【参院選宮城2022】桜井充候補(自民党)独占インタビュー

7月10日に投開票日を迎える参議院議員選挙。TOHOKU360はNPO法人メディアージとコラボし、宮城選挙区の立候補者情報や独自インタビュー、投票に役立つ知識をわかりやすく掲載しています。
この記事では、メディアージが行った自民党公認の桜井充候補への独占インタビューをノーカット動画と全文書き起こしで公開します。【インタビュアー:阿部優香/動画:NPO法人メディアージ/書き起こし:鈴村加菜(TOHOKU360)】

――本日インタビューさせていただきます。阿部と申します。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。参議院議員の桜井充です。今は、心療内科の医者としても治療にあたっています。所属は自由民主党です。よろしくお願いします。

最近のマイブームは江戸文化を調べること

ーーではまず始めに、最近撮ったスマホの写真の中から、お気に入りの一枚を見せてください。

人生でスマホで写真撮ったことがほとんど無いんです。はい。

ーーそうなんですね。

はい。あの、誰かが撮ってるし、写真に残したいとあんまり思わないんで。写真撮らないです。はい。

ーー代わりの質問をしても大丈夫ですか?

大丈夫ですよ。なんでもどうぞ。

ーー今日食べた朝ご飯は何ですか?

えっと、朝ごはんは、自分で明太子の海苔巻きをつくってそれを食べました。

ーーありがとうございます。小学校で学んだ教科の中で、どの教科が一番好きでしたか?

うーん、まあ、一番好きだったのは算数かなぁ。

ーーどのようなところが好きでしたか?

何だろうな。解いてて楽しかったのかな。最近は、でもね、江戸文化を調べるのが良い。あの、なんか、ちょっと忙しくなっちゃったけど、まあ、マイブームは江戸の文化を調べることかな。

ーー特にどういう文化が?

まあ、いろんなのがすごく楽しいけど、特に食文化とか。それからその江戸時代の人たちが、どういうのにその喜びを感じて、楽しみとか、そういうのを感じてたのかとか、まあそういうのを見ているとすごく楽しいですね。

ーーご自身のことを〇〇主義者と表現するなら、どのような言葉が当てはまりますか?

うーん、どうだろうなあ。考えたことがないんですけど。でもまあ、現実主義者かなぁ。はい、だと思います。

ーー具体的にどういった場面でそういうことを感じますか?

えっと、まぁ結局は、医者として治療するにあたって、そのものをちゃんと見て、でそれに対する解決策をとってきてるので。ちゃんと分析して何して、といったらもう現実的な対応しかできないわけですよね。ですから、政治家になってもその延長線上なので、まず最初に何かがあった時には、どういう原因でなっているかというのをまず分析して。じゃあそれは法律上で手当てしなきゃいけないものなのか、それとも、政令とか省令で、要するに官僚に言って代われるものなのかとか、そういうことを考えながらやっているので。言えば現実主義者かなと。

奨学金減免と子育て支援で少子化対策を

ーーでは次からの質問が、政治や政策に関する質問になっております。これまでに民主党、そして民進党から出馬して、4期当選を重ねてこられたと思うんですけども、今回自民党から出馬されたということで、どういった経緯や決断があったのかをお聞きしたいです。

えっとですね、まず大事なことは、民主党も民進党もなくなったということです。私がもし、民進党が残っていたらたぶん民進党のままだったんじゃないのかなと。要するに、一度全部なくなったので、ゼロベースでもう1回ものを考える時間があったというかな、きっかけになったというんでしょうか。まあそれで、自分自身のこれまでの政治のキャリアとか、それから今後のことを考えて。で、自分の考え方としてどこが一番近いのかって話になり、それで、自由民主党に所属させていただけるようなりました。

