イベントに呼べる「こどものためのアート&パフォーマンスカタログ」仙台のアーティストらが制作

大泉さんご】ジャグリング、クラウン(道化師)のショー、人形劇…県内のアーティストによる、芸術鑑賞体験の情報をぎゅっと詰め込んだカタログが、2024年1月、発行されました。「こどものためのアート&パフォーマンスカタログ」(以下、カタログ)です。「子どもたちにライブの体験を届けたい」と制作されたカタログをご紹介します。

ジャグリング、劇、コント…多様な体験をカタログに

▲こどものためのアート&パフォーマンスカタログ

今回、カタログを制作したのは、仙台・宮城で活動するアーティストの有志による実行委員会です。カタログは、児童館、保育所、幼稚園などの施設に向け制作。施設の催しやイベントに呼ぶことができる、芸術鑑賞体験プログラムの情報をまとめています。

プログラムは、ジャグリング体験、コント、劇、運動遊びなど多岐に渡り、どれもライブならではのワクワク感が味わえるものばかりです。プログラムとともに、これらを提供するアーティストの情報も紹介しています。

多くの子どもたちに「ライブ」の体験を

2011年の東日本大震災後、仙台市・宮城県で実施されていた文化庁の「文化芸術による子供育成総合事業(芸術家の派遣事業)〔東日本大震災復興支援対応〕」では、学校、児童館、保育所、幼稚園を対象に、子どもたちに舞台芸術やアート体験が届けられてきました。

しかし、令和5(2023)年度、児童館、保育所、幼稚園などがこの事業の対象から外れることに。カタログ実行委員会では、「新型コロナウイルスの対策も落ち着いた今だからこそ、多くの子どもたちに、オンラインではない“ライブ”の体験を届けたい」と2023年12月からカタログ制作を開始しました。

実行委員会のメンバーで、自身もパフォーマーのぼたもち堂、坂部認さんにお話を聞きました。

――カタログに掲載されているアーティストは、どのような方たちですか?

今回は、特に双方向性を大事にしているアーティストの皆様にお声がけしました。子どもたちとコミュニケーションを取り、一緒に空間をつくっていくことを大事にしているアーティストが集まっています。

――制作にあたり、工夫したことはありますか?

職員室で掲示板に貼ったり、手帳に挟んだりしやすいように、A5サイズの厚紙でカードタイプの印刷物にしました。また、動画のリンクを入れて、紙面では分かりにくい実際のパフォーマンスの様子を観ることができるようにしました。

カタログの入手方法は?

活用を呼びかける坂部さん

カタログは、A5サイズで両面カラー1枚。子育て支援イベントで配布するほか、県内の保育施設や市内の児童館に、順次配布する予定です。データ版は、ウェブサイトからもダウンロードが可能。坂部さんは、「ぜひお手元に置いていただいて、普段の活動プログラムや、保護者会などのイベントにご活用ください」と呼びかけています。

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