【参院選宮城2022】ローレンス綾子候補(参政党)独占インタビュー

7月10日に投開票日を迎える参議院議員選挙。TOHOKU360はNPO法人メディアージとコラボし、宮城選挙区の立候補者情報や独自インタビュー、投票に役立つ知識をわかりやすく掲載しています。
この記事では、メディアージが行った参政党公認のローレンス綾子候補への独占インタビューをノーカット動画と全文書き起こしで公開します。【インタビュアー:阿部優香/動画:NPO法人メディアージ/書き起こし:福地裕明(TOHOKU360)】

――本日インタビューさせていただきます阿部と申します。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。ローレンス綾子と申します。参政党の宮城選挙区、公認候補です。よろしくお願いいたします。

家族、国家を愛する「聖書的保守主義者」

――では、さっそく質問させていただきます。最近スマホで撮った写真の中から、お気に入りの一枚を見せてください。

はい。この写真ですね。これかな(女性二人が抱き合ってる写真)。これは私の愛する娘、ふたりの写真です。このふたり、いつもすごく仲が良くてですね、くっついているんですけど、お姉ちゃんは今引っ越したばかりなので、その前に撮った写真なんですね。これは二人がすごく仲良いね、いい生活、姉妹としていい人生を送ってきたなと思わされる一枚ですね。こんな感じです。

――あ、秋保ですね。

そうそう、秋保です。家族で温泉に行くのが好きなので。

――小学校で学んだ教科の中で、どれが一番好きでしたか?

私は、国語が好きでした。文を書いたり、本を読むのが好きでしたね。

――ご自身のことを「〇〇主義者」と表現するなら、どのような言葉が当てはまりますか?

はい。この「〇〇主義者」…考えてみたんですけど、「聖書的保守主義」ってことになるかと思います。

――理由を具体的にお聞きしてもよろしいですか?

聖書が語っている保守の価値観、たとえば家族が社会の基本的なユニットであるとか、国、国家を大切にすること、愛することとか。それから、個人自由の意思、個人の自由意思を尊重するとか、そういった保守的な理念なんだけど、聖書に裏打ちされているようなもの、それが私の考えの基盤になっていると思います。

トランプ氏の演説報道で、ニュースに疑問

――ありがとうございます。では、ここから、本題に入らせていただきます。参議院議員を目指すことになった理由や目的、また、想いを教えてください。

まず、どこからかなと考えてみるときに、2016年の1月ぐらいにアメリカのトランプ元候補がですね、出馬しますということで、すごく興味を持って演説を英語で聞いていたんですね。英語で直接聞いて、そのあとニュースが流れますよね。ニュースで「彼は演説でこう言ってましたよ」という。それが、本当に、あまりにも違うので驚いちゃったんです。そこが切り取られていたりだとか、もしくは、それを切り取って違う印象を与えるように誘導されていたりとか。

それはただ単に、たまたま間違ってしまったというレベルをはるかに超えていて、「ニュースってこういうものなんだ」、「こういうこともあるんだ」と実感したんですね。「あっ、こういうふうにプロパガンダっていうのがあるんだな」と思った時に、じゃあ、今まで私たちが普通に当たり前だと思って、そのまんま鵜呑みに取り込んできた情報っていったい何だったんだろうかって思わざるを得なかったんですね。そこからいろんなことを調べていくうちに、参政党に偶然といいますか、情報の中で出会ったというのがきっかけです。

そしてその中で、この4、5年で、すごく言論の統制っていうのがひどくなっていると思います。自由を求めて世界各国ではいわゆる保守の人たちが立ち上がっている。ところが、その人たちがテロリストだとか反逆者呼ばわりされている。「あっ、これは本当に大変なことだ。いま世界が全体主義に、こう、覆われつつあるから、それを止めるために何かしなきゃいけない」という思いで、立ち上がったんですね。そこで仲間を探して、一緒に行動しているうちに、こういう流れになった…というところです。

――今お話があったんですけど、トランプ大統領のニュースを聞いてということだったんですけど、日本で何か「これ、おかしいな?」と思ったニュースってありますか?

