2024年10月27日投開票の衆議院議員選挙まで、一週間を切りました。TOHOKU360はNPO法人メディアージとコラボし、同団体の実施した宮城県内の各選挙区の候補者への独占インタビューをお届けしています。ノーカットの動画と記事を掲載しますので、候補者の人となりや政策を知るためにぜひご活用ください。
1区に立候補している岡本あき子候補(立憲民主党)のインタビュー動画と全文書き起こしです。インタビュアーは大学生の渡邉心さんです。
「ハイキュー!!」いいよね
前半の方は人柄を掘り下げるための質問をいくつかさせていただきます。趣味やストレス解消法など等教えてください。
趣味というか私、学生時代テニス部におりましたので、時間があったらテニスをしたいなと思いながら全くできてません。あとはですね、意外と私、子供の影響でアニメを見るのが好きになりまして、地元ゆかりのアニメとかを眺めながらストレス解消してます。
私もアニメが好きで…「ハイキュー!!」とか。
ハイキュー!!いいよね〜。この間の仙台市体育館、今カメイアリーナという名前になっちゃったけど、仙台市体育館ってちゃんと入ったタオルをカメイアリーナで売ってましたよ。今も売ってるのかな。この間イベントがあって、多分期間限定で窓口で売ってました。時間があれば是非行っていってみてください。
続きまして、あえて意地悪な質問をさせていただくのですが、岡本さんの苦手なものなどがあれば教えてください。
苦手なものというかですね。運のないジンクスがありまして。大体お昼ご飯とかであそこに美味しいお店があるとか、ここやってるかな?っていうあたりが大体定休日か、臨時休業とか、あと移転しちゃいましたとかいうので、地域回りとかで秘書のスタッフと一緒に出掛けてて「ちょっとお昼だから、あそこにラーメン屋さんがあったから行ってみよう」とかいうと、大体7割方店やってないですね。
もう本当にううちの事務所のスタッフみんな大体私と一緒に行動するとお昼を探すのに苦労する。本当に一回定休日があって、木曜日定休日のお店に一回行ったら定休日だったんですよ。で、次、今日は水曜日だから今日は絶対大丈夫と思っていたら、なんとマスターが脚立から落下して怪我のため休業って書いていて、ちょっと私のはい。お昼ご飯のお店を探すのが苦手というか。
保育園に落ちたことを機に政治の道へ
続いて、岡本さんの子供の頃の将来の夢を教えてください。
学校の先生か、あとね、通訳になりたいなと思ったことと、あとですね。マラソンでちょっとだけ走るのが長距離、中距離かな、走るのが得意だった時期があって。でも自力で40キロとか無理だなと思って。目が不自由な方に一緒に伴走して走るの、あるじゃないですか。あれやって一緒に走るっていいなって思った時期があったけど、途中から全然無理無理無理無理っていう感じですけど。はい。学校の先生はやっぱり小学校中学校好きだったので、先生に恵まれたのもあって。
英語の先生をやりたいと思ったのは、中学校の英語の先生が結構ペラペラしゃべれる先生で、すごいなって思ったのと、あとマラソンの伴走やりたいなと思ったのは、多分24時間テレビって日テレ系がありますよね。あれを見てた時に、そのシーンがあったんじゃなかったかな。仕事じゃないけど、こうやって何か自分の得意なのを生かして役に立つことあるんだと思ったのがありますね。でも途中から走るのは挫折してたから無理だったんだけど。
その後、政治家を志された理由とかきっかけなどがあれば教えてください。
直接は私も「保育園落ちた日本死ね」の当事者で。会社に入って育児休職取って復職するために保育園探したらどこも入れなくて大変な思いをして。もうちょっと子供とか子育てに優しいまち、社会になってくれないと世の中大変だなって思ったのが一番のきっかけですね。
たまたま当時女性の国会議員がいたんで、「仙台ってこんなに広くて」って言ったら、「いや、そういう声はあなたが出さないと変わらないよ」って言っていただいて、単純だったので、「あ、そうなんだ」って思って。
すごい行動力にあふれていますね。
ただやっぱりまだまだね、実際になってみたらとうか、周りを見渡したら、議会ってほとんど年配の男性しかいなかったので、ああ、こういう声って政治には届いてなかったんだっていう思いがあったので、それが直接的にはきっかけですね。
現職の主な成果は「子どもと若者への支援」
ここからは少しずつ政治や政策に関する質問に移らせていただきます。まずは政治家の普段のお仕事は、私たち学生とか市民にはなかなか想像がつかないものが多いと思いますが、岡本さんは現職の国会議員として約3年間もの間、委員会や政党の役職をいくつもご経験されたと思うんですが特に力を入れて取り組んだお仕事について、簡単にそのお仕事の内容やその成果について教えてください。
