「まちのことを伝えたい」人々が交流できる、仙台の「地域メディア談話室」に参加してみた

鈴木千絵】こんにちは。TOHOKU360通信員の鈴木千絵です。私は、市民ライターとして、1人の市民の視点から、TOHOKU360などのメディアで取材記事を書いています。活動を始めて、今年で6年目。心惹かれた身近なことを取材し、多くの人に伝える楽しさを感じています。

一方で、記者やライターの職業経験がないので、悩み戸惑うことも。最近は、記事のアイディアが思い浮かばず、悶々としていました。そんな時、仙台市市民活動サポートセンター(以下サポセン)が主催するイベント「地域メディア談話室」に参加しました。地域の情報発信をしている人や関心がある人が集まる、定期開催の交流会です。

参加したことで、情報発信者の方とお話できたり、アイディアがわいてきたりと、いいことづくめでした。この記事では、「地域メディア談話室」ではどのようなことをしたのか、終了後の変化など、振り返ってみたいと思います。

「地域メディア談話室」とは?

「地域メディア談話室」は、毎月第2金曜日18:30~20:00に仙台市市民活動サポートセンター(以下サポセン)1階マチノワひろばで開催されています。

市民の視点から、地域の情報発信をしている人や関心がある人を対象とした交流会で、内容はワークショップや情報交換など。

看板の後ろがイベント会場。オープンスペースなので、ふらっと立ち寄りやすい。(仙台市市民活動サポートセンター提供写真)

イベントを主催するサポセンによると、「市民目線での情報発信のきっかけづくり」と、「情報発信者の悩み解決をはかり、地域の情報発信を促すこと」を目的としているとのこと。予約不要、時間内は出入り自由で、どなたでも参加できます。

思いがけない出会いあり。コラボレーションにつながった例も

この日の参加者は4名。映像や文章などですでに発信している人たちが揃いました。何と、その中にずっとお会いしたかった方がいらっしゃいました。

「会いに来る七夕飾り」の「タナレッド」さん(写真・左から2人目)とご対面。(仙台市市民活動サポートセンター提供写真)

「会いに来る七夕飾り」メンバーのタナレッドさんです。
七夕飾りの仮装で宮城県内外各地に出向き、地域や人、活動を応援し、盛り上げる活動をされています。数年前にメディアで知り、お会いしてお話を伺いたいと思っていました。

そのように思いがけない出会いがあるところも、「地域メディア談話室」の魅力だと感じました。サポセンによると、過去にも「地域メディア談話室」での出会いがきっかけで、学生によるwebメディアが、ある市民活動団体の取材記事を掲載するということがあったのだそう。出会いから、コラボレーションが生まれる可能性もあると思うとワクワクします。

ワークショップで、市民目線での発信について話す

自己紹介の後は、「ローカルメディアコンパス」というカードを使用したワークショップが行われました。「ローカルメディアコンパス」は、NPO法人森ノオトが開発したカードです。情報発信の現場で起きたたくさんの失敗談や経験談から学び、行動の指針を育むことを目的としています。

情報発信で「困ったこと」などを振り返るきっかけに。

カードには、事例を思い出すきっかけになるようなフレーズが書かれており、その時のことを思い出しながら話すことができます。今回は2名の参加者がカードを選び、その事例について参加者とスタッフで話しました。

その中で印象に残ったのは、「戻ってきた原稿が真っ赤」と書かれたカードについてのお話です。

ここでは、「取材先に、公開予定の記事の最終確認をお願いした時の話」が出ました。「事実関係だけではなく、メディアの主観による部分まで修正が入り、どこまで受け入れるものか悩んだ」というもの。

それに対し、取材された経験がある方が、自らの体験を話して下さいました。取材する側、される側それぞれの感じ方や想いがあることがわかり、表現の難しさをつくづく感じさせられました。

「まちネタ交換会」、話すことで膨らむアイディア

ワークショップの後は、「まちネタ交換会」。
その名の通り、テーマを決めて、街に関する情報を交換します。

スタッフが出した画用紙には、たくさんの候補が。参加者がテーマを選ぶ。

今回は「仙台×ゆるキャラ」をテーマに参加者で仙台の「まちネタ」を出し合いました。

参加者とスタッフで話が盛り上がっていく、和やかな雰囲気。

しだいに、話題は参加者の「これからやりたいこと」についてに。
1人がアイディアを出すと、「いいですね!」「楽しそう」「こういうのもどうかな?」など続々と反応があります。気がつくとアイディアが次々に膨らんでいき、ワクワクした気持ちになりました。

イベントに参加で、「発信したくなる」!

「地域メディア談話室」では、他の参加者の話を聞いたり、自分の想いを話したり、たっぷりと情報交換をすることができました。取材経験が少ない私にとっては、発信者同士、交流や相談ができる場所があることはとても心強いです。今後も参加したいと思いました。

そして嬉しいことに、イベント後に「記事のアイディア」が浮かんだのです。
次の機会に他の人たちにも話してみることにしました。どのような反応が得られるか、ドキドキ、ワクワクしています。

TOHOKU360の読者の方の中には、地域の情報を発信されている方や、興味がある方も多くいらっしゃるかもしれません。いつか「地域メディア談話室」でお会いできることを楽しみにしています。

「地域メディア談話室」概要

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