コロナ時代の就活どうする?東北の大学生が就活ガイドブックを制作中

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【PR記事】就職活動を終えた東北の大学生たちが「学生目線」でキャリア支援サービスを手がける事業「ナイタツサロン」。彼らが今取り組んでいるのが、東北の大学生向けの就職活動ガイドブック「D’companies Tohoku Vol. 2」の制作だ。コロナ時代の就活にどう対応するかなど学生たちの不安も大きい中、就職を終えた現役大学生だからこそ伝えられる実践的な知識やアドバイスをふんだんに盛り込む。来年1月の出版予定に向けて懸命に制作を進める大学生たちに、活動への思いを取材した。

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就活を終えた大学4年生たちが、就活生のために本を作る

来年1月の出版に向け、「D’companies Tohoku Vol. 2」の制作が本格的にスタートした。就活を終えた大学生が東北の企業を紹介する就活ガイドブックで、企業紹介ページと就活生に役立つ情報や読み物などの企画ページとに分かれている。

出版企画部は9月の中旬頃から活動を開始。まずは大学4年生の男女12人で構成される出版企画部の学生たちが集まって「どんなページが欲しいか」を話し合う企画会議を行った。出し合ったアイディアをもとに、自己分析や面接マナー、先輩の体験談などのテーマを決定。その後はテーマごとに複数人の担当者を決め、それぞれの担当者同士で話し合いながら構成を考えていく。取材時(2020年10月)はどんな内容にするのか、どんな写真が必要なのかといった、誌面のレイアウトを考えるうえで土台となるラフ案を作成している段階だった。

「自分が就活生のとき欲しかった情報」から企画を考える

学生たちは企画や構成をどのように作っているのだろうか。ナイタツサロン出版企画部のリーダー・安室海咲(やすむろ・みさき)さんと松山綾人(まつやま・りょうと)さんに、お話を聞いた。

左から安室さん、松山さん

「対面の就活マナー」のページを担当しているという安室さん。「内容は、自分たちが実際に就活していたときの体験をもとに考えます。例えば面接の当日にピンポイントでスポットを当てて、どういうマナーが必要で、どういう姿勢で臨むのかとか。自分が就活生だったら、こういう情報が欲しいはずだろうなってイメージしながら内容を練っていきます」

この他、「たくさんある業界の中で自分の第一志望を絞れない」という就活生のニーズに応えて業界分析のページを企画した。また、自分たちが実際に読んでいた本や使用していたアプリ、ナイタツサロンで行われている就活イベントなどの情報を盛り込むなど、あくまで実体験に基づいた企画作りを意識した。

企画に基づいたラフ案が完成した後は、文章作成や写真撮影を行い、それらを配置していく作業が始まる。より見やすくわかりやすい誌面にするため、文章はどれくらいの分量にするのか、どんな写真が必要かなどを話し合いながら内容を詰めていく。並行して、企業紹介ページの制作も進める。今後はナイタツサロンメンバーが実際に企業へ訪問し、インタビューや写真撮影を行う予定だという。

「コロナ時代の就活マナー」も強く意識した内容に

「D’companies Tohoku」は昨年度、ナイタツサロン1期生によってVol. 1が制作された。二期生が作るVol. 2との違いはどこにあるのだろうか。

新型コロナウイルス感染症の影響で、就活の形も大きく変わってきている。その一つが、オンライン面接の増加だ。安定したインターネット回線の確保、面接に使用するイヤホンやマイクなどツールの事前準備、画面の明るさなど、オンライン面接には対面とはまた違った心構えが必要になる。Vol. 2には、こうした「今の時代の就活マナー」を多く盛り込む予定で、マナー対策のページも「対面」と「オンライン」とに分けて作成するそうだ。

マナー対策以外のページも「より実践的な内容になっている」と松山さんは話す。「例えば僕が担当している自己分析のページはVol. 1にもありましたが、Vol. 2ではそれをさらにブラッシュアップして作ろうと思いました。具体的には、自己分析シートやモチベーショングラフといったものをもっと細かくし、就活生にとってより役立つ内容になっています」

Vol. 1では、約100ページのうち大半が企業紹介ページに割かれていた。しかし実際にそれを使って就活してきた2期生メンバーの中からは、「より実践に即したページを増やした方がいいのでは」という声が多く上がったそう。このため、Vol. 2では企画ページを大幅に増やすことになったそうだ。

初めての本の制作。出版への苦労を聞いた

出版企画部のリーダーとして、日々メンバーをまとめる安室さんと松山さん。苦労することも多いのではないだろうか。ここで、出版に向けた苦労話をざっくばらんに聞いてみた。

――制作段階の印象的なエピソードは何かありますか?

安室さん

みんな出版に関しては未経験なので、まさに手探り状態。だからこそなかなか意見が出なくて、苦労することはあります。そういうときは代表の田村さんや先輩たちのアドバイスを聞きながら、みんなで話し合って乗り越えていますね。

ページ作りに関しては、僕たちは敢えて口出しせず、担当メンバーを信頼して任せるようにしています。その方が2期生らしいページができると思っているので。

松山さん
安室さん

他の2部署のリーダーは、いわゆる「俺について来い」なガンガンタイプ。でも私たちはそうじゃなくて、メンバーと近い、寄り添い型のリーダーなんです。

でも、内に秘めている情熱は同じくらいだと自負しています。やり方として、トップダウンよりボトムアップを意識しているという感覚です。

松山さん

――和気あいあいとした雰囲気が目に浮かぶようですね。出版企画部の男女比は半々とのことですが、性別が異なるからこそ生まれたアイディアもありますか?

安室さん

「就活で実際に使っていたアイテムは?」というアンケートで、男性からは靴磨き、女性からはストッキングの予備や「あほ毛」(はねている髪の毛)を抑える整髪料などの回答が得られて。これはかなり男女で意見が分かれたところだったので、盛り上がりました。

就活生に「常に持ち歩くくらい、たくさん使ってほしい」

最後に、自身も「D’companies Tohoku」を活用して就活をしたお2人に、出版にかける思いと次の世代の就活生へのメッセージを聞いた。

安室さん「私自身、この本で内定先と出会ったので、またそういう出会いが生まれればいいなという思いで制作に関わっています。就職に悩む人の手助けになれるのが一番嬉しいので、常に持ち歩くくらいたくさん使ってほしいです」

松山さん「1期生の先輩が本を渡してくれたときの、キラキラした目をよく覚えています。自分が制作側に回ってみて、あのときの先輩の気持ちがわかる気がするんです。今作っているこの本が自分の宝物になるんだろうなって、そんな未来を想像するとワクワクしますね。Vol. 1よりも良いものを作りたいという思いで動いているので、この本が就活生の役に立ってくれたら嬉しいです」

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