【佐藤和文(メディアプロジェクト仙台)】「仙台とジャズ」をテーマに掲げた「第2回仙台ジャズヒストリーコンサート」が2023年12月8日、仙台市青葉区の仙台市戦災復興記念館で開かれます。このジャズイベントは、戦後のジャズ音楽と仙台の歴史を振り返ると同時に、「仙台シティジャズクインテット」など、第一線で活躍する若手演奏家らが演奏やトークを通じて、現在進行形のジャズの魅力をあらためて提案するのが狙い。仙台出身のピアニスト、片倉真由子さんも特別ゲストとしてピアノソロを披露するほか、地元、東北大学のビッグバンドも出演します。「かしむのなしは 仙台ジャズの歴史」の著作のある白津守康さんが進行役と解説を担当します。
ことしの仙台ジャズヒストリーコンサートは、昼の部「トークと演奏で辿るジャズの歴史」(午後2時-午後4時、全席自由2000円)と夜の部「仙台ジャズヒストリーコンサート」(午後7時-午後9時、全席自由3000円)の二部構成。
戦後のジャズとのかかわりを大事にしている仙台でも、コロナ禍の影響を強く受けましたが、演奏家が協力してインターネットを活用したオンライン配信に力を入れ、特別企画によるプロジェクトをさまざまに立ち上げるなど、コロナ禍を克服する動きが目立っています。白津さんがジャズ演奏家らに呼び掛けて立ち上げた仙台ジャズヒストリーコンサートは、ジャズと仙台のかかわりにあらためて注目し、コロナ後に向けたエネルギーを再充填する役割を果たしているように見えます。
ヒストリーコンサートの中心となっているサックス奏者で一般社団法人東北シティジャズヒストリー理事の廣海大地さん(32)は「仙台とジャズの歴史的なかかわりを大事にするためにも、新しい命をどんどん吹き込みたい。コロナ禍をやっと乗り越えたが、仙台・東北のジャズを取り巻く状況はとても厳しい。手をこまぬいているとジャズの生演奏を楽しめる場がなくなってしまいかねない。今こそ、みんなで協力しながら、深くて楽しいジャズ空間を作り上げたい」と話しています。
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