私は2期国会議員を務めて、今3期目にチャレンジをしてる最中になりますけれども、子どもと若者をずっと応援をするっていうのが、私の政治活動を始めてからのずっと信念です。国会の中でも子どもの委員会に所属をしていました。今年の12月から支給ですけど、高校3年生まで児童手当拡大をして支給が決まりました。それまでは中3までなんですが、実は民主党政権の時に小学校6年生までだったのを中学校3年生まで拡大をしました。
で、その後も高校生までって言っていたんですが、なかなか他の政党の今の与党の賛成を得られなくて、ちょっと時間がかかったんですが、ようやく高校3年生まで児童手当支給することが決まりました。
あと不妊治療。これもとてもお金かかるんですね。これをなんとか保険適用で、保険だと3割負担なんで、保険適用にしてほしいということを求めて、これも実現をしました。あとは、直近でいくと旧優生保護法という、障害があることを理由に障害者が産む子どもも障害の遺伝があって不良の子孫をつくるという、もうびっくりするぐらいの優生思想という誤った思想で不妊治療をさせられてた方々がいらっしゃいます。この方々が結論からすると、今年の7月に最高裁の判決が出て、この法律自体が憲法違反だった、強制的に手術を受けさせられた人達に賠償しなさいという判決が出まして、ずっとその間裁判も手伝ってたんですが、この方々に賠償する法律がまさに10月にできたところです。
こういう子ども、若者、それから次の世代につながる方々を支えたいという思いでこれまで活動してましたし、法律も伴って作ることもできたなと思ってます。
私の母がシングルマザーで兄弟も多いので、結構苦労をかけたっていう思いがあるので、その若者、高校生までの児童手当とかはすごく親の世代にとってもありがたいものなのかなとは思います。
一人親家庭も非常に増えているので、やっぱりそういう方々が親の経済力、みんな子どもさんってすごく優しい子が多いので、親の経済力を心配して、ちょっと自分のチャンスを諦めるっていう人も残念ながらいるので、やっぱり親じゃなくて、子どもが自分が選びたい道を選べるチャンスだけは作りたいと。それを勝ち取れるかどうかは皆さんの努力だったりしますけど、やっぱりチャンスはどんな方にでもある社会を作りたいなと思ってるので、今まさに大学専門学校の学費を下げたいなと思ってますし、学校給食を無償化することも求めて、今、選挙戦は公約に掲げてますけど。
かつて民主党政権の時に高校の授業料無償化したんです。それまでは高校って学費かかってたんですけど、公立授業料無償化をして、私立も同じ金額、今の高校生には付いてるんですが、経済的理由で高校中退する数が半分減ったんです。なのでこういうやっぱり自分の人生を自分の力で頑張ろうって思う人たちを応援したいなと思ってます。
野望は「地域格差是正と子ども若者が挑戦できる社会」
次の質問に移らせていただきます。岡本さんの政治家としての成し遂げたいことや野望などがあればお聞かせください。
野望ですか。ずっと一貫してるのは、さっきから言ってるように、やっぱり次の世代の人たちにチャンスがある社会を作りたいなと思ってます。そのために、例えば子供の大臣とかになれるんだったらなって、大学も無償化していくよとか、いろんな費用負担、子供に関することはもうほとんど無料でできて、その代わり掴み取る努力は各自頑張ってねっていう社会を作りたいなと思ってるのが一つ。
あと、私は仙台の市会議員の出身なので、特に地方分権。地域が元気にならないと日本は元気にならないと思ってます。今、残念ながら人口も東京1極集中で、地方がどんどん人口が減ってきているので、元気ある地域をこの仙台、宮城で作りたいなと思ってるので、地域の格差をなくすことと、子ども若者がチャレンジできる社会を作る。世界中から日本って若い人達が元気がある国だよねとか、日本で子供を生まれて育って幸せなことだよねって言われる日本を作りたいなと思います。これが野望です。
私は今大学でそれこそ地域の活性化問題を学んでいるんですが、参考として具体的にどのようにして地域活性化について考えているか、お聞かせいただければなと思います。
1個はやっぱり仙台っていうところで学都って言われて、専門学校とか大学が多いところなので、若い人達がある意味来やすい街なんだなと思うんで、一つはやっぱり進学で選んでもらえる街にならなきゃいけないな。それは学費とか影響するかなと思っているのと、学生とか20代の家賃もなかなか今どんどん学生も今6、7万する家賃とか普通に仙台もあるので、やっぱりそういう負担を軽くしたいなって思ってることと。
あとは卒業した後に仙台とか宮城で仕事に就ける所っていうのがなかなか厳しいという、なのでみんな東京に行っちゃうとか、そういう流れがあるので、地域でやっぱり安定して仕事ができる企業っていうか、ベンチャーも含めてだけど、仙台だったら仕事あるよねとか、楽しい仕事選べるよねっていう、そういう選択肢が多い形にしたいなと思います。
政治資金問題「収支の透明化と適正な申告を」
今年は政治資金に関する法律の改正がありましたが、今後の政治資金のあり方について岡本さんはどう思われますか?
