとサンドウィッチマンが今年発表した曲「ウマーベラス」でブレイクし、「牛タンせり鍋ずんだ餅どれだけ食べてもゼロカロリー!」などご当地ネタを盛り込んだ歌詞と、70年代風のディスコサウンドで、アース・ウィンド&ファイヤーやABBA(ビージーズとちょっとだけクイーンも入っているらしい)をオマージュしたMVで注目を集めた。
YouTubeはコチラ⇒MONKEY MAJIK × サンドウィッチマン / ウマーベラス(歌詞付き)

エントリー#10【I.N.K.】

▲YouTube:【おいでよ栗原】DA PUMP / U.S.A. (替え歌) → パンダライオン / I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜

【解説】今年大ヒットしたDA PUMPの曲「U.S.A.」を、宮城県栗原市に置き換え「I.N.K.(田舎)」と題した替え歌。東北出身の音楽グループ「パンダライオン」がYouTubeに発表。「カモンベイビー栗原 止まらぬ過疎化にインスパイア」など自虐風の歌詞が話題を呼び、256万回以上再生された。多くの支持を集めた背景には、歌唱や映像のクオリティーもさることながら、散りばめられたネタが栗原のPRに固執しておらず、「ユニクロGU、いやしまむらです」などのように、地元だけでなく全国の「I.N.K.」住民が共感しやすい内容となっていたことも要因として考えられる。パンダライオンには栗原市長から市の認知度向上に貢献したとして感謝状が贈られた。尚、同様の替え歌動画では、栗原市のお隣宮城県大崎市の「C’mon’baby オオサキ!湯ですぜ!」が、本家公認第1号になったことでも大きな話題に。東北では青森県八戸市の「おんでやんせ八戸」もある。

エントリー#11【ままどおる値上げ】

福島県民はもちろん、みんな大好き「ままどおる」。(安藤歩美撮影)
福島県民はもちろん、みんな大好き「ままどおる」。(安藤歩美撮影)

【解説】福島県郡山市の三万石が発売する銘菓「ままどおる」が12月より1個80円から100円に値上げ。東北民を中心に大きな衝撃を与えた。また、同社の「エキソンパイ」も120円から150円へ値上げ。値上げは約30年ぶり。(執筆協力:若栁誉美)

エントリー#12【#今度は福島がTOKIOを応援する番だ】

【解説】元TOKIOの山口達也さんが強制わいせつ容疑で書類送検された際、Twitter上で福島県民を中心に広がったハッシュタグ。東京電力福島第一原発事故後、風評被害に苦しむ福島県の農産物をPRするなど福島を応援する活動を続けて来たTOKIOのメンバーに対し、福島県民から温かい応援や励ましの言葉が送られた

エントリー#13【「来て」】

福島県公式イメージポスター2018「来て」(安達太良山・二本松市)
福島県公式イメージポスター2018「来て」(安達太良山・二本松市)

【解説】福島県が作成した福島県の公式イメージポスターの標語。福島県は今年「風評払拭や風化防止に向けて、過去最大規模の枚数で作成した」としており、県内各地の美しい風景とともに大きな文字で「来て」と書かれているインパクトあるデザインが大きな注目を集めた。「来て」の1枚から「呑んで」「味わって」「住んで」「ふくしま」と広がりを見せた。尚、「来て」ポスターには、福島県版と市町村版がある。

エントリー#14【タナモギアイランド】

▲イラスト提供:犬鷲つばさ
▲イラスト提供:犬鷲つばさ

【解説】東北楽天ゴールデンイーグルスの田中選手・茂木選手・島内選手による1〜3番打線の愛称。広島東洋カープの1〜3番「タナキクマル」が元になっていると言われる。極度の成績不振を理由にシーズン途中で辞任した梨田昌孝監督に代わって就任した平石洋介新監督は、得点力の向上を狙い打線を固定。梨田氏辞任時点で借金20という状況だったにも関わらず、平石氏が指揮を取るようになった最初の10試合では「タナモギアイランド」の活躍などにより9勝1敗と、ファンに一瞬、大逆転でのクライマックスシリーズ進出の夢を見せた。特に、ノーステップ打法が開花しパ・リーグ新人賞を受賞した田中和基選手の躍進は、低迷したチームの数少ない光明となった。

*投票は締め切りました。たくさんの投票、ありがとうございました!

「勝手に!東北流行語大賞 2018 」発表

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