(2016年6月22日、NPO法人メディアージ撮影)
おはようございます。今日は本当に多くのみなさんにお集まりいただきまして、ありがとうございます。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
そして、皆さんのおかげで野党の統一候補にさせていただきましたし、そして市民のみなさんの力で国民共闘という形でこの選挙戦を戦わせていただけることになりました。改めて感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
「共産党と組んで何が悪い?」
相手方の陣営から、「共産党と組んで」と責められ続けていますが、共産党と組んで何が悪いのでしょうか?私はあのー村井知事に声が聞こえているかどうかわかりませんが、聞こえているといいな、と思いながらお話しさせていただきますが、村井知事がですね、言い過ぎだろう、おかしいだろう、と発言してくださいました。私は、本当に良識ある発言だと思っていますし、村井知事に心から感謝申し上げたいと思います。知事、どうも、ありがとうございました。(県庁の方を向いて頭を下げる)
それから、(佐々木)一十郎市長、猪股町長本当にありがとうございました。特に(佐々木)一十郎市長は7月10日同じ日が投票日でございますので是非名取の選挙では佐々木一十郎市長の応援もよろしくお願いしたい。野党の私のところにこうやって応援に駆けつけてくださった、本当に勇気のあることだ、とそう思っていて、一緒にこれから戦っていきたいと思っています。
「地方交付税の前倒しの前例を作ったのは私なんです」
この間のJC(日本青年会議所)の討論会の時に相手の候補者から、(当時の)与党は、震災復興のときに何もしなかったと誹謗中傷されました。私のプライドにかけて申し上げておきたいことがあります。財務副大臣として、相当いろんなことをやりました。例えば先ほどお話があった通り、資金ショートさせないようにするために、どれだけ努力をしてきたか。地方交付税の前倒しを行いました。高市総務大臣がこの間熊本の時に交付税の前倒しを行ったと報道されておりますが、その前例を作ったのは私なんです。われわれ民主党政権なんです。
そして、一カ月で決裁するように、公共事業をどんどんどんどんやっていただきますが、資金が回るためには、一生懸命仕事をやっていただいている皆さんに、お金をとにかく回っていかなくてはいけないから、これも一カ月で決裁するように、財務省で相当言われました、そのあと、会計検査院にもいろいろ言われましたが、そういうことがあったから資金が潤滑に回って、私は復旧復興が早く進んだと思っています。さらに、民間企業の支援です。民間企業に税金は投入できないと財務省から言われましたが、官僚と議論に議論を重ねていって、グループ化補助金を作って被災企業の支援にあたってまいりました。いわれのない誹謗中傷だと思っています。
「すみません、熱くなったものだから・・・」
そんなこと言わずに、(マイクを下げるように指示が入る)はい、下げて、すみません。すみません熱くなったものだから。(笑いが起こる)そんなこと言わずに、ぜひお互いにどんなことをやっていきたいのか。(もっとマイクを下げるよう指示が入る)もっと?はい。顔が映らない!すみませんね、18年やってて何もわかってない。(笑いが起こる)
ですが、とにかく、大事なことは何かというと、人のことをどうこう言う前に、自分たちが何をしたいのか、どういうことをやってきたのか、そういうことについて、もっと正々堂々と語り合うべきだと私は思っています。
いま日本の政治は危機的状況に至っていると思っています。舛添さんの問題はじめとして、政治に関する不信が本当蔓延してきています。今こそ、政治家はどのような人がなるべきなのかということを私は問われていると思います。間接民主主義というのはみなさんの代表者を選ぶのがこの選挙です。私が勝つとか負けるとか、それだけではなくて、市民のみなさんにとって、誰が政治家になったほうが自分の暮らしがよくなるのかどうか、自分たちの生活を誰に託すのか、本当はそういうものなんです。
「市民の声を聞き続け、国会に届けてきた」
ですから、多くのみなさんに政治に参加していただきたいと思っていますし、市民のみなさんが政治に参加していくことこそが、私は非常に大事なことだと思っています。そういう意味では、今回は、市民の皆さんと政策協定を結ばせていただきました。今までは一方通行でした。今回はそうではなくて、協議を行って、こういう内容なら我々も応援しますよと、市民団体の方々と協議をして、そして政策協定を結んだところに価値があると思っていますし、私は市民のみなさんが政治に参加できるように、市民政策調査会みやぎというのを、当選直後から立ち上げて、この5月で150回を数えるまで開催し続けてきました。
