【PR記事】日本三景・松島といえば宮城県松島町にあるイメージが強いかもしれませんが、実は「松島」は利府町にもあるのをご存知ですか?穏やかな松島湾の一角をなす利府町沿岸部の浜田・須賀地区は、風光明媚な風景や豊かな海産物が楽しめる、宮城の知られざる穴場観光地なのです。
そんな浜田・須賀地区を「ハマスカ」と名付けて地域一帯でその魅力を発信していこうと、住民たちが「ハマスカ未来会議」を結成し、地域内外の交流を生むさまざまな企画を展開しています。11月26日には初のオンラインイベントを開く彼らの活動に迫ろうと取材に伺ったところ、記者は予想外の場所へ連れられ…!?
取材場所が想定外。この遊び心こそ「ハマスカ」の魅力
地域を盛り上げようと活動する「ハマスカ未来会議」の秘密に迫ろうと、記者はメンバーである2人――利府町の須賀地区で「民宿ハーバーハウスかなめ」を運営する櫻井保さんと、浜田地区出身の会社役員・本間圭さんにお話を伺うことに。まずは櫻井さんの民宿に集合してお話したあと船に乗せられ、もう一つの取材場所として用意されていたのはなんと…
なんと松島湾に浮かぶ櫻井さん自作の「いかだ」の上にゴザを敷き、松島の風景を背景に対談するという、日本で唯一無二の豪華セットでの取材となりました。「表松島」とも呼ばれるハマスカ地区の海岸は、松島の玄関口。大型の遊覧船なども通らないため、このように松島の風景を独り占めしているかのような楽しみ方や遊び方ができるのが大きな魅力なのです。以下、洋上よりお伝えします。
住民が地域の未来を考え、企画する「ハマスカ未来会議」
浜田・須賀地区は東日本大震災で大きな被害を受けた地域。地域の復興や少子高齢化などの課題も重なる中で、2019年に住民たち自身で地域の未来を考える「ハマスカ未来会議」が発足しました。月に一度住民たちが集まり、地域課題に関する勉強会をしたり、観光客を呼ぶ楽しいイベントを企画したりするなど、幅広く活動しています。
浜田地区出身の本間さんはアパレル商社で中国やインドなど海外駐在も経験し、東京のベンチャー企業に勤務していた際に東日本大震災が発生。故郷への思いが強まり、5年前に宮城県へ帰郷しました。「この表松島の風景や、獲れる魚も日本一だと思っています。子供の頃から当たり前に釣りをしてきた豊かな自然のある地元のよさを、世界に発信していきたいと感じるようになりました」
須賀地区で民宿を営む櫻井さんは、美しい松島湾の風景と、小型漁船や小さな港ならではのおもてなしを生かした「体験型」の観光コンテンツ開発に力を注いでいます。季節に合わせて体験漁や収穫祭、無人島での海水浴に松島湾でいかだに浮かびながらのお月見…と、ハマスカにある豊かな地域資源をふんだんに生かしたツアーで観光客を楽しませています。「こんなに楽しいところは、他にない。『体験型』の観光で、地域を盛り上げていきたいね」
「体験型」で地域のファンを増やし、地域課題を解決する
浜田地区と須賀地区は海に面した隣同士の地区でありながら、近年は道路事情などの関係で地域間の交流がほとんどなくなっていたそう。震災からの復興、そして人口減少と高齢化、産業縮小という同じ課題を抱える小さなまち同士が「ハマスカ未来会議」として結束することで、「お互いの地域の人を知り、一緒に将来のことを考えられるようになった」と2人は口を揃えます。
住民たちは「ハマスカ」の魅力を知ってもらい地域のファンを増やそうと、今年2月に「ハマスカ体験フェア2020」を初開催。牡蠣の殻を使ったキャンドル作りや、小型船に乗ってワカメを収穫して加工するツアーなど、地元の人と観光客とが大自然と触れ合いながら交流できる体験型イベントを企画し、事前申し込みだけで150人が集まりました。
櫻井さんは「この地域の未来のために、俺たちの代で地域に『生業』を生まなければならない。そのキーとなるのが『人を楽しませる漁業』だと思っているんです」と、地域伝統の漁業に「観光」をかけ合わせた新しい産業づくりに意欲を見せます。
本間さんは「この地域は『超高齢化』が課題になっていますが、例えば運動不足の地域の高齢者が、観光に来た子供たちと交流するようなイベントを企画する。すると高齢者の方々も子どもたちと体を動かすことで健康になり、医療費がかからなくなる、そうすれば税金を子供たちのために使えようになる…というふうに、地域にとっていい循環が作れると思うんです」と、地域の課題を住民自身の手で楽しく解決していくアプローチを提案します。
オンラインでハマスカの人々と交流できるイベントを初開催
さまざまな企画を通して地域の課題解決と活性化に取り組む「ハマスカ未来会議」ですが、地域の外からもこの地域に関わり、一緒にアイデアを出して盛り上げてくれるような人を歓迎しているそう。櫻井さんは「何かハマスカでおもしろいことやってっぺや、って、この場所に人が集まるようになっていけば。地域の若い起業家や里山で活動する人たちともコラボして利府町を盛り上げていきたいし、松島湾全体が一つになって世界一楽しい観光地にしていきたい」と笑顔で語ります。そして「まずはハマスカがどんなところなのかを見てもらって、どうしたらもっとおもしろくなるのか、ぜひ意見をもらいたい」。
そんなハマスカを知るための第一歩となるイベントが、11月26日夜に開かれます。初のオンライン開催となるイベント「ハマスカ知っとかNight〜あなたもハマる?利府の海ってどんなとこスカ?〜」は参加費無料で、ハマスカの観光PR動画のお披露目のほか、地元住民からハマスカの魅力や地域での活動について直接話を聞く時間や、意見交換会を予定。オンライン参加のほか、仙台市のシェアオフィス・enspaceでのパブリックビューイングへの参加も可能で、来場者にはハマスカのおいしい海産物のおふるまいがあります。
そして参加費無料にもかかわらず、参加するだけで豪華特典が。このオンラインイベントに参加すると須賀地区にある「光洋水産」の工場見学と加工体験が特典として付く上、なんとハマスカの各店舗と民宿で「観光大使特約同様の特典」を利用できるそうです。
イベント詳細:https://fb.me/e/4LSUbAGiO
参加申込:https://share.hsforms.com/1e84qrDuWRNmD8Y_mVPinkQ3jhno
イベントには櫻井さんと本間さんも登場します。「この地域の交流人口を増やし、楽しくて住みやすいまちにしたい」と、本間さん。観光客としてハマスカに興味を持った方、新しいまちづくりの取り組みとして関心を持った方、ハマスカで住民と一緒に何かやってみたいと思う方。ぜひ秋の夜長に、ハマスカの気さくな住民の方々と交流してみてはいかがでしょうか。
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