【衆院選宮城2024】土井とおる候補(1区・自民)独占インタビュー動画と全文書き起こし

2024年10月27日投開票の衆議院議員選挙まで、一週間を切りました。TOHOKU360はNPO法人メディアージとコラボし、同団体の実施した宮城県内の各選挙区の候補者への独占インタビューをお届けしています。ノーカットの動画と記事を掲載しますので、候補者の人となりや政策を知るためにぜひご活用ください。

1区に立候補している土井とおる候補(自由民主党)のインタビュー動画と全文書き起こしです。インタビュアーは阿部優香さんです。

綾小路きみまろさんを聞いてリラックス

前半は人柄を知るための質問をいくつかさせていただきます。趣味、特にストレス解消法のようなものがあれば教えてください。

音楽を聞いたり、月並みですけど読書をしたり、あとぼーっとしてたり。まあいろんな意味でリラックスできるような形はしていますね。一番リラックスできるのは、綾小路きみまろさんのお話を聞いている時が笑えて、何も考えずに笑えてリラックスできますね。

次に、あえて意地悪な質問をさせていただきます。苦手なことやものがあれば教えてください。

苦手なことは人前で話をすることが一番。これは立候補しているものとするといけないんでしょうけど、本当に人前でお話しするのが苦手ですね。

演説とか人前で他の議員さんと話したりとか、たくさんお話しする機会があると思うんですけども、まだ慣れないものですか。

手合わせをぴっちりと書いて、ハンカチを握りしめながら喋っていますし、頭の中がぐるぐるぐるぐる回りながら。噛まないように。そういうことを考えて、お話させていただいています。

次に、子供の頃の将来の夢を教えてください。

子供の頃から政治に携わりたい、議員になって自分の住んでいる町、また皆さんの役に立ちたいという、そういう夢はずっと持ち続けていました。

きっかけとかはありましたか?

私は、今は富谷市になっていますけど、前の富谷町の出身で、やはり若い人たちがなかなか意見を言えない。もう50年前の話ですけどね。そういう中で、やっぱり若い人たちがもっともっといろんな町に対して話をする。そうしないとやっぱり町はよくならないのだろうというような、そういう思いをなぜか持ってしまって。その思いがずっと続いてきたということだと思います。

政治家を志し、子どものころから議会を傍聴

何かまちが良くなるために、不満だったこととか、自分の中で何か変えたいなって昔思ってたことってありますか?

ふるさとはやっぱり農村と言われる部類の町でしたので、やはり商工業だったり製造業だったり、雇用をしっかり確保する、若い人たちが働ける場所をもっと作る。そのことによって農業も盛んになるのだろうと。後継ぎの皆さんが安心して兼業農家でもいいんですけども、仕事をしながら農業をやれる。生き生きしている地域だと思っていましたから、そういう地域にしたいなっていう、何度も言うように50年前の話ですから、今はもう富谷市となって素晴らしい町になっていますから、これからも自分でできることは応援をしていきたいと思いますし、この仙台ももっともっと生き生きとした仙台になってほしいので、しっかり今までも応援をしてきたという思いはありますが、これからももっともっと応援をしていきたいというふうに思います。

小さい頃から政治家を目指していらしたという、とても珍しい方かなって思うんですけど、その中で小学校、中学校、高校と成長するにつれて、何か政治家に近付くために考えていたこととか、実行していたことがあれば教えてください。

子どもなりにまちに配布される広報誌を読んだり、また、まちの議会の傍聴に行ったり。子どもですから、そういうことを一人では行けないけども、母親に連れて行ったりしてもらったりして行っていたという記憶があります。私、政治家に議員になるために何かやったかというと、大学時代の4年の時かな。国会議員の先生の事務所でアルバイトもさせていただきましたし、その前は建設現場に資材を運んだり、土木作業員のアルバイトなんかしていたんだけど、ご縁があって国会議員の先生の事務所でアルバイトをさせていただいて。

そういう中でやっぱり基本は自分で一生懸命頑張って議員になれればなりたいな、という思いがずっとあってということですね。縁あってそのままの国会議員の先生の秘書をやらせていただいて、そこからおぼろげながら立候補して、議員になって頑張ってみたいという現実的な思いに変わったということですかね。

主な実績は「空き家問題対策や災害に強いまちづくり」

ありがとうございます。そんな政治家の世界というか仕事なんですけども、私たち国民は政治って何をするものなんだろうな、政治家のことはよく分かんないなっていうのが結構多いと思うんですけども、具体的にはこの3年間、土井さんどういうことを仕事としてやっていましたか。

