【バリ・ウブド村通信(3)】ビラ・ビンタンの満月

【光森史孝=バリ・ウブド村】Villa Bintang Ubudの光森史孝です。きょう5月11日、インドネシアでは「ワイサック」と呼ばれる、国民祝日の日です。仏陀の生誕、悟りと死を祝う、仏教徒にとって最大の祝祭日。インドネシア国内の仏教徒の割合は1%にも満たないといわれていますが、各地で、聖水や聖火をお供えし、祈りを捧げる人々の姿が見られ、特に世界遺産の中部ジャワ州のボロブドゥール寺院には、観光客も多く訪れ、にぎわったそうです。バリ島では、北部のシンガラジャなどに寺院がありますが、ウブド周辺には寺院がなく、僧侶の姿を見かけることもなく、日本人には、少し寂しいですかね。

昨夜は、プル・ナマ=満月でした。写真は午後7時ごろ、ビラ・ビンタンから撮ったものですが、くっきりと晴れ渡った夜空に、真ん丸のお月さんが輝いていました。ただ真夜中、このところの天候不順が再来、小雨が降り、あれれ・・と思ったのですが、間もなく、雲が引き、またまた中天高く、満月を拝むことが出来、やれやれでした。

くっきりと浮かんだ満月。ビラ・ビンタンからのぞむ。(撮影:光森史孝)

昨日は、バリ島内で繰り広げられていた、バリ・ヒンズーの最も重要な、様々な祝祭儀に、一区切りをつける日でもありました。3月28日のニュピ、4月5日のガルンガン、4月15日のクニンガンと続き、その期間中に各地の寺院で繰り広げられたオダラン=祭礼を加えると、いくつの祝祭儀が島内各地で繰り広げられたことでしょう。
この期間、島内の全戸の門口に飾られていたペンジョールを片付ける日でもあります。ビラ・ビンタンでもボンさんたちが長い竹竿は、次に備えて、保存し、飾りやお供えは焼却処分にしていました。各地の街路は、普段のたたずまいに戻った訳ですが、なにやら少し寂しい感じでもあります。

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