GWにおすすめしたい東北のディープすぎる観光地特集2018

GWにおすすめしたい東北のディープすぎる観光地特集2018

【特集】ゴールデンウィークの行き先はお決まりですか?TOHOKU360は、東北各地の通信員の情報やこれまでの記事をもとに、全国にほとんど知られていない東北のおすすめ観光地をまとめてみました。今年のGWは「ディープ」に東北を楽しんでみませんか。

気持ちのいい季節にあえて「冬」に逆戻りしよう 「かまくら館」【秋田県横手市】

秋田県横手市には、いつでも「かまくら」体験が可能な「かまくら館」が存在する。この施設には、雪でつくった本物のかまくらがある。中は常にマイナス10度の極寒。この春、どんぶく(綿入れ半纏)を着て、日本有数の豪雪の地の冬を、あなたの目と肌で感じてみよう。(大沼吹雪通信員)【関連記事】豪雪地帯・秋田では夏も「かまくら」に入る!?横手名物「かまくら館」に潜入

上空からの「鳥のフン爆弾」もベストシーズン 「蕪島」【青森県八戸市】

GWには、島は足の踏み場もないほどのウミネコであふれる(漆田義孝撮影)

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている、青森県八戸市鮫町の「蕪島」。2015年11月には蕪島のシンボルである「蕪嶋神社」が全焼するという衝撃的な出来事が起こり、再建工事が進んでいるが、ウミネコはそれでも変わらずに飛来し続けている。GWの5月は繁殖活動が本格化し、島は足の踏み場もないほど、子育て中のウミネコたちで埋まってしまう季節。地元では「バクダン」とも呼ばれるフンがよく降ってくるため、汚れてもいい傘を持っていくのを忘れてはいけない。【関連記事】それでもウミネコは蕪島へ飛ぶ(VR動画ニュース。漆田義孝)

「やぶさめ」が体験できる!「しずくいしYU-YUファーム」【岩手県雫石町】

「やぶさめ」、目の前でご覧になったことはありますか?岩手県雫石町にある「しずくいしYU-YUファーム(ゆーゆーファーム)」は乗馬体験などで馬との交流を楽しめる施設ですが、GW中のイベントとして「第1回 やぶさめ競技大会」を5月5日行うそうです。テレビなどで見るやぶさめは、鈴なりになった観衆のなかで行われるイメージ。しかし、個人でアットホームに運営されているYU-YUファームですので、場所取りなどの必要もなく、きっとすぐ目の前でやぶさめの様子を見られると思います。なお、当日はやぶさめの体験会も行う予定だとか。小雨であれば開催するということですので、雫石町で有名な観光スポット「小岩井農場」などを訪れた際、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?(電話)019-681-7828(HP)https://yu-yu-farm.jimdo.com/。(古山裕二通信員)

「古墳」で親子で古代人になりきろう 「大安場史跡公園 」【福島県郡山市】

GWには予定されていないが、「はにわ」を作る体験プログラムもある(安藤歩美撮影)

東北地方最大の前方後方墳のある「大安場史跡公園」。古墳そのものや展示を見て回るだけで面白いのだが、この場所の真の楽しさはその多種多様な「体験学習」プログラムにある。年間を通じて、「あなただけの土器づくり」「古代米の田植え体験」「縄文時代の料理を復元して試食するグルメ体験」……など、何ともディープな「古代」体験が味わえるプログラムが多く用意されているのだ。今年の5月3〜5日は親子で楽しめる「勾玉づくり」や「古墳パズル選手権」などが体験できる「こどもオリンピック」が予定されている。大人も子供も楽しめる体験学習で、古代人になりきるGWを過ごすのもいいかもしれない。(安藤歩美)【関連記事】「はにわ」が自分で作れる!郡山の古墳ではにわ作り

平安時代の古戦場に思いを馳せる「鬼切部城址」【宮城県大崎市】

宮城県大崎市鳴子の鬼首(おにこうべ)地区にある「鬼切部城址」(おにきりべ・じょうし)。蝦夷(えみし)の豪族安倍氏が源氏と戦い、滅びた古戦場でもある(前九年の役)。車1台がやっと通れるぐらいの坂道をどんどん行くと、頂上には四方を空に囲まれたような空間が広がる。「鬼切部城」を「天険の要害」と呼ぶ意味を少しは感じることができるが、古戦場としてのリアリティーを見出すのは難しい。(佐藤和文)

村の守り神「鹿島様」を探しにいこう【秋田県湯沢市】

秋田県湯沢市岩崎地区の「千年公園」に祀られる「鹿島様」(中野宏一撮影)