ーー桜井さんが、今後実現していきたい政策、特に変えていかなければならないと考える社会課題について、なるべく具体的に教えてください。

あの、社会の課題はいっぱいあるんですよ。いっぱいありますけど、もし、若い方が多いんだとすればですが、僕が今取り組んでいるのは、奨学金ですね。なぜかと言うと、今、大学それから専門学校併せて、進学されている方の半分弱が、あの奨学金借り入れています。で、社会に出てから何が大変かというと、まあ大きくいうと2つあって、例えば、歯科技工士さん達なんかですね、技工士になりたいと思って入ってみたんだけど、今度は卒業した後の給料があまりに安すぎて、借金が返済できないと。だから、自分のなりたかった職業になれなかった、なれない、という人たちも結構いるんですよ。

それからもう1つは、あの、結婚しにくい。やっぱり借金を抱えていて、それで結婚するって何なく心苦しいと感じるわけですよね。でさらに、その出産とか子育てにお金がかかるじゃないですか。だから、そうすると、出産しにくいとか、あの子育てしにくいとか言って、それで結婚をためらったり、出産をためらったりしている人がいます。

そうしてくると、あの、今少子化が1番の問題であって、少子化の原因の1つだと思ってるんですよ。ですから、この奨学金の問題について、取り組んでいきたい。この間も、あの予算委員会で実際、総理に質問しています。私の提案は、少子化対策という観点から言えばです、少子化対策の観点から言えば、例えば、子供さんを出産したとか、もしくは結婚したと。そういう時点で奨学金減免してあげたらいいんですよね。ですから、今奨学金の問題だったりとか。

それから子育てについても、取り組んでいてですね。0歳児の保育だと、その保育所に17万円、まず政府から1人当り給付されているんです。だけど自分1人で子供を育てている人に対して、保育園に行かないでね。あの、国から補助金はゼロなんですね。おかしくないですか。なんかおかしいでしょ。だから、そうであったとすると、結局自分の生活費を稼がなきゃいけないから、保育所に預けている人もいるわけ。

どういうことかっていうと、例えば手取り15万くらいですと。保育料5万円、今仙台だと5万円ちょっとくらいだと思うんですが。その保育料を払いますと。すると、その10万円は家に入れられるじゃないですか。その10万円が必要だから、保育所に入って働き続けている人もいるわけです。だったら、17万円保育所に入れるんなら、最初から自分の手で、あの仕事を辞めても、自分の手で育てたいという人がいたら、その人に17万円払った方がいいと思わない?だよねー。ですから、その多様性ということを認めていくんであれば、皆さんその社会で働きなさい、そして子供さん保育所に預けなさい、じゃなくて。自分の手で育てたいって人たちも支援した方がいいんじゃないかなと思って、まあそういうような活動もさせてもらってます。

民進党時のアベノミクス批判は「悪い点を批判していただけ」

ーー6年前の選挙の時、桜井さんは、アベノミクス批判とか、憲法9条の改正反対と言ったことをお話しされていたと思うんですが、今の桜井さんの考え方で変わったところと変わっていないところを具体的に教えてください。

はい。えっと基本的に言うと、考え方が変わってないんですよ。でまぁ、どういうことかっていうと、物事っていうのは両面あるわけです。両面。だからアベノミクスも、良い点もあれば、悪い点もあって。あの当時は、悪い点を批判していただけ、の話であって。

例えば 、円安に誘導されましたから、結果的には、輸出業界からしてみるとプラスになりました。それからもう1つは、円安になると海外の人から見ると、日本のものって全部安く見えるわけですよ。わかりますよね?例えば、1ドル=100円とするでしょう。1ドル=100円と1ドル=200円。その200円になるのを円安と言うよね。そうすると、あの外国の人から見れば、1ドルで100円だけじゃなく200円のものも買えるの。分かった?