今回、裏金疑惑とか言われているんですが、単純なことで、法律をまず政治家は守らなきゃいけないと思ってます。法律違反をしていたというのが今回の事件ですので、まず政治に関わるお金の入りと出は必ず収支報告に書かなきゃいけない。これ私たちもちゃんと守ってますので、これをやってなかったっていうことが一番の問題です。なのでちゃんと政治のお金は透明化して、きちんと収支報告に全部記載をしなさいっていうのが一つ。
あと、もし結果として懐に入れてらっしゃった、その資金に政治のお金っていうところに載せていなかったっていうことは、個人で受け取っていたっていうことなので、個人で例えば100万とか何千万とか皆さん言われてますけど、個人で受け取ったんであれば収入なんで、ちゃんと税金を払いなさいと。
普通働いてる人だと明細見るとお給料から源泉徴収で所得税引かれてますよね。なので当たり前のことをちゃんとやれば何も問題ないんですけど、政治のお金を透明にすること、それからもし個人で受け取ってうまくやろうって思ってたんだったら、ちゃんと収入として適正な税務署にちゃんと申告をしてほしい。この2つを守れば当たり前のことだし、当然ルールなんで、守らなきゃいけないことなんで、それを徹底するっていうのがこの政治資金の問題だし、解決策だと思います。
声をあげ、政治が動き、政策が動くと、生活が変わる
では次の質問で最後となります。政治への関心が低かったり、政治に期待が持てなかったりする人が今増えていると思うんですが、ぜひそういった有権者の方に向けて、何か岡本さんからメッセージがあればお願いします。
政治って何かどこか別な世界の話って思ってる方がいると思うんですけど、実は政治って本当に生活に密着してます。さっき言ったように、過去に民主党政権の時に高校の授業料無償化しました。そしたらやっぱり経済的な理由で高校を途中で中退をする数が半分減りました。
やっぱり中卒の資格と高校卒業の資格を持ってるということで、残念ながら日本って大きな差が出ます。こういうことでも、当時の対象の方々に少しでもプラスになった部分があるのかなと思います。あとですね、私自身が実は雇用機会均等法っていう法律って聞いたことあります?
あります。
私の時がまさにその法律ができた何年か後に私が就職活動をした時なんですね。なので私の数年、多分1年生の時の4年生とか、そのそれより先の先輩とかは当時ですね、就職の募集で大卒男子のみっていう採用が圧倒的に多かった。
女子は面接にも行けない、エントリーもできないっていうのがあったんです。それを雇用機会均等法という法律ができて、募集をする時に男子のみ女性を排除するっていうことは禁止ですっていう法律ができたので、私が就職活動をする時はエントリーはできたんです。そこから採用されるかどうかは自分の努力ですけど。なので自分が就職する時も、他の大卒の男性と同じように採用されて、仕事もできたんですが、たかだか数年前の先輩はそれができなかったですね。なので朝の「とらつば」じゃないですけど。
男子のみっていう採用と別で、女性はお茶くみのための仕事になるので、今でいう非正規契約でもう3年ぐらい働いたら、できれば25ぐらいでは辞めて、結婚してくれて、いなくなったらまた20歳の子を雇いますよねぐらいの扱いだったので、この機会均等法という法律ができたおかげで、私は仕事というチャンスも得ることができて、この法律がなかったら私の人生は全然違っていたと思います。
こういう一つ一つの法律って、実はいろんなところで皆さんの人生とつながっているということは覚えていただければなと思います。これからも私たち、今幸いなことに子供とか若者にもうちょっと光を当てようという流れができているので、特に若い世代の方々のあなたに一番直結する法律が変わったり、動いたり、良くなったりっていう可能性がありますので、ここちょっとおかしいなとか。
ここちょっと行きづらいなとか、ここやっぱりちょっと制度として閉ざされてるよとか、そういう情報があったらどんどん出してもらえれば変えることができると思います。今、投票のインターネット投票をしようよとか、いろんなこう皆さんが政治参画できるチャンスを広げたいなと思ってるので、そこら辺はこうしたらいいんじゃない?とか、あるいはここおかしいよって思うことがあったら、どんどん声を出してもらえればありがたいなと思います。
私、「保育園落ちた」で政治家になりましたけど、実際市議会に行って、やっぱり保育園足りないよっていう声をちゃんと汲んでくれて、そこから保育園整備計画っていうのができましたんで、やっぱり声を出すと政治は動くし、政治が動いて政策が動くと生活が変わるということは、ぜひ覚えていただけると嬉しいです。
受け身のままじゃ、何も変わらないっていう状況になってしまいますよね。
そうですね。どうしても投票率でいくとね、高齢者の60代、70代の方の投票率が高いので、どうしてもそういう方々を中心の政策がこう動きやすいっていう感じになっちゃうので。
本来は政治って次の社会を作るためだから、20代とか10代とか、そういう方々こそ、こう、何か社会のおかしいこと、例えば学校の校則でも、これちょっとおかしいんじゃないかって思う声とかあったりするんだと思いますよね。それを学校の中で変えるっていうのもあるけど、どこの学校にでもあるってことは、暗に文部科学省がこうひな形としてこういうのが基準だよねっていうのがあるのかもしれないんで、そういうところとかも見てもらえると嬉しいです。
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