【三浦真実通信員=仙台市青葉区】
仙台の歓楽街と言えば、国分町が真っ先に思い浮かぶ。
居酒屋、料理屋、スナック、バー、高級クラブ、キャバクラ、ホストクラブといった無数の飲食店の並び、夜から朝までエネルギッシュな場所。
私にとってはただの飲屋街という印象だったのに、ある日ふと上を見上げた瞬間変わった。立ち並ぶビルの中に、美しい彫刻を施したビルがあることに気づいたのだ。
ライオンが大きく口を開けているビル、青空に良く映える美しいヴィーナス。
この街と共に歴史を刻んで来たであろうビルの装飾を、一軒ずつゆっくりと眺めてみる。
国分町は、伊達政宗が統治していた時から「こっぷんちょう」として、商人の街であったという。高度経済成長期を経た70年代には、東北最大の歓楽街と成長した。
夜は眠らない街と化すが、朝になるとビルや道が綺麗に清掃され、『夜の街』がリセットされ清々しい空気になる、朝の国分町はまた格別だ。そしてまた今日も、たくさんのお客さんを迎える準備をしている。
素敵な場所は下を向いてばかりいたら見つからない。
上を見上げたら、仙台の素敵な一面をまたひとつ見つける事ができた。