ーーすいません。

いやいいんだよ。いいのいいの。だから、要するに、円安になるってことは海外の人が日本のものを買いやすくなるわけだ。だからまあ輸出も進むんだけど。あの、そういう点で言うと、株も安く見えるわけですよ。わかる?日本の株が。だって1ドル出せば、200円のものを買える。

ーーわかりました。

だから、価値が半分なってるわけ。そうすると、外国人投資家が日本の株を買ってくれるので、そうすると株価が上がるわけ。株価が上がるからみんな株儲かるかな、と思って、みんなで株買うから株価が上がってきましたっていうことになったわけですよ。それはまあ、実を言うと、アベノミクスのいいところだったわけです。だけど、まあ野党だったので、そういういいところを肯定するわけではなくて、負の部分もあった。それは何かというと、この円安になった。円安になったということは、今度は200円で1ドルのものしか買えない。100円で1ドルのものが買えたのに、200円じゃないと買えなくなっちゃったと。まぁ実際、そんなに安くなってないけど。わかりやすく言えばですよ。ここまでいい?

ーーはい。

そうするとね、輸入物価の値段は上がるわけ。そうだよね。200円出さないと、向こうの1ドルのものは買えない。すると上がるでしょ物価が。だから物価が上がりますよねっていうことは、批判した。そういうこと。だから、あの両面あるわけですよ。両面あって、まあこう言ったら怒られるかもしれないけれど、都合のいい方を取ってきて、それを発言するっていうのは当たり前の話なわけ。だから、野党の時代はどうだったのかっていうと、その負の部分に対して問題があるでしょっていう批判をした。だけど、今言ったように肯定的な部分もあるから。与党の人たちがどう考えているかと言うと肯定的な部分を捕まえて、それでいいでしょっていう、そういう話をしてるんだと思います。

物事は、全部が100%正の作用です、なんていうことはないわけですよ。それわかる?わかるよね。だから、良い面もあれば悪い面もある。だから、野党の時には悪い面を批判していました。だけど、与党になったらどうかっていうと、良い面をあの、言ってきているだけの話であって、考えている中身は変わってないんだよ。主張するときに、主張するときに、立場によってそれは言ってるような内容が違ってきていて、だから考え方が変わってるように見えるかもしれないけど、私自身の中で言えば、総合的に見てどうですね、っていう発言をしているだけでね。

「憲法9条の見直しは絶対的に必要」

そうすると憲法9条なんかもね、これはすごく難しいんだけど。あのまあ、自衛隊の方々が今海外に行くとね、海外に行くと、守られるべき条約がないんですよ。自衛隊はね、日本はジュネーブ第三条約というのに批准していて、このジュネーブ第三条約というのは、軍人が捕虜になった時には、ちゃんと身柄は守ってくださいねっていう、そういう条約。日本は批准している。でも自衛隊員は、海外に行った時には、自衛のための軍隊なので、日本国憲法上で言うと軍人の扱いになってないんです。ここまでいい?で、そうすると、捕虜になった際は、ジュネーブ第三条約の適用にならない。すると自衛隊員の方々はどうやって保護されるのかというと、例えば拷問禁止条約とかね、一般の人達と同じような条約でしか身を守られない、ということだった。

ところが一方で、自衛隊員がまぁどこでもいいですよ、どっかの国が日本に、まあ侵攻してきて、でそこで自衛隊が捕虜になった際には、今度は自衛のための軍隊だから、ジュネーブ第三条約の適用にはならない。おかしくない?難しい?

ーー後でもう1回勉強します。

難しい?つまりさ、そういうことなんだよ。だから、海外に行った時に彼らが守られるべき条約はないんだとしたら、僕はあの、自衛隊員の身の安全を考えたときには、それはちゃんと憲法の9条を変えて、ちゃんと身柄を守ってあげないといけないでしょって、あの当時から言ったんですよ、実は。ところが一方では、一方でね、あの今度は憲法9条を改正したらどうなるかというと、たぶん、アメリカ軍に言われて、一緒にアメリカと戦争に行かなきゃいけなくなっちゃうかもしれない。だからアメリカから誘われたときに、断れる唯一の手段がたぶん憲法9条だと私は思っていて、日本の外交とアメリカの外交の力の差を考えてね。だからアメリカの価値の戦争に付き合わされるのはダメでしょ、って思っていて、だから反対ですねっていうことを言っていたわけでした。

