東北流行語大賞2024は「多賀城創建1300年」に決定!多賀城市長に急遽インタビューしました。

TOHOKU360では、読者の皆さんから今年の「東北流行語大賞」の候補ワードを募集しました。編集部ではたくさんのご応募の中から、18ワードを今年の「東北流行語大賞」のノミネート語として選出。12月2日から13日にかけて、こちらの記事でweb決選投票を行いました。今年は1120人の方が投票して下さいました。投票へのご参加やSNSなどでのたくさんのコメント、ありがとうございました。

投票の結果、大賞は「多賀城創建1300年」に決定しました!この記事では、得票数の多かった言葉トップ3をご紹介します。そして大賞に輝いた「多賀城創建1300年」について、多賀城市の深谷晃祐市長に急遽インタビューを実施しました。是非最後までご覧ください。

第3位:ヨーカドー撤退

第4位の大谷翔平選手「50-50」を10票超えて僅差で第3位となったのは「ヨーカドー撤退」でした。東北各地の住民にとって、大きな衝撃だったことがわかります。

今年閉店した福島県福島市のイトーヨーカドー(2021年11月、パブリックドメイン)

【解説】イトーヨーカ堂は2月、東北地方からの撤退を発表した。撤退が発表されたのは、青森県4店舗、福島県2店舗、岩手県と宮城県の各1店舗。他企業に承継される店舗もあるものの、跡地利用がいまだ決まっていない店舗もある。駅前に店舗があったイトーヨーカドー福島店では最終営業日となった5月6日、多くの客が来店し別れを惜しんだ。JR福島駅前では閉店によるまちの空洞化が懸念されており、駅周辺の再開発の議論やにぎわい創出のための社会実験などが行われている。(安藤歩美)

第2位:スーパーカップずんだ味

第二位には「スーパーカップずんだ味」がランクイン。投票した方からは、SNSで味についての感想や「ぜひ復活してほしい」とのコメントが多く寄せられました。

(写真:大泉さんご)

【解説】2024年9月に、株式会社明治から「明治 エッセル スーパーカップ ずんだ」が登場した。「ずんだ」は、ゆでた枝豆をすり潰して作る郷土食。 今回は、スーパーカップ30周年を迎えた記念プロジェクトの1つとして、 消費者から集めた新フレーバーのアイデアの中から選ばれ商品化。全国で期間限定で販売され話題を呼んだ。香りはしっかりとずんだを感じ、ずんだの味とミルキーさが相まった、優しい甘みが特徴。ずんだらしい細かな枝豆のつぶつぶ食感も楽しめる。11月に惜しまれながら終売となった。(大泉さんご)

東北流行語大賞2024「多賀城創建1300年

そして、最も多く得票し、大賞に選ばれた言葉は………….!「多賀城創建1300年」でした。

【解説】西暦724年に創建し、陸奥国府が置かれるなど、東北の政治や軍事の中心として繁栄した「多賀城」が、今年で1300年を迎えた。1300年の節目の年を祝い、文化遺産の価値を広め、未来に繋ごうと「多賀城創建1300年記念事業」が展開された。この事業では、展示、演劇といったイベントが開かれたほか、キャンペーンやグッズ開発なども行われた。JR仙台駅をはじめとした東北の各駅には大型フラッグが掲示され、お祝いムード一色。 11月1日、特別史跡多賀城跡で開かれた記念式典では、2025年の公開を前に復元工事が進む南門がお披露目となった。多くの人が多賀城に思いを寄せた1年になったのではないだろうか。(大泉さんご)

多賀城市長に急遽インタビュー!

ということでTOHOKU360は大賞が決定した16日、多賀城市の深谷晃祐市長に急遽インタビューを実施しました!

