米国からは、大学卒業後すぐに、「キックスターター」という米国のクラウドファンディングのプラットフォームで3000万円以上の資金を集め、フィットネスに関する事業に取り組んでいる起業家が参加しました。1980年に仲間と一緒に500ドルの資金で起業し、それを世界トップ10のパソコン会社に育て上げた人も参加しました。成功させた自分の会社を売却し、ベンチャーキャピタリストとして若い起業家の育成や、教育や女性のエンパワーメントな事業に協力しているそうです。
「起業家として貴重な経験を踏んだ人たちが、ビジネスモデル、団体の活動を発信する方法や、課題を解決するためにはこんなアプローチがあるという感じで話が弾んでいました。参加者が一生懸命に議論してくれたのはありがたかった。各団体が抱える多くの手間-資金調達、サービスの海外展開などについて、自分が持っているものをすべてテーブルに出すような感じでした。出し惜しみということがありませんでした。その点、本当に感銘を受けました。起業家たちも、自分が支援を受ける立場というだけではなく、起業家として経験してきたことを、そこにいる後輩の起業家さんに伝えていました。『ギブ・アンド・テイク』ではなく、『ギブ・ギブ』のようなムードでした」