本当は両面あるんですよ。両面。だから、私は今のように、ジュネーブ、あの、本当にこれからずっと、あの自衛隊員を海外に出して行く、派兵していかなきゃいけないんだとしたら、派遣していかないといけないとしたら、やはりジュネーブ第三条約が適用になるようにしなきゃいけないんじゃないですかと。そう、今、結局何か単純にどっちなのっていう話をしてるけど、両面あるんで。そういう両面あることを、ちゃんと議論しなきゃいけないと思っています。だけど、その憲法のことに関して言うと、議論を逃げてる人たちもいっぱいいるわけ。だから僕はそれを逃げるんじゃなくて、ちゃんと議論した上で国民の皆さんに十分理解した上で、あとは国民の皆さんが判断することです。別に国会で「こうやりました」って言ったからって決まるわけでもない。そういう点で言ったら、議論するべきでしょうねっていう話はずっとしてるわけ。

だから、考え方としてはね、あまり変わってないんだよ。ただ、野党側で立った時には、あの時には、その、じゃあ、アメリカと戦争を一緒にやっていくっていうことも考えていくと、歯止めとして9条は変えない方がいいでしょうねっていうふうには思ってたけどね。

ただ、今のこの世界情勢で言った際に、じゃあ日本は日本の国が、もしどこかの国に、あの侵略されてきたら、本当に自分の国を守れるんですかと。どっかと同盟組まないと守れないんじゃないですかと。それがアメリカであったとしたら、その日米同盟っていうのを強化していく必要性があるとしたら、本当にアメリカの戦争には付き合いません。日本が襲われた、なんかで侵略されたら、助けてくださいねっていう話には、なかなかならないんじゃないかと。まあそういう点で言うと、改めて、その9条っていうものの見直しっていうのは、僕はもう絶対的に必要だと思います。まあどっちにしてもね、やっぱり大事なことは議論すべきことだと思って、それから逃げること自体はおかしいと思ってるんですね。

ーー自民党案っていうのが骨子としてあるじゃないですか。9条で言ったら、1項2項は変えずに、3項で自衛隊を明記する。現状の自民党案については、そうすると賛成の立場なのか、それともそれだけだと条約の問題は解決されないから…

いやいや、憲法の中に、自衛隊が軍隊だと書き込まれれば、それはジュネーブ第三条約の適用になるんですよ。要するに、海外に行った時に、海外に行った時に、えー、自衛隊が軍人、自衛隊員が国内と同じように、軍人だというふうに認めてもらえれば、それはジュネーブ第三条約の適用になります。

ーーそういう形の改正案であれば賛成される立場と。

もちろんです。もちろん。それはなぜかというとね、それじゃあ自衛隊員の方々の安全とかを守るのが、我々国会議員の仕事だから。海外にもう出て、日本のために、日本国民のために、海外に行っていただいている人たちの身柄をいかに守るかっていうこと自体が、我々の仕事ですからね。

ーーすみません、私の解釈違いだったら申し訳ないんですが。

ああいいよどうぞ。

ーー世界情勢が変わってきたから、考え方も変わった部分が?

ああ、まあ、それもありますよね。それもありますね。あのね、経済にしても何しても生き物ですから。ですからそれは変わってくるのは当然だと思ってるんです。それで、ただ言ったように、ただ単純にこうだから、この立ち位置になったからこっち変えました、とか言ってるわけでもなんでもなくて。

両面あるわけですよ。両面。さっきのもなんとなくわかった?だから、両面あるわけ。だから、両面で、どちらが優位ですかっていうだけの話。それは、時代時代によって変わってくるからね。だから、この考え方で、一生ずっと一緒ですっていうことのほうが、硬直化しちゃうと思わない?だってなんか、新しいものが入ってきたのに、絶対に、雑誌を維持しなきゃいけないんだとか。例えば学校で言うと、教科書はもうそのままやらなきゃいけないんだとか。だけどテキストはもう今や何か、あの、なんていうんだっけあれ。パソコン、あタブレット。ごめん。タブレットね。タブレットなんかであの変わってきてるのに、ずっと紙媒体でやらなきゃいけないんだっていう話にはならないでしょ。

