【コロナ時代、仕事に向き合う人々】出勤と自宅待機を繰り返す日々

【相沢由介(IN FOCUS)】新型コロナウイルスが猛威を振るう中、多くの人がこれまでとは違う仕事の仕方を模索しています。仕事中の感染リスクに対し、自分の仕事への義務や責任を全うしようとする人、また、選択の余地なく生活のために働き続けなくてはいけない人もいます。私たちはもう、コロナ禍以前の世界に戻ることはできません。経済の停滞も感染リスクもすでに日常であり、その中でそれぞれの人が日々自分の仕事と向き合っています。

自宅待機中にスマートフォンでニュースを見る萬谷恵世(よろずや えみ)さん。OA事務の派遣社員として働く萬谷さんは、日替わりで出勤と自宅待機を繰り返す日々を送る。

「外出自粛が叫ばれる中通勤するのはやはり不安を感じますが、自粛中お金が入ってこない方もいる中で、自宅待機でも100%のお給料を保証いただけているのはありがたいです」。会社からはコロナ禍に伴う雇用切りはないと説明を受けているが、日常的な通院や薬の処方、車のローンなどを抱え、この先に漠然とした不安もあるという。

萬谷さんの職場では、マスク着用が義務付けられ、個々のデスクがパーテーションで区切られるなどのウイルス感染対策が行われている。食堂は私語を慎むようにとの掲示物が貼られ、昼休みも静まり返っているという。

【特集:コロナ時代、仕事に向き合う人々】

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