【写真と詩の連載】もうちょっと後で光って #11

仙台在住の詩人・武田こうじさんによる写真と詩の新連載「もうちょっと後で光って」。TOHOKU360にて2020年5月より、週末に掲載しています。

久しぶりに来てくれたんだ。この前。懐かしい。とても。不安定。だけど。はっきり。やってきた。こうして書くのは勿体ないけれど。やっぱりこれは書いておかなきゃ、と思って。書いている。黄昏。突然。の突然。いなくなる。そして。なかなか。いつの間にか。歳を重ねて。解き明かして。やめて。できなくて。もう二度と会えなくて。かもしれない。考えて。なんでもない。冷たい。湿った。空。まとわりついて。風。わからない。とても。わからない。だけど。やさしい。好き。ありがとう。木々の音。聞こえる。葉も。おしゃべりしている。揺れている。風のせいではない。いろいろ。それぞれ。ぼく。ぼくたち。らず。さんた。みるく。なつみ。離れていればわかる。離れてしまう。離れたくない。ひとつ。ひとつではない。どこか遠いところ。いつか行けるかな。ひかり。食卓。ごはんの準備。におい。ごはんの声。そして。すぐそこ。住む。暮らす。日常。手に取るように。聞こえて。ふれて。雨。子ども。合羽。傘。長靴。歩いている時に。一緒の時に。わからないだろう。ずっと。そっと。水たまり。子ども。ファミマの横の道。信号が青に変わる時。いつもの声。夕暮れが。不思議な表情で。迎えてくれる。どこか、よそよそしく。だけど。突き放す感じではない。月は大きなひとつ。それとも、たくさん。近い。変わってしまった言葉。公園。誰もいない。なぜか。海もここに。たくさん。いる。わかる。一日。と。昨日。熱。覚まして。みるく。立ち止まる。動かなくなる。ゆっくり。いつもの道だけど。歩きます。ね。 「その時」を覚えようと。して。小さい。とか。大きい。とか。中くらい。とか。振り返るとか。立ち止まるとか。黄昏。好きになって。まだ出会っていない言葉。まだ名前のない色。泣きたくなる。聞きたくなる。もう一度。会いたくなる。でもそれは。ダメみたい。守って。守りたい。帰る。どこに。いつもの。食べる。次の日に。なってしまう。できるだけ。ここにいて。散文。散歩。散らかった。自分。過去。未来。いつもの時間。だけど。「その時」。なにかを。語りかけて。

生きるということがつらく、かなしいものならば、落ちていくときに感じる甘い、柔らかい、わいせつなものはなんだろう? 見てしまう。観察してしまう。この目はなんだろう? 生きていたいのだろうか。続けてしまうことはいいのかな。夜明けにそっと受け止める。自分を。諦める。自分を。死の記憶がいつもとなりにいる。どうにもできなかったこと。傷つけて。傷ついて。それでも食べて。寝て。許して。忘れて。怒り。泣く。しまう。差し出す。奪う。隠す。すべて甘い。

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