だから、時代によって変わってきているので、その時代に、時代時代に応じてどうしていくのかということ。ただしね、本当の意味での考え方の根幹は、変わるかどうか。つまり、世界平和に貢献するんだとか、それから先ほどの、自衛隊の方々が海外に行かれた時にちゃんと身を守っていく、守れるようにしなきゃいけないとか。そういうことの根幹そのものは変わってないよね。うん。ということです。

消費減税は「お金持ちの方が優遇される」

ーー桜井さんは、これまで日本の民主主義にとって、二大政党制の大切さを訴えてきました。今の野党に特に足りないもの、そして必要なものは何だと考えますか。

あ~。やはり、その批判だけではなくて、具体的にこうしていかなきゃいけないんだっていうことが、十分に見えていないんじゃないだろうか、と思いますね。それから、まあどうだろうなあ。その批判していることが、実は自分たちも昔やってきているようなことまで批判してきているので、あれじゃあ信用されないんじゃないだろうか、と思ったりします。

例えばこの間、補正予算で、予備費が積み増しされました。で予備費について、おかしいでしょって言ってるわけですよ。だけど、まあ実際、その東日本大震災の時に、菅さんが二次補正だと思うけども、二次補正で作った予算は、200億だけは、水産加工業者に対するグループ化補助金の200億なんですよ。それ以外は確か2兆円だったと思ったけど、あれ全部予備費ですからね。

つまり自分たちの時代にも、その、機動的にお金を使わなきゃいけないから、今東日本大震災でどうなるかわかんないから、機動的にお金を使わなきゃいけないからといって、予備費を積んだだけの補正予算っていうのはあったんですよ。だけど、今回のことでもね、ああやって、予備費をあの、積むだけのは財政法のなんとかがおかしいとか言うけど、自分たちもやってきたんじゃないですかと。そういうことをやっておきながら批判するっていうのはすごくおかしな話だと僕は思うし。

それから、本当にじゃあ消費税5%にしたら社会が良くなるんだろうかと。例えば消費税5%にした場合にね、まず今、総額表示方式になってきているので。例えばお菓子ならお菓子っていうのは、100円で消費税10%で110円で書くんじゃなくて最初から110円って書いてあるんです。これを5%に戻すと、全部105円にしなきゃいけない。ということはパッケージそのものを全部変えるんですよ。さらに言うとね、レジも変えなきゃいけない。そうすると管理面倒くさいわけだよね。

さらに、5%下げたら、お金持ちの方がまあ外車買いましたと。1000万でしたと。そうすると5%減額されて、いくら得したのかというと50万ですよ。だけど、あの低所得者の方が、100万円の中古車の軽自動車を買いました。そうすると、あの、優遇されるのは5%だとすると5万円なんです。だから消費税の引き下げって、低所得者対策の方に見えるけれども、実際のことを言うと、高額所得者の方がはるかに優遇されるんです。これで本当にいいんですかと。

あのそれよりも低所得者のことを考えて、物価が上がってるんだからって言うんであれば、僕はね、その例えば、非課税世帯に消費税の5%分を、買い物した額ね。買い物した額が、年間通してまあ何十万という額を、その低所得者に還付するとかいう制度だったら、理解をするわけです。消費税が上がったことによって、低所得者の人たちが苦しんでいます。だったら、その人たちに対して還付しましょうねって言うんだったら、制度としては理解できるけど。

ああいうやり方をしていったとしても、結果的にはお金持ちの人達の方が優遇されるような制度になってしまうので、現実的にはいかがなもんですかねっていうのが、私の感想ですね。ですから、そういう意味合いで言うと、あの今の政策そのもの自体が、きちんとね、きちんと練れていないっていうのかな。僕は、そういう風な感じだとすると、なかなかその国民の皆さんから見て、政権交代しましょうと言ってもなかなか難しいんじゃないかなっていう、そういう感じがします。

