【光森史孝=バリ・ウブド村】バリの赤ちゃんの〝成人式〟が昨日、ウブドのプリアタンにあるプリ・カレラン=北の王宮で行われました。バリの〝成人式〟は、日本の20歳の成人式と違って、生後3カ月を迎えると、行われるのです。この儀式は、世の中の生き物とお友達になり、人としてスタートする儀式です。




 父母に抱かれた赤ちゃんは、大勢の人たちが見守る中、生まれて初めて大地に足をつけてもらいます。この日まで、決して大地に触れてはいけないそうです。さらに、招かれたプダンダ=高僧の祈り、聖水のふりかけなどの後、金の腕輪やネックレスをはめてもらいます。これは、悪魔よけになるそうです。

 この赤ちゃんは、踊りの名手バグースさん、ケイコ・マンデラさんご夫婦の初孫です。赤ちゃんの名前は、A.A Gde.Baskara Prada Shota Mandera=翔大君です。日曜日生まれなのと、バリ暦から調べたところ太陽に関わりがあるということで、太陽神の名前から「Baskara」と名付けました―とケイコさんの話でした。

 お父さんは、バグースさんたちの二男、A. A Gde. Semaranata Nobuya(展也)Manderaさん。お母さんは Desak putu trisan wati(通称Desa)さんです。

 バグースさん一家は、この子供は、生まれてきたら、プラ・ダラム・プリのオダランに、お寺用の傘を寄付する約束をしていると霊媒師に言われ、先日のオダランに寄付させていただきました―ということです。




 儀式が行われたプリ・カレランは、バリの芸能の中興の祖といわれ、世界に名を知られたグンカ(偉大な父)と呼ばれたマンデラ翁が住まわれていたところですね。今回の赤ちゃんは、翁の5番目の曾孫に当たるようです。翁と、そのガムランや踊りを継承しているバグースさんたちの活躍ぶりは「踊る島バリ 聞き書き・バリ島のガムラン奏者と踊り手たち」(PARCO出版、東海晴美さんたち編集)に詳しいです。ご参考までに。

 写真は、高僧から金の指輪などをつけてもらう赤ちゃんと両親、ケイコさんたちです。

【光森史孝】1995年、神戸新聞社在職中、友人ら5人とインドネシア・バリ島のウブド村にコテージを取得し、神戸新聞社を定年退職後、ウブド村に移住。コテージ「Villa Bintang Ubud(ビラ・ビンタン・ウブド)の経営をバリの古くからの友人に委ね、バリ島の環境保護のための植林活動や日本・バリの高校生交流の手助けなどをしながら妻と二人で暮らしている。ウブド村の日々をつづったメーリングリスト「ウブド村暮らし通信」を発行。「TOHOKU360」には「ウブド村」通信員として参加、「ウブド村暮らし通信」から選んだ記事を不定期で掲載中。





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