【光森史孝=バリ・ウブド村】さて、きょうの話題です。表題のような展覧会が、ウブドのホテル、ロイヤル・ピタマハのギャラリーで、先日から始まりました。




製本? 日本では、あまりなじみがないかもしれませんが、書籍の製本・装丁を手作業で 行うもので、西洋では2千年とも言われる歴史のある伝統工芸だそうです。世界で、 現代工芸製本家として活躍する、伊藤篤さんの作品が、ずらりと展示されています。

伊藤さんは、日本の工芸製本(ルリユール)の草分けとして知られる栃折久美子氏に師事。本場ベルギーで修業を積み、イタリア国際製本展(1998年、2002年)エストニア国際製本展(2000年、2004年)など海外の多数の国際展で受賞。日本のみなら ず世界のルリユール文化の発展に寄与されています。

伊藤さんはオープニングセレモニーの中でも触れていましたが「<人と人とを綴じる>を目標にやってきました。工芸製本には60工程の作業があります。どの作業も正確さを要求されます。さらに、デザイン性など複合的に求められます。全ての製本工程でおおよそ30日余りかかり、金箔を貼るなど、デザイン性を高める創作などを かけると無限に時間が必要です。製本はもともと革の世界でしたが、今では異素材などで製作したり、新たな素材・材質で新たな作風、技術が生まれ続けています」と話されていました。

写真は、ケイコ・マンデラさんの絵を表紙にした伊藤さんの作品に見入る参観者たちです。

今回の展覧会は「日イ国交樹立60周年記念展覧会」と名付け、ケイコさんとバリの画家が描いた作品、そしてフォトグラファー青山航さんの作品などが展示されてい ます。

オープニングセレモニーでは、ホテルのオーナー、チョコルドさん、在デンパサール日本国総領事館の大橋首席領事、工芸製本家の伊藤篤さんが「日本、インドネシアの文化交流に役立たせたい」と、こもごも挨拶がありました。

展覧会の会期は4月29日までです。お早めにどうぞ。同ホテルのギャラリーが創設されて2回目の展覧会開催ですが、もっと多くの方に利用していただきたいとケイコさんは話していました。 

【光森史孝】1995年、神戸新聞社在職中、友人ら5人とインドネシア・バリ島のウブド村にコテージを取得し、神戸新聞社を定年退職後、ウブド村に移住。コテージ「Villa Bintang Ubud(ビラ・ビンタン・ウブド)の経営をバリの古くからの友人に委ね、バリ島の環境保護のための植林活動や日本・バリの高校生交流の手助けなどをしながら妻と二人で暮らしている。ウブド村の日々をつづったメーリングリスト「ウブド村暮らし通信」を発行。「TOHOKU360」には「ウブド村」通信員として参加、「ウブド村暮らし通信」から選んだ記事を不定期で掲載中。





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