ーー選挙演説とか聞きに行っても、なんか、与党は野党、野党は与党の悪口を言って半分ぐらい終わるっていう印象が自分の中であって・・・

それはその通り。

ーーそれは、なくなった方が印象良くなるのになって、自分は。

そうそう。その通りなんだよ。だから、その批判してないで、むしろこうした方がいいでしょ、ということを言った方がいい。だから、例えば、だけど消費税5%、いや聞こえはいいよねって。だけど消費税5%ということは絶対的に高額所得者の方が得しますよっつってんの私は。だから低所得者対策でそれを言ってるんだとすれば、ね、消費税が重い、大変だと言ってるんだとしたら、消費税5%に当たる分、それをあの給付してあげたらいいでしょう。返してあげたらいいでしょうと。1回払ってもらうけどね。わかる?それは。そっちの方が良くない?

ーーその還付のお金っていうのが、コロナで10万円支給だった時とか、費用がかかったかと思うんですが、その部分は?

あのかかるんだけど、今言ったように、高額所得者まで、軽減される必要性はないわけです。高額所得者の人たちは十分負担できるから。だから税を負担できる人たちには、税は負担していただきましょう。で、税の負担が重いという人たちに対しては、やはり税金でなんらかの手当てをしますし、しなきゃいけないですね。

で、おっしゃる通り、じゃあそこんところをもっと簡単にやるためには、何かというと、マイナンバーカードをちゃんと皆さん入手してください。登録してください。そうなったらあっという間に終わります。経費もかなり節減できる。だから、マイナンバーカードを所持している人だけっていうふうに限定しても構わないと思っているんですよね、そこのところは。これから行政的なことをいろいろやっていく上においては、マイナンバーカード持っててもらった方がいいので。そうすると、そういうような取り組みしていってもいいと、僕は思うけどね。

「低所得者中心にお金を給付する必要がある」

ーー収入は増えず、物価は上がって、国民の生活が今凄く苦しい状況だと思っています。国民が安心して暮らせるようになるために、国としてどのような手だてをとるべきだと考えますか。

僕は低所得者中心に、やっぱお金を給付する必要性があると思う。それは何かというと、ガソリン代だっていうふうに限定されれば、ガソリンに対してて手当てすればいいわけですよ。わかる?今、今ね、ガソリンも元請のところにお金入れて、だからまあレギュラー170円を切るくらいになってますよね。

だから、ガソリンだけならいいんですよ。だけど、パスタからカップラーメンから何から何までみんな上がってるでしょ。そうなってきた時にはどうかって言うと、今度は1つ1つの商品に対して手当てするのは難しいので、今度は大変そうな人達に対して所得を増やすような形にしなきゃないから、税金を給付するっていうやり方にしないとね、と思います。

「おまかせ民主主義」ではなく「自分たちの手で変えていく」意識を

ーーありがとうございます。それでは最後に、未来のために、どんな政治を行っていきたいと考えているか。特に10代から20代に向けたメッセージをお願いします。

政治は政治家だけが行うものではありません。その政治っていうのが自分たちの生活にものすごく関係しているっていうことで、政治に参加していくということがすごく大事なことだと、あのそう思います。僕自身は、その政策をつくっていくのが、政治家や官僚だけでは、あの違うでしょと、おかしいでしょということで、当選したその年から、「市民政策調査会宮城」っていうそういう勉強会を立ち上げさせていただきました。

まあ200回を超えるこの会を持っていて、残念ながら、まあ政策を作れたかというと、そうではありませんが、さまざまなテーマで勉強していただいて、なるべくその政治を身近なものに感じてほしいということを訴えてきました。ですから皆さんに申し上げたいことは何かというと、「誰かにお任せしてあとは何とかしてちょうだい」って。僕がよく言っているのは「おまかせ民主主義」といってるんですが。「おまかせ民主主義」ではなくて、やはり自分たちが参加して、自分たちの手で変えていくんだって、そういう意識を持ってほしいことと、身近な問題は政治の世界で決まっていくので、ぜひ政治に興味を持っていただきたいなあと、あのそういうふうに思います。

ーー本日はお忙しいなかお時間をいただき、ありがとうございました。

はい、ありがとうございました。

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