なかなか見えないというふうに思います。特に私はパフォーマンスだったりは政治と関係ないことをSNSだったり、そういうのでどんどん流していくというのが全く不得手、苦手なタイプというか、男性なので、そういうことをしていないとなおさら市民の皆さん方に何をやっているの?という、そういう思いを持たれてしまうのだろうというふうに思いますが。まずは一つは、やはり国の中で私は年金も含めてですね、やっぱり昔というと今の時代背景とは違う、そういう時代に作られたものが、今でもそういう形で制度として残っているというのは、これはやっぱり見直していかなきゃいけない。

将来に向かってどういう風な形がいいのかというのは見直して、どんどん改正をしていかなきゃいけないということで、そういう部分に取り組んでまいりましたし、自分の専門分野としては、今、空き家問題や所有者不明土地、そういう問題というのは、やっぱり自治体の皆さん方が苦労されている問題でもありますから、そういう問題を解決に向かって法改正に頑張って取り組んできた。

あとは、やっぱり今、自然災害が多発しましたよね。安心して暮らせない。そういう時に、やっぱりしっかりと災害に強いまちづくりというものが、私は国民の皆さん、地域の皆さんの命を守ることにつながる、繋がるだろう、俗に言う国土強靭化という、そういうことで一生懸命国も取り組んでいますけども、まだまだ足りない。やっぱりどんな災害が来てもいろんなものを失うということは失っちゃうんですけど、命だけは失わない、命だけは守れるという、そういうやっぱり日本全国、日本の国、国土でなければならないということで、そういうものにもしっかりと取り組んできたという思いというか、自負は持っています。

いろんな取り組み。取り組むということは、現場を知らないと何もできない。机上の空論だけでは全く現実に合わないようなものになってしまうので、それはいろんなことをやろうとした時には必ず現場、そしてまた有識者の皆さん、また国家公務員の担当者の皆さん、しっかりお話を聞いて、現場を見て、今何が必要なのか、予防していくためにはどういう取り組みが必要なのかというのをしっかりと把握した上でなければ、なかなか前に進まないというふうに思います。

ですからいろんな災害が起きた時には、被災地の皆さんのご迷惑にならないような形で必ず現場は見に行きますし、現場からやっぱり感じないと、なかなか本当に有効な取組というのはできないと思いますので、現場第一でまずはスタートする、というふうに今行動しています。

災害って結構いろんな種類があると思うんですよね。津波だったりとか、地震であったりとか、天候もすごい変わってて、猛暑だったりとか、雪がすごい降ったりとか。日本でいる以上四季があってすごく起こりやすいものだなって思うんですけども、その中でも、特にどういう対策を立てていくのが一番やりたいかなっていうのがお伺いできたら嬉しいです。

何て言うんだろう、地震もあれば、地震における津波もあれば、集中豪雨というようなものの災害もあります。そういう中で、私たちがしっかりやれるのは、一つは河川だというふうに思います。必ず大雨、集中豪雨の時には河川の氾濫等々で大きな被害を受ける。

また、やっぱり地方人口、特に農村の人口がどんどん減っていって、農村が過疎化、人がいなくなるということになると、山が荒れる。山が荒れると山の地盤が弱くなる。そうすると大雨が降ると土砂災害というものが出てくる。ですから農村であっても、やっぱり生き生きと農業ができて暮らしていける。そこに人が住んでいる。そのことによって山の手入れもできる、山も強くなる。有害鳥獣もなかなか里山に降りてこられなくなる。そういう私は全部つながっていると思うんですよね。

だから、一つだけ、これだけ一生懸命やっていますというのは、その一つのやったことがいろんな形でつながっているので、決して一つだけやることが無駄だと思っていませんが、そういう思いでしっかりと安心できる、暮らしていける。それは日本全国どこに住んでいても同じような形で暮らしていけるという、やっぱり日本の国、国内じゃなければならないというふうに思います。

現場を見てないんじゃないかってずっと思ってたんですよ。なくて、政治家の人たちが現場に出向いて実際に感じ取ってくれるのってやっぱりすごく大切だし、それがないとリアルにならないのでありがたいなと思いました。

とかく政治家というか議員がそういう被災地に行く時に、被災地の自治体の皆さん、一生懸命対応追われていて、私たちが行くことがかえって対応を遅らせることにつながるというのがずっと今まであったんだと思います。だから、私たちが今行く時には、そういう被災自治体の皆さんにご迷惑をかけないように、極力短時間の中で視察をするというか、現場を見るという、そうでないと、やっぱり行くは行ったが行った私たちの対応で、今言ったように、自治体の皆さん方が本当に忙しい時間、大変な時間に無駄な時間になってしまうので、そこはやっぱり私たちはしっかりと自分たちで被災自治体の皆さんに迷惑をかけないような形での現場視察というか、そういうことが今一番いいのだろうとは思っていますが。

