秋田県南部―ーそれは新幹線整備計画から取り残された地域である。岩手県盛岡市から秋田県秋田市までは「秋田新幹線」が通り、山形県新庄市までは「山形新幹線」が運転している。しかし、秋田県南部の横手市・湯沢市といった地方は、新幹線稼働エリアから遠く、東京から5時間近くかかる。以前より新幹線の導入を熱望してきた秋田県南部地方だが、その夢が実現する可能性はどれだけあるのだろうか。(吉田かずなり)

「この地域の皆さんはとても不幸」

「奥羽新幹線」の実現の可能性を熱弁する、鉄道ジャーナリストの梅原淳さん(5日、秋田県湯沢市 中野宏一撮影)
「奥羽新幹線」の実現の可能性を熱弁する、鉄道ジャーナリストの梅原淳さん(秋田県湯沢市、中野宏一撮影)

 「この地域の皆さんはとても不幸であると思います。なぜならば、新幹線の需要が相当あるにもかかわらず、新幹線の整備計画から取り残されており、一方で他の地域では次々とフル規格の新幹線が誕生しているからです」

 会場に詰めかけた約200人の住民らを前に、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんが口を開く。7月5日、秋田県湯沢市の湯沢グランドホテルで「山形新幹線大曲延伸推進会議」が主催するシンポジウムが開かれた。秋田県南部がかねてから悲願していた「奥羽新幹線」の実現性について、行政や住民とともに考えるシンポジウムだ。

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