やっぱり日本は、今回あまり現地の記者さんがいらっしゃらなかったのかなと思うぐらい、ちょっと訳したそのまんまといったことが多かったですね。だから例えば私が、ある一つのニュースを見ましたと。そしたら、「これ訳したんじゃない?」みたいなものが日本語で出てくるということが非常に多かったですね。だから、やっぱりちょっと自分の目で見て、自分の肌感覚で感じて、ちゃんと情報を取りに行ってるのかな?っていうのは、正直疑問でした。

――それは、トランプさんがおっしゃっていたことを、まず現地のメディアが間違った形で報道して、日本のメディアがそれをそのまんま翻訳してしまったということですか。

そうですね。それを見て「ああ、こういうものなんだ」というふうに「トランプ像」が日本ではできあがっちゃったんだと思います。ニュースというものはやっぱり、一つの流れというものが強いので、どうしてもリベラル側の情報が日本には入ってきやすいという、こういった傾向はあると思います。

――日本の既存の保守政党だと、そういったところはフォローできないなという感覚はありましたか

ええ、ありましたね。そこが、やはり、海外も全部見た上での中の「日本の保守」という位置づけをしないと、本当のことが見えてこないと思うんです。日本の保守だけだとやっぱり、全体像がーー「ここが欠けているから、こういう解釈するんだな」って、思うことはあります。

「教育の自由化を実現したい」

――次の質問です。国会議員になったら実現したい政策をなるべく具体的に教えて下さい。

私、今回特に、出馬を決めた、決め手というのは、やっぱり教育の自由化を実現したいからです。教育の実現に関しては、神谷事務局長が言っていることがまさに私が願っていたことだったので、本当にこれは参政党としていずれ実現したいなというふうに思っています。それはどういうことかと言いますと、実は私の娘二人は公立の学校ではなくて、ホームスクールで育てました。それなので、学校に行かずに、ここで親が先生になって、一緒に教科書を選んで、子どもたちが自分でスケジュールを組んで…という形で勉強してきたんですね。

それが、私にとって「教育ってなんだろう?」と、そのあり方自体を根底から揺り動かされたというか、そんな経験になりました。やっぱり人っていろんな人がいて、みんな違ってつくられているのに、どうして同じ教科書を読んで、同じことを暗記して、同じテストを取らなきゃいけないのだろうかっていう。で、それだけではなくて、これから20年とかするとですね、現存の仕事・職業が40%から下手すると60%ぐらい消滅すると言われている。それなのに、言われたことをちゃんとしっかりこなす大人を量産して、本当に日本はそれでこれからの時代に対応していけるのだろうかという、そういった疑問があります。なので、自分がしたいことを、自分の特性を知ってですね、そして選べるということ。それに対していろんな形があるんだけど、地方自治体とか国が教育支援を一人ひとりにしていく。こういう形に変えていくべきだと思います。

それだけではなくて、いま学校に行きにくいと思っているのに、つらいのに耐えて行って、最終的には不登校児というレッテルを貼られてしまう子どもたちもいる。また、いじめにあっているのに言えない、学校を休めないということで学校に行き続けているとか、そんな問題もありますわけですよね。だからもっと、自分らしくいられるところ、自分らしさが肯定されるところ、そこではやっぱり自信がつくでしょうし、それだけじゃなく、勉強も好きになると思うんですよね。ですから、そのような教育の多様化、自由化っていうことを推進していきたいと思います。

――日本の教育にとって、何が一番必要と感じていますか。

私はやっぱりモードチェンジで、今までは「受ける」勉強だったと思うんですね。そこから「取りにいく」勉強に変換しないといけないと思います。じゃないと、問題が起きても、問題解決ができない、何もないと作り出せない。これではやはり、次の時代を乗り切っていくことは難しいかなと思います。

「今の日本は非常に危うい」

――参政党は自分たちでつくるDIY政党とのことですが、そんな参政党から出馬することになった経緯や、また、参政党についての思いがあれば教えて下さい。

まず、参政党はDIY政党ってね、おもしろいですよね。つまり、自分たちで作っていく。私たちの一つのスローガンは、「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」。そのようにして参政党はできました。

私たちの多くがもしかしたら政治に無関心かもしれないと思うんですね。なぜ無関心かというと、無関心でいたいというよりは、政治があまりにも遠い、関わりたいけどどうやって関わっていいか分からないという国民が非常に多いと思うんです。で、それに対して参政党は、間口を開いてというか、扉を開いて、「政治について考えよう」「こういう情報があるよ」「こんなことをやって日本をよくしていくことができるよ」って、こういうことをプラットフォームを作って、そこでみんなが自由に気軽に政治に入っていくことができる、そのような仕組みを作っていると思うんです。

今本当に日本というのはこのままいくと、非常に危ういところに向かっていると思います。それをやっぱり止めるために何をすべきