【東北流行語大賞】2020年の大賞に輝いたのは、この言葉!

TOHOKU360では2020年11月、Twitter上で今年の「東北流行語大賞」の候補ワードを募集しました。編集部ではたくさんのご応募の中から、15ワードを今年の「東北流行語大賞」のノミネート語として選出。12月2日から9日にかけて、以下のの記事でweb決選投票を行いました。

今年の決選投票は1,733人の方から投票があり、のべ4,382票が集まりました。その読者からの決選投票でトップになり、2020年の東北流行語大賞に輝いたのは・・・

「岩手ゼロ」でした。

岩手ゼロ

新型コロナウイルスが世界的に流行した今年。1月に日本で初めての感染者が確認されて以来、各都道府県で次々と感染者が確認される中で、岩手県は7月29日に初の感染者が確認されるまで全国で唯一半年間の「感染者ゼロ」状態を維持。SNS上では「岩手結界説」がささやかれるほど驚異的な記録が話題となった。

読者投票の最終結果

  1. 岩手ゼロ (14%, 608 Votes)
  2. 謎の飛行物体 (9%, 413 Votes)
  3. エール (9%, 405 Votes)
  4. 漁師カード (9%, 387 Votes)
  5. 犬民栄誉賞 (8%, 344 Votes)
  6. 「竈」の書き方 (7%, 316 Votes)
  7. キングオブチキン (7%, 295 Votes)
  8. どんだんず (7%, 289 Votes)
  9. アマビエこけし (6%, 281 Votes)
  10. 常磐線全線開通 (6%, 268 Votes)
  11. ブラウブリッツ秋田 (6%, 262 Votes)
  12. ドライブスルー芋煮 (4%, 180 Votes)
  13. 凍天復活 (3%, 125 Votes)
  14. 菅どら (3%, 123 Votes)
  15. 大沼閉店 (2%, 86 Votes)

2020年の東北の流行を振り返る

新型コロナウイルスに世界中が振り回された一年でした。その中で感染者が半年間確認されなかった「岩手ゼロ」は全国的に注目され、多くのメディアがその理由を探ろうとしました。注目が集まると同時に、達増拓也知事は定例記者会見の中で「第1号になったとしても、県はその人のことを責めません」と話し、感染が疑われる場合は速やかに検査を受ける必要性や、周囲が感染者に優しく接することの大切さを説いたことも話題になりました。

新型コロナで数多くのイベントが中止になり、人の行き来も少なくなってしまった今年ですが、厳しい状況にあっても時代に負けない東北のたくましさを象徴する文化が次々と生まれました。山形県山形市の日本一の芋煮会フェスティバルはなんと新しい芋煮様式「ドライブスルー芋煮」を開発。全国的に流行した妖怪「アマビエ」は東北の文化と混じり合うことで「アマビエこけし」や「アマビエねぷた」「南部鉄器アマビエ」などに進化して人々を楽しませました。

読者投票の三位になったのは、NHKの朝の連続テレビ小説「エール」。福島県福島市の作曲家がモデルになった人気朝ドラで、福島でのロケや番組に登場する福島名物の数々も話題になりました。今年は震災から9年の時を経てようやく常磐線が全線開通し、福島銘菓「凍天」も復活。南相馬市在住の作家・柳美里さんが全米図書賞を受賞するなど、福島ではうれしいニュースのある一年になりました。

秋田では今年秋田県初の総理大臣が誕生し、県内各地でその誕生を祝う「菅どら」が生まれました。どらやきだけでなく、菅義偉総理の似顔絵が描かれた大判焼きやパンケーキもあったそうで、秋田の方々の甘党ぶりには感服です。そしてなんといってもJ3のブラウブリッツ秋田は開幕から28戦連続無敗というJリーグ記録で文句なしのJ2昇格を決め、記念すべき年となりました。

東北各地では、地元の人が地域資源をPRするために自ら手作りした尖った商品やキャラクターがヒットした一年でもありました。青森県では水産課の職員がたくましい地元漁師たちをモデルにしたトレーディングカード「漁師カード」を製作。津軽弁YouTuber津軽ねぷこさんは「どんだんず〜」の方言を全国のVTuber界隈に浸透させました。岩手県九戸村では商工会青年部が作った鳥の頭を被ったオリジナルキャラクター「キングオブチキン」が話題になり、地元産品や生産者の魅力を全国に発信しました。

宮城県では大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の影響で、主人公の竈門炭治郎と同じ漢字を持つ塩竈市の公式HP内「竈の書き方」のページにアクセスが全集中する騒ぎに。ところで6月に宮城県上空を飛んでいた「謎の飛行物体」は一体何だったのでしょうか…?読者投票の二位に入ったということは、みなさんかなり気になっていたはず。その行方や正体をご存知の方はぜひ大正こそこそ話で教えて下さい。(編集長・安藤歩美)

★東北流行語大賞2020のノミネートワードは、11月28日にオンライン生配信した「東北メディアフェスティバル」の番組内で発表しました。VTuberの津軽ねぷこさんと、この日VTuberデビューした仙台弁こけしさんのお二人をコメンテーターにお招きしたこちらの番組もぜひ併せてご覧下さい!

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