【参院選宮城2022】小畑きみ子候補(立憲民主党)独占インタビュー

7月10日に投開票日を迎える参議院議員選挙。TOHOKU360はNPO法人メディアージとコラボし、宮城選挙区の立候補者情報や独自インタビュー、投票に役立つ知識をわかりやすく掲載しています。
この記事では、メディアージが行った立憲民主党公認の小畑きみ子候補への独占インタビューをノーカット動画と全文書き起こしで公開します。【インタビュアー:阿部優香/動画:NPO法人メディアージ/書き起こし:鈴木千絵(TOHOKU360)】

──本日インタビューさせていただきます、阿部と申しますよろしくお願いいたします。

立憲民主党の小畑きみ子です。よろしくお願いいたします。

大家族の「いい塩梅主義者」

──ではまず初めに、最近スマホで撮った中から、お気に入りの1枚を見せて下さい。

自分が撮ったわけじゃないんですけど、撮ってもらったやつで家族写真です。めったに撮ることができない家族写真です。誰かが撮らなければならないですから。撮ってもらったっていうのがほとんどなくて、忙しくて、行事の時もなかなかみんなで集まったりができなかったので、これは本当に…自宅で撮れたやつだったので。

──誰に撮ってもらったんですか?

これはですね、撮影に来た記者さんが撮ってくれて。本当にねえ、七五三とかもウチやってないので、家族写真ないんですよ。毎日忙しくてずっと。だからこれは貴重な一枚。

──記念になりましたね。

記念になりました、はい。

──小学校で学んだ教科の中で、どれが一番好きでしたか?

体育。

──何のスポーツが好きでしたか?

小学校4年生の時から、ミニバスケットボールやってたので、バスケが好きです。

──ご自身のことを「○○主義者」と表現するなら、どんな言葉が当てはまりますか?

いい塩梅(あんばい)主義者。もういい塩梅にやってくれればいいからとか、「まあいい塩梅」と言う時もあれば、「まあ適当に」って言うこともあるんだけども。子どもたちには、自分で考えられるようにいい塩梅に、続きは自分たちが考えられるように、どういうことなんだろうっていう、こう、そういう感じでいい。あまりこれって決めないで、いい感じにとそういう主義者です。

──何か日本って真面目な人とか、これでないとダメって人が多いと思うので、すごいいいなって思いました。

ねー、あんだけ子どもいたらさ、なかなかねえ、型にはめられないじゃない。もう人それぞれ違うから。だから彼らそれぞれが思った、いい塩梅でやってくれればいいってね、そういうところかな。

子育て費用がかからない世の中に

──では次から、政治や政策についてお聞きしたいと思うんですけど、初めに医療の現場から政治を志した理由と県議会議員から国政を目指すことになった理由を教えて下さい。

まず最初に、看護師から県議になった理由は、そうですね…一生活者として何か生きづらいなあとか、これどうしてなんだろうって思ったことが政治につながったとか、暮らしの話が政治とつながっていることがわかった時に、政治を変えなきゃいけないんだなあっていうところから、まず一歩が県議になることでした。

で、県議になってみて、やっぱり国政を変えないと、県の力だけじゃどうにも変わらないことってやっぱり、財政の問題だったり、そこの知事のお考えであったりとかで大都市ではできていても、地方ではできてないこととかあるので、それをやっぱり国に行って変えなきゃいけないんだなっていうのを、この2年半で感じて、国政を目指すようになりました。

──国会議員になったら実現したい政策を具体的に教えて下さい。

そうですね。子どもの、子育てに関する費用がたくさんかかっている現状があるので、まあ、ウチもそうなんですけど、そこの部分できちんと教育無償化を進めたりとか、とにかく子どもに関する費用がかからないように、今までずっと子どもを産めば産むほど貧困になっていくというところがあるので、そこがそうならないようにきちんと手当を出してもらうように、子育ての現状をきちんと伝えていきたいなっていうように思っています。

あと、医療の格差とかもやはり宮城県と大都市では違ったりするし、宮城県内の中でもやっぱり自治体の中でも違ったりするので、そこをきちんと格差是正を、お金を出すということが一番だとは思うんだけども、そういうところの予算をきちんと取ってこれるようにしたいですね。