鬼切部城址のある宮城県大崎市鳴子の峠を超え、奥羽山脈を越えると、そこは秋田県湯沢市。湯沢市の北部・岩崎地区の「千年公園」の神社でお参りしようと境内に入ると、裏に「鹿島様はこちら」という怪しい看板がある。何も知らずに看板が示す方向へ歩いていくと、そこにはトトロより巨大な藁人形が…!岩崎地区には昔から村の入口に魔除けとしてこの「鹿島様」を祀る文化があり、今でも村の神様として定期的に作り変えているのだという。顔には鬼のような仮面が付けられていて怖いのだが、頭上には雨に濡れないようにと笠が付けられており、ちょっとかわいい。アメリカ・スミソニアン博物館や、宮城県の国営公園に展示されたこともあるなど、出張も多い鹿島様。その歴史は謎に包まれており、地元の人曰く「紀元前から存在する」というが、真偽は不明。岩崎地区には今も合計3体が存在するので、すべての「鹿島様」を探しに歩き回ってみるのも楽しいかも。(中野宏一)

「新緑」より「下水道」に夢中になるGW「仙台市下水洞窟」【宮城県仙台市】

螺旋階段から見下ろした下水洞窟の入口(渡邊真子撮影)

GWに美しい新緑を楽しむのもいいが、あえて「下水道」を楽しむというのはいかがだろう。仙台市には、在仙作家・伊坂幸太郎さん原作の映画「ゴールデンスランバー」でロケ地となった下水洞窟がある。堺雅人さん演じる主人公・青柳が逃走するシーンに使われた下水道は、仙台市が2016年11月から一般公開を開始しており、事前予約をすれば見学が可能だ。残念ながらGWではないが、4月は20、21日、5月は18、19、25、26日に見学会が予定されている。また、下水道に入れない日でも、青葉区西公園C60広場(SL広場)に設置されているガラス窓からは常に下水洞窟の入口を覗き込むことが可能だ。【関連記事】映画「ゴールデンスランバー」舞台の下水洞窟が、仙台の新名所に(渡邊真子通信員)

GWに秋保に行くなら温泉より「田植踊」でしょう「秋保の田植踊」【宮城県仙台市】

2015年秋保大滝不動尊例大祭 で披露された田植踊(提供:秋保・里センター)

「秋保の田植踊」をご存知でしょうか。温泉地で有名な秋保ですが、その土地には古くから伝承されてきた民俗芸能が今も根付いています。現在は湯元、長袋、馬場地区で主に社寺の祭礼の時に奉納されています。その中のひとつ「馬場の田植踊」が来る4月29日、秋保大滝不動尊例大祭で奉納されます。地元の子供たちが色鮮やかな衣装を纏って早乙女と弥十郎に扮し、笛、歌、岡囃子にあわせて可憐に舞うもので2009年にはユネスコ文化遺産に登録され、国指定重要無形民俗文化財にもなっており、地元保存会の方々の手によって今日まで大切に受け継がれてきました。例大祭は28日からですが、田植え踊りが見られるのは29日のみ。春爛漫の日差しの中、伝統を受け継いでゆく子供たちの姿に触れてみてはいかがでしょう。田植踊奉納場所:秋保大滝不動尊境内(雨天中止の場合あり)。問合せ先は「西光寺」022-399-2127、秋保・里センターhttp://akiusato.jp/。(大林紅子通信員)

一日の終わりは山形県民の山岳信仰を感じに「西蔵王公園展望広場」へ【山形市】

鳥海山・蔵王山・西吾妻山・飯豊山・月山・朝日岳と、日本百名山に県土の四方を囲まれる山形県。自然を敬い、山を崇拝する山岳信仰が各地に根付いており、山と人々の暮らしがとても身近にある。それは距離としても同様で、県庁所在地である山形市の中心地から最寄りの百名山(蔵王山)の山頂近くまでも、約20kmの半日ルート。山形自動車道「山形蔵王IC」近く、国道286号線沿いのセブンイレブンとコスモ石油に挟まれた入口が分かりやすい「西蔵王高原ライン」の中腹にある「西蔵王公園展望広場」までは約10kmほど。本格的な山道に入る前の、比較的なだらかで自然に囲まれたクネクネ道を抜けていくと、少々寂れたロッジが郷愁を誘うこの広場に辿り着く。山形市内をほぼ見渡すことができ、夕陽が街に沈む様子や夜景を眺めながら、今日巡った行程や明日の予定を語り合う時間は、格別の思い出になってくれるはず。(黒田あすみ通信員)