3日間を振り返って、参加した15人は「貴重な体験ができて、楽しかった」と口をそろえる。「漁の仕方などを丁寧に教えてもらえて、漁業を多角的に見ることができた」「漁師さんから現場の生々しい話を直接聞けたのが、良かった」「実際に移住して漁師になって、暮らしが成り立ち、子供を育てていけるのか。収入の部分が不透明なので、もっと情報を集めたい」などと話は尽きない。「田舎暮らし」を目指す人の流れは着実に増えている。
3日間、同じ宿に泊まり、同じ食事をした。離れがたい思いが募ったのだろう。自分の車でそれぞれの家に帰るのを、みんななかなか言い出せない。山本さんの「生きて帰ること」の言葉を胸にした「仲間」になっていた。
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