【続・仙台ジャズノート#137】楽譜、どうやって整理していますか?

続・仙台ジャズノート】定禅寺ストリートジャズフェスティバルなど、独特のジャズ文化が花開いてきた仙台。東京でもニューヨークでもない、「仙台のジャズ」って何?
街の歴史や数多くの証言を手がかりに、地域に根付く音楽文化やコロナ禍での地域のミュージシャンたちの奮闘を描く、佐藤和文さんの連載です。(書籍化しました!

佐藤和文】長い間、アマチュアの音楽活動を続けるうえで、悩みとなっていることの一つに、楽譜や関連資料をどう整理して、保存・活用すればいいか、というものがあります。インターネットを中心とするデジタル技術の発達に伴い、紙の楽譜等をデジタルデータとして整理・保存する例が増えているかもしれません。新聞社のデジタル部門の責任者を長い間、勤めてきた経験から、インターネットやデジタル系の仕組みには人一倍関心がありますが、紙の楽譜をデジタル処理可能なようにデータ化する手間や、活用する際の細かい使い勝手などを考えると、楽譜類は紙の資料のままで整理・保存する方がいいように思います。みなさん、どう思いますか?

ここに来て急に楽譜保管が気になりだしたのは、仕事に使っている自宅マンションの一室が公私、さまざまな資料類で満杯になりつつあるためです。紙資料のうちほぼ10年分の楽譜類を収納するスペースが足りなくなり、今年の夏ごろから重ねたままの楽譜が床に山積しています。まもなくやってくる帰省家族を迎えるには、仕事部屋を筆者の寝室にもしなければならないので、急を要します。紙類を野放し状態で置くと、みっともないだけでなく、細かい紙繊維が飛んで、健康にもよくありません。時折、咳が出ます。「ゴホンゴホン」のはずが最近では「ガクフガクフ」と聞こえます。いくら換気しても限りがあるようです。

なるべく省エネで楽譜を管理したい。

デジタル社会の進展に伴い、デジタル系の仕組みを使わないのはもったいない、という考えも頭をかすめますが、今回はA4版の封筒に楽譜(関連資料含む)を入れ、曲名を封筒に手書きするだけにします。

繰り返しになりますが、デジタル系の環境を人間の事情に合わせて採用するには、予想以上にエネルギーを要します。楽譜管理で言えば、すでに出回っているソフト製品やアプリの中にはかなり魅力的なものもあります。それでも、紙の資料をあらかじめデジタル化したり、検索のために必要なキーワードの入力など時間をとられたりします。

床にまで広がった楽譜の山。何とかしなければ。

紙の資料のままで整理・活用する考え方は、情報整理術のようなテーマでは、古くから語られている考え方で、さまざま試してみた結果、結局、その方式に到達することが多いです。

楽譜を封筒に入れて一括管理するスタイルは、筆者が30年もの間、参加しているコンボバンドでも採用しています。曲名を封筒に書いてアルファベット順に並べるだけです。楽譜そのものは専用のソフトで作成してあります。封筒を開けると、すべてのパートの楽譜を一括して取り出せます。戻すのも簡単。気づいた時には「封筒方式」になっていました。あまり手をかけない方が長続きするという典型のようなものです。

さてA4型の楽譜が入る封筒を買いに出かけるとしましょう。

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