有機農業や食育を進めたい

──今、医療と子育ての政策を教えていただいたんですけども、その他の分野で関心のある取り組みがあれば教えていただきたいです。

私、子育てと医療を合わせた時に、やはり食が大事だと思っているので、食育に関しては進めていきたいというところがあって。宮城県、農業やってるので、有機農業とかも推進できるように、宮城県と一緒に活動、というか宮城県の有機農業をどうやったら推進できるかなというのを県の人と話をしたりとか、後は実際に宮城県内で有機農業を進めている人と懇談したりとか、色々食育・食事から健康っていうふうになると思うので。で、宮城県はやっぱり農業を一生懸命やっているところなので、そこをきちんと後押しできるような政策をしっかりやっていきたいなと思っています。

──特にどの食品に力を入れたいというのはありますか。

野菜、その土地で育ったものをその土地の人間が食べるっていうのが一番身体にあっている身土不二という言葉があって、その土地のものをそこの人が食べるっていうことがいいことなので、季節に合ったものを、その土地のものを食べる。

で、一物全体という言葉もあって、その丸ごと食べる、そう皮も栄養があるからね。リンゴとか皮むいちゃうとすぐに酸化して黄色くなったりするでしょ。皮って大事なんですよ。だから、人参とかジャガイモもウチは剝かないで、皮ごと丸ごと食べて栄養を全部。そのためにはやっぱり、なるべく安全なものの方がいいから、なるべく無農薬にするとかね、そういうところまでやって、ですね。

子育て世代の国会議員が活躍できるしくみを

──では次に、今後、子育て世代の国会議員が活躍していくために、どのような政策が必要になってくると思いますか。

そうですね。やっぱり子育て世代もきちんと政治に参加できるような日程っていうかね、夜は遅くならない。私、看護師やってる時も、日曜日の研修会だったりとか、夜の研修があったりすると出られないんですよ。子どもが、そこまで夜預かってくれるっていうところっていうのが、普段行ってる保育園だと、延長保育かけても7時までだし、例えば、研修に出たりとか、会合に出たりすると7~8時になって、迎えに行く時間に間に合わない。そういうふうになってしまうので、なるべく夜は家族で過ごせるようなしくみ作り。そういうふうにやっていかないと、子育て世代って蚊帳の外だと思いませんか。

──そうですね。

今、普通の仕事するにもそうだけど、核家族化が進んでる中で、ましてや親も仕事してるってなると、親に面倒を見てもらうこともできなくなってたりするので、家族に負担がかからないような中でやってけるようにしてもらわないと。だから今、いないんじゃないですかね。逆に、家族に負担をかけてしまうから政治ができないとか、そういうふうになってしまうんだなって。この部分が、子育て世代が夜出なくても済むような、しくみ作りができてればいいのかなって思います。

──話を聞いて、核家族化が進んでいるのに、例えば両親が夜まで仕事だったりすると全然預かってくれる場所もなくて大変なので、国会議員になって、もし夜に研修などが入ってきても預けるところもないし、すごく難しい問題だなって。

そう、そこを変える一人になれればいいって思うし、すぐ変えられるわけじゃないから。でも、うちの場合、幸い私がもともと看護師やってたから、夜お母ちゃん居ないの普通っていうかね、朝お母ちゃんがいないこともあるというのは、ある意味普通のことだったから、そういう意味では、子どもたちが、お母さんが。365日24時間じゃない、看護師さんって。日曜日にいないこと。

日曜日にお父さんが子ども連れてお出かけするってこと普通にあったり、夏休みも私取れなくて、お父さんが、子どもがまだ4人ぐらいの時、子ども4人連れて夏休み旅行に行ったりもしてたから、そういうのの延長で、しばらくそうなったりする可能性はあるけれども、それを変える一人にならなければならないと思っています。

──今、小畑さん自身、8人のお子さんがいらっしゃって、国会議員になると東京なので、生活スタイルも今とは変わってくると思うんですけど、国会議員になったら、今後どのように生活していきたいか考えがあれば教えていただきたいです。

まあ、新幹線、文明の利器が今発達していて、通える距離であるというのか、時間ではあると思っているので、なるべく通勤するつもりで。ただ、あまりにも自分が忙しすぎて精神的に疲れたりすると、子どもに当たっちゃう可能性も人間だからあるので、そこは体と相談しながら、子どもたちと向き合いながら、どうしていくかっていうのは。帰れない日もあるかもしれない。けどそれは夜勤で夜居ないのと一緒と、子どもたちも理解するだろうし、そういう感じでやっていこうかなって。で、確実に週末はこちらに戻ってこれると思っているので、そういう感じでやっていきたいなと思っています。なるべくは戻るつもりで。

