【PR企画記事:東北の起業家に会いにゆく】東日本大震災後、東北では地域の社会課題をビジネスで解決しようとする人々の機運が高まり「起業」が活発化してきました。そんな東北の起業家たちが集まる年に一度の祭典「TGA Festival」が、今年も2月12日に仙台で開催されます。
東北の起業家たちが取り組むユニークなビジネスやその背景にある熱い思いを知るために、イベントに登壇する起業家たちに会いに行きました。
今回お会いした東北の起業家は、東杜シーテック株式会社の及川直樹さん。スマホで写真を撮るだけで、その人に合う服のサイズを自動採寸できるサービスを開発しているとのことですが、一体どんなしくみなのでしょうか?
学生服の採寸業務を、AIで効率化
――今取り組んでいる事業について教えて下さい。
東杜シーテックが持っているAIと画像処理の技術を生かし、「身体の自動採寸システム」を作っています。スマホ一台で、写真を2枚撮ることで、身長や身体の部位を計測することができ、その結果を服のサイズに当てはめることができます。これを、学生服の採寸システムとして提案していこうとしています。
――なぜ、学生服なのでしょうか?
もともと学生服の卸売メーカーから、採寸のワークフローを改善できないかと相談いただいていたのがきっかけです。
学生服の採寸は全国でほぼ同時期に行われますが、学校で一箇所に生徒を集め、実際に着てみて一人ひとりサイズを確かめる。この着付け採寸が現在一人20分もかかっているため、ここの部分を効率化したいとのお話でした。それをいち早く計測できるようなシステムを提供したい。コロナ禍ということもあり、「非接触」でサイズを計測できるシステムを作りたいという思いもありました。
――AIや画像処理の技術はシステムの中でどのように使われるのでしょうか?
AIの部分は、人を撮影した時の骨格を推定するところに使われます。どこが胸でどこが肩で腰かなどです。何センチかを測る採寸のところに画像処理の技術が使われます。
――サービスに対しての需要はどのように感じていますか?
AIによる採寸では、オーダースーツのような精度を求められるものよりも、サイズの決まった既製品が向いている。学生服のほかに、企業向けのユニフォームの採寸の業務改善にも使えると考えています。
試着室で「仮想着替え」が可能になる?
――今後の事業の展望は?
東杜シーテックは2009年から画像処理に始まり現在はAIに至るまで、技術を蓄積してきました。持っているテクノロジーとしては東北だけでなく、日本の中でも高いと思っています。そういった技術を活かして、さらに広い展開をしていきたいです。婦人服や紳士服の領域に入っていくときには、リアル店舗での計測をまず大切にしていきたいです。
例えば試着の際に、自分の身体を計測すると画面上で手軽に着せ替えができる「仮想着せ替え」など、AI技術を使った更なるソリューションの提案を考えていきたいです。デジタルサイネージっぽく、試着室の鏡をディスプレイに見立てて服の着せ替えができればいいですよね。
――2月のTGA Festivalに登壇する意気込みを聞かせて下さい。
2022年は東杜シーテック株式会社の創業20周年目にあたります。TGAへの参加をきっかけに、これまでの受託中心のビジネスから脱却し、ビジネスモデルの転換となるようなプロダクトの開発と事業化を目指したいと考えています。
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