仙台の人気飲食店の秘蔵レシピ集「recipe for LIFE」発刊へクラウドファンディング始まる

安藤歩美=仙台市】新型コロナウイルスの影響で飲食店の売上が大きな打撃を受ける中、仙台市を中心とした人気飲食店がレシピ集「recipe for LIFE」を発刊するプロジェクトが始まった。クラウドファンディングで5月下旬まで支援を募っている。

プロジェクトの発起人は仙台市青葉区一番町の1927年創業の老舗そば店「imosen」の會澤健太さん。新型コロナウイルスの影響で売上が下がる飲食業界では「心が折れてふさぎ込んでしまった仲間もいた。飲食業界のために何かできないかと考えた」と話す。

「自分たちは普段料理を作ることを生業としているけど、では普段と同じように料理を提供できない今の状況では価値がないのかというと、決してそうではない。飲食店にとってとても尊い『レシピ』という価値を提供することで、飲食店の事業継続の資金にできればと考えたんです」

「recipe for LIFE」には、仙台を中心とした人気飲食店が「人生をかけて」生み出した秘蔵のレシピが並ぶ予定だ。参加するのは仙台の13店(居酒屋ura、居酒屋ちょーちょ、imosen、浮世バナレ、OSTERIA GABU、おでんこうぞう、酒とおばんざい わのわ、Salumeria Come Sta、酒趣、SENDAI COFFEE STAND、そば処登喜和、Wine Store ブドウの木、wine & Food Tsubame.Food)と岩手県北上市の「Kitchen Bar CONNECT」。日本茶ブランド「chabashira」、「エプロンの会」、仙台在住のミュージシャンのBlaise Plantさんが協力者として加わる。

(recipe for lifeのレシピ掲載予定メニューの一部)

「recipe for LIFE」は発刊に向け、クラウドファンディングを開始(https://camp-fire.jp/projects/view/260356)。5月下旬まで支援を募っている。目標額の50万円は発刊に必要な最低限の経費で、これを上回る金額が参加する飲食店の通常営業再開までの支援金に充てられるという。

會澤さんは「飲食店は常にお客さんにどう喜んでもらうかを考えるアイデアマンであり、エンターテイナー。こうした企画でみんなを楽しませながら、またお店で会える日まで、お店を守り続けていく。ぜひ応援をお願いしたい」と思いを語った。

*TOHOKU360をフォローしよう
twitterinstagramfacebook