【写真と詩の連載】もうちょっと後で光って #2

手紙 Opening

(pic by 渡邊博一)

いつも思うことだけれど、どうして、その時はわからないのだろう。繰り返し、立ち止まり、ふと自分の考えを整理したくなって、いろんなことを振り返ります。きっかけもいろいろです。ぼくはそうしたことが得意だと思っていたのだけれど、気がつくと、またできなくて・・・。物事を整理して、考えることがこんなに難しいとは思いませんでした。

誰かと話をしている時は、なんか、わかったような気がします。というか、うまくできないことを受け入れて、それが当然のことだと、理解できて、その上で話ができるというか、どこか冷静に考えることができるのです。そういう意味では、誰かに会い続けて、その上で考えていく、話をしていくことはとても大事なことだと言えるのでしょう。だけど、自分のこととなると、そのことがとても苦しく思えてきて、どうにも進むことができなくなってしまうのです。

自分で思ったより、ぼくは臆病で慎重なのかもしれません。辻褄が合わなくなることや、自分に課してしまったことに、いつの間にか、とても苦しくなってしまいます。このことを考える時、自分の言葉、ぼくの場合・・・それは、作品になりますが、それはどんな風に生きているのでしょうか。誰にもふれず、ひっそりと、どこかで生きている・・・そんな風に思ったりもするけれど、書かずにいられないことと、書きたいことと、それがどこかで生きていることと、どこかで再会してしまうことに・・・それがどういうことなのか、とても考えてしまうのです。

ぼくの作品たちへ、きみたちは欠片、きみたちはすべて、そして、過去。いつもなつかしく、だけど、ぼくを追いかけまわす、過去。昨日。余計なことばかり、増えていってしまうね。でも、それをぼくより先にわかっているのだよね。でも、その時はぼくに言わずに、書かせてしまうのだよね。そのことがその時、その時、わかっていればいいのだけれど、わかってしまうのは、ずっと先だから、書くってなんなのだろうね。

仙台在住の詩人・武田こうじさんによる写真と詩の新連載「もうちょっと後で光って」。TOHOKU360にて2020年5月より、週末に掲載します。

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