標高が下がるとともに植生が豊かになり、心が安らぐ。1㌔ほど進むと風景が開け、石造の地蔵菩薩が祀られていた。ここは前湯寺の跡で、傍を流れる渓流は湧き出た温泉が湯気を上げている。さらに雑木林の中を約500㍍下った地点で雄大な滝と遭遇した。川原毛大湯滝。上流で湧出した温泉が沢水と混じり合って豪快に流れ落ち、滝つぼや渓流は天然の露天風呂になっている。川原毛地獄との標高差は約170㍍。手を浸してみると湯加減はちょうど良い。古来、多くの修験者や参詣人が温泉に入って疲れを癒したことだろう。川原毛では地獄の下に極楽浄土があった。

無機質な川原毛地獄とは対照的に周囲の山々は紅葉に輝いていた(佐瀬雅行撮影)
無機質な川原毛地獄とは対照的に周囲の山々は紅葉に輝いていた(佐瀬雅行撮影)
地蔵菩薩が地獄の亡者を救済してくれる。川原毛地蔵菩薩は昭和62(1987)年に建立された(佐瀬雅行撮影)
地蔵菩薩が地獄の亡者を救済してくれる。川原毛地蔵菩薩は昭和62(1987)年に建立された(佐瀬雅行撮影)

次ページ:滝つぼには天然の露天風呂が




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