地域経済をしっかり活性化するのが大事

政治家をずっと目指されてたと思うんですけども、野望や成し遂げたいことがあれば教えてください。

野望はありません。成し遂げたいというのは、やっぱり今地方は地域の経済がやっぱりまだまだ冷え込んでいる。そういう中で雇用というものもなかなか大変。若い皆さんもやはり一生懸命仕事をするという、そういう思いはあっても、自分がやりたい仕事だったり、就きたい仕事というのがなかなかない。

そういう意味では、やっぱり地域の中でいろんな方々が、いろんな仕事を、若い人たちも、女性の方もそうですけど、したいという時に、しっかりとそういう仕事がありますよというような経済状況を作っていくというのが、大変難しいことですけれども、そのためにもやはり地域の経済というものをしっかりと活性化し、その町が元気になる、そこに人が住む、そういうやっぱりいい循環をしっかりとつくり上げていきたいなと。それは今の私の政治に対する思いです。

就きたい仕事に就けるとか、すごく大事なことだなって思うんですけども、賃金の問題とかが絡んできて、自分の好きな仕事でも生きていかれないとか、そういったいろいろな事情があると思うんですけども、そこの生活の部分では何か考えることはありますか?

賃金上げてくださいということで、今、政府も取り組んでいます。ただ、これは大企業の皆さんとか、本当に一部の企業の皆さんはしっかりと上げていただいているんだというふうに思いますが、私が今までやってきた地方、地域で頑張っている企業の皆さん、経営者の皆さんも、社員や従業員の皆さんの給料を上げたい、上げたいんだという思いは思っていてもなかなかその会社の利益というか、そういうものが上がらない。

そうするとやっぱりどんなに気持ち的に賃金を上げたくても上げられない。そこでやっぱり政治としてどういう形で支援ができるのか。ただ、これはずっと未来永劫支援し続けるというのは無理ですから、色んな形で社会保障のいろんな減免だったり、いろんなやり方はあるんでしょうけど、今言ったように、ずっとやれるか、ずっと支援し続けられるかというと、それはなかなか難しいので、だからこそここをスタートにして、地域の経済をしっかりと回していくという。

東北でいうとやっぱり農家の皆さんが元気になるということが私は一番だと思いますし、それから、仙台、宮城というのはなかなか製造業が育っていないというか、製造業というものが大きなウエートを占めていないので、やっぱりもっともっと製造業を皆さんに支援をして、この宮城、仙台で頑張ってもらえる環境。

それからこれから先、いろんな形で新しいものにチャレンジをしていく若い皆さん方、スタートアップ、そういうものを頑張ろうとする皆さん方をどんどん支援をしていくという、その繰り返しがやっぱり私はその地域の元気につながるんだろうし、経済の活性化というか、活力が生まれて、賃上げができるような環境にしていきたいなとなるんだろうなというふうに私は思っていますので、そういう形で頑張っていきたいというふうに思います。

政治資金問題「私はパーティーはやらない」

政治資金に関する法律の改定もありました。今後の政治資金のあり方について、土井さん自身どう思っているかを教えてください。

ルールを守る、ルールを守るというのは当然なんですが、やっぱり政治資金に対しての認識の甘さというか、そういうのがあったことは否めないというふうに思います。私はパーティーはやらない。この先、政治家としてパーティーはやらないというふうに決めています。ですから、パーティーぐらいは全面禁止、実費でいろんな形での交流会、勉強会、そういうのは当然やらせていただきますけれども、1万円だ、2万円だというような、そういういわゆる資金集めのパーティーというのはやらない、やっちゃだめだというふうに心に決めてますので、大変ですけど、それをしっかり実行して見ていただくということ。

やっぱり口でだけ言ってもだめなので、じゃあ自分がこうしますということをしっかりとお約束をして、それを辛くてもやり通すという、そういう現実的なものが今求められているんだろうなというふうに思います。

言葉だけではなく、実感を持ってもらえるような政治を

では次で最後になります。政治への関心が低かったり、期待が持てないという人もいるかと思います。そういった方に向けて最後にメッセージをお願いします。

政治への関心が薄れたり、期待が持てないともし思われているのであれば、それはまさに私たち政治の中で活動している者の責任だというふうに実感をいたします。だからこそ、行動や、何をやっているかということ、そういうものをもっともっと発信をしていかなければなりませんし、現実的に言葉だけじゃなくて、しっかりとそういう、政治がこんなに一生懸命やってくれているから、こう変わってきたんだという実感を持っていただかないと、これはもう解決というか、興味や関心を持っていただけないと思っていますので。

しっかりと一つ一つ実感を持ってもらえるような結果を出していく、それが一番大切なんだということを肝に銘じて、これから頑張って活動していきたいと思います。期待してください。若い皆さん、諦めないで、私たちも一生懸命皆さんに期待していただけるように頑張ってやっていきますので、どうぞこれから期待してください。お願いします。

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