私、コロナでしばらく東京に帰れなかったので、久しぶりに今年の3月の終わりに東京に行った時に、もうここには住めないって正直思った。27年間、東京と埼玉に、川口市出身だから、いたんだけど、こっちにいた期間の方がまだ短いんだけど、あっちでは暮らせないと思ったの。ちょっとお泊りするくらいじゃないかと思ってます。自分では。

子育て世代の候補者、何人も出てほしい

──昨年の衆議院議員選挙では、立憲民主党がちょっと議席を減らしたり、維新の会が議席を増やしたりとかありましたが、今の野党に足りないものや、立憲民主党が議席を増やすために必要なものは何だと考えますか。

必要なものねー、何だろう。やっぱり、元気な候補者を出せばいいのかな。何かこう、この人に託してみようっていう元気な候補者が出てくればいいのかなって。まあ、その一人に私もなれればいいって思ってやっているんだけれども。新しい人出てきて、この人ならって野党の人が、毎回毎回同じ人でどうなんだろうっていうよりも、この人なら、あ、でも受かってる人ならいいんですけど。ただ、新しい顔の人も出てもいいのかなって。

──元気な、というのは具体的には。

どちらかって言うと、子育て世代。私みたいに何人も出て。そういう人たちじゃないと、現状がわからないじゃないですか。国会議員見た時に、年配の方とかも多いわけで、長く頑張ってやっていらっしゃる方も多いわけで。その人たちの子育て時代と今だと全然環境違うと思うんですよね。

だから今、困っている子育て世代がいるわけで、そこの部分をしっかりと政策としてやっていける私たち世代が何人もいれば、“今、こういうことで子育て世代が困ってるんですよ”って何人も言えば変わってくる、というように思っているので、そういう人たちが少ないというか、いないのかなって。

──私も、当事者じゃないと具体的に政策とかは出てこない、抽象的になると思うので。

机上の空論になってね。生きた政治にならないですよね。私もそう思います。

「消費税を5%に下げ、給料を上げる」必要

──収入は増えず、物価は上がり、国民の生活が苦しい状況が続いていると思うんですけど、国民が安心して暮らせるように、国としてどのような手立てを取るべきだとお考えですか。

長くこの状態を続けるべきではなくて、今すぐにでもできるようなことをして、国民が安心できるような政策というところで、私自身も立憲もそうですけど、まずは消費税を下げる。5パーセントに下げて、後は今一番物価高になっているものといえばガソリン、小麦だったりする。その税金を下げてあげれば、店頭に並ぶ物の値段が直接低くなってくる。そういうところで、すぐやれることをやらないと。長く続くようでは本当に皆さん疲弊してしまうので。

現実問題、入ってくるお金と出ていくお金のバランスが取れていないのは、大体にしておかしい話なので、そこの部分ではすぐやれることがあるのでやるってことですね。でも、消費することも増えていかないとならないので、給料をまず上げること。その部分では給料を上げていって、それで安心して消費できるようにしないと、ただ悪循環というか。

なので、収入を上げることで、お金を使ってもらえればまた税は入ってくるので。で、お金が増えれば子ども産もうかな、もう一人産もうかなって思えるわけで。そうすると将来、その子たちが税金を納めてくれるわけだから、その未来に託していく、というように思っています。

「大学の費用無償化、希望が持てる政治を」

──では最後に、未来へ向けてどんな政治を行いたいと考えているか、特に10代から20代に向けたメッセージをお願いします。

はい。今ですね、やっぱり教育費がかかっていて、大学とかを卒業した時に、借金を背負ってそのまま社会に出ていくような状況が続いています。ここ、本当に大学の費用を無償化にしていって、未来に希望が持てる、そういう政治をやることで10代20代の人たちも希望を持って、政治に関心を持って、政治が助けてくれるんだっていうように、私自身が力を尽くして頑張っていきたいと思っています。

なので、皆さんもなかなか10代20代、政治に関心を持たない世代かもしれないんですけど、政治はみんなで変えられるってことを発信していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

──本日は、お忙しい中お時間いただき、ありがとうございました。

とんでもないです。ありがとうございます。

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