私は市民の声を聞き続けてきましたし、国会に届けて参りました。みなさん、国会議員はみなさんの声を聞いて、国会に届けるだけでは駄目なんです。官僚と話し合いをして、制度を変えて、実施していかなければ、国会議員としての役割を果たしていないんです。そういう能力を持つ人が国会議員にならなければ社会は私は変わっていかないと思っているし、日本は変わっていかないと思っているんです。
「指定廃棄物の最終処分場問題の白紙撤回を実現した」
私は野党だから何もできないように言われていますが、震災からの後の指定廃棄物の問題、指定廃棄物問題、環境委員会で多くの議論を重ね、環境省と話し合いをずっと続けてきて、みなさん、加美町にも、大和にも、栗原にも、指定廃棄物の最終処分場は作らなくてすむようになったんです。白紙撤回になりました。これだって、野党の私かもしれないけれど、役所と話し合いをして、ちゃんと実現してきているんです。与党だから仕事ができる、野党だから仕事ができない、そんなことはありません。
今や、私たちが与党を経験させていただいた後、官僚は何て言っているのかというと、与野党は関係ないんです。仕事ができる人、本当に真面目で一生懸命官僚やっている人、良い政治家と悪い政治家を区別しているんです。生意気な言い方だとは思いますが、だけどこれが現実ですみなさん。だから、与党だからいいんだ、与党を応援しなきゃいけないんだ、そんなの幻想ですよ。与党に任せておいて本当によくなりましたか。
「規制緩和でタクシー運転手は本当に困っている」
先ほど、選対本部長からもお話がありました。タクシーの規制緩和によってどうなりましたか。仙台市内のタクシーはあれだけ増えて、タクシー運転手さんたちの賃金は下がって、本当に困っているじゃないですか。我々みんなで、タクシーの規制緩和を止める、法律を作りまして、だけどこれにまた歯止めをかけたのは安倍政権です。規制改革会議で白タクまでまた認めようとしてきている。我々国会で決めたことを、簡単に無視してくるのが、実は安倍政権です。選挙が終わったら、おそらく憲法改正の議論が始まっていくんでしょう。
「自衛隊員のお母さんに涙ながらに訴えられた」
私は憲法の9条の改正には大反対しています。なぜなら、アメリカと一緒に戦争をする国になるべきではないと、そう思っているからです。先日石巻に行ったときに自衛隊員を息子さんにもつお母さんから、涙ながらに手を握られて、うちの息子はどうなるんでしょうか、上司に言われれば、うちの息子は海外に行くことになるんだと思います。涙ながらに手を握られて、私は訴えられました。「櫻井さん、うちの息子を助けてください」。これが、私は自衛隊員を息子にもつお母さんの偽らざる気持ちだと思っていますし、まるで、戦前、戦中に息子を赤紙一枚でとられて戦場に送ってくるお母さんの気持ちではなかったかと、そう思っています。
勇ましいことを言う人がいれば、自ら先に戦場に行くべきです。そういう痛みを知らないような人たちが、身勝手な人たちに、安倍総理のように、日本の若者が、アメリカのために血を流せなんていうのは、私は本当に無責任だとそう思っています。これは、安倍政権と戦っていかなければなりません。安倍政権を倒さなければ、私たちの生活はよくなりません。
「仙台に、宮城に、アベノミクスの恩恵なんて来ない」
最後にアベノミクスについて、みなさん、暮らしはよくなりましたか。本当に生活はよくなりましたか。アベノミクスというのは、賃金が上がらない、年金の支給額は増えない、そんな中で物価だけ上がるのがアベノミクスですよ。いつまでだまされるんですか。この地方に、この仙台に、この宮城に、この地域にアベノミクスの恩恵なんてもう来ませんよ。
皆さんは副作用で苦しんでいる。この副作用を止めるためには、安倍政権をとにかく政権の座から引きずり降ろすしかないんです。この選挙は、繰り返しになりますが、個人対個人の戦いにしていきたいと思いますが、もう一方で、安倍政権の暴走を止められるかどうか、いまの政策をこのまま継続するのかどうか、もう一点、我々が平和をちゃんと守って守り続けていけるのか、このことが問われている選挙だと思います。絶対に勝たなければいけない選挙です。絶対に勝ち抜いてみせます。とにかく全力を尽くして頑張ってまいります。みなさん、ぜひ、勝たせてください。一生懸命頑張ります。どうぞ、よろしくお願いします。ありがとうございました。