ーー「多賀城創建1300年」が今年の大賞に選ばれました。まずはご感想をお願いします。

率直に、あの、嬉しいです。はい。

多賀城市の深谷晃祐市長。素敵な笑顔、いただきました

今年多賀城創建1300年という記念すべき年だったのでその最後を締めくくるのに、本当に光栄な賞をいただけたなということで、職員も頑張りがいがあったでしょうし、市民の皆さんにも関わってくださった皆さんにもですね、多賀城創建1300年ということを何か改めてみんなで最後にお祝いできるっていうのはありがたいなと思ってます。

ーー多賀城創建1300年ということで、市としても色々なイベントを記念事業として実施してきたと思いますが、一年を振り返っていただけますか。

本当に1300年の歴史を色んな場面で語る機会があって、オペラを作らせてもらったり、シェイクスピアの方言で表現するようなものがあったり。式典も過去と未来と今が融合するような記念式典が開催できたり、昨日は山本寛斎事務所さんのお力をお借りして政庁跡でファッションショーをさせていただいたり。多賀城の今まであったものの活用の仕方とか、こういう見せ方ができる使い方ができるっていうことをすごく発信できた一年だったかなというふうに思っています。おかげさまでその間に多賀城碑が国宝に昇格ということで、その碑がなければ、今年1300年目を迎えるということもわからなかったので、本当にその1300年という悠久の歴史を紡いでくださった皆さんにしっかりその感謝を伝えられた一年になれたかなと思っていました。

創建1300年を記念し復元工事が進む、多賀城の「南門」(2023年3月、安藤歩美撮影)

ーー来年以降はどのように盛り上げていく予定でしょうか。

今年は実は「文化観光元年」ということで位置づけさせていただきまして。平成最後の年から比べると、今年はボランティアガイドさんがガイドした人数が11倍とかに増えていて。元々の数字がそこまで大きくないので、今年現時点で1万人ぐらいで11倍ぐらいになってるんですけど、やっぱり多賀城に観光で訪れてくださる皆さんがたくさんいらっしゃるので。

史跡は今まで保存しておくことがメインだったんですけど、やっぱりそこを活用していくっていうことが何より大事だと思いますし、今年はそういうイベント事業をたくさん展開できたので、民間の皆さんがそういう使い方をして、多賀城を何か活用いただくことでの経済活動であるとか。あとは史跡のちょうど道路を挟んで向かい側の中央公園のところには、宮城県内で初のパークPFIを活用したスケートボード場を室内と屋外と併設するようなパークを作らせてもらったりもするので、本当にいろんな世代を問わず歴史に興味のない皆さんも歴史に関心を持てるきっかけを作ることをしていったり、あとは歴史に関心のある皆さんがアーバンスポーツに触れる機会を作ったり。何か違う文化のカルチャー同士が何か重なり合う、そこで何か新しい文化が生まれるようなですね、そんな発信をどんどんし続けたいなと思っています。

元々政庁という場所自体が、例えば東大寺の大仏の鍍金のための金を涌谷から運んでくるときの中継点だったということもあるので、多賀城自体は東北中からいろんなものが集められて都に運ばれた中継地でもあるので、交易の中心、東北の中心になれるような元々そういうポテンシャルがあった場所かなっていうふうに思うので。文化に限らず、そういったいろんなものや美味しいものだったりそういうものも含めて、いろんな交流がこれからできるような場所にしていきたいなというふうに思っています。

ーー東北流行語大賞やTOHOKU360をご覧になっている方々にメッセージをお願いします。

東北に住んでいて僕もまだ東北6県の中で行ったことのない場所ってたくさんあるんですけど、今って行かなくてもそこの土地を感じられたりとか、その風景ってこんな雰囲気かなってことはインターネットを使って簡単に見ることができると思うので、ぜひ一度多賀城を検索をいただいて、どんなまちなのかっていうことをですね、ネット上で知っていただく。そしてその方々がやっぱり一度足を運んでもらえるような、インターネットで一度目で、実際に来ていただいて2度目。何か感じていただけるようなですねそんなきっかけをこれからもどんどん作っていきたいと思いますので、ぜひ多賀城を東北流行語大賞並に要チェックしてしていただけるとありがたいなというふうに思います。

深谷市長、お忙しい中急遽インタビューに答えてくださりありがとうございました!

インタビュー全編はこちらの動画でご覧ください。(インタビュー:安藤歩美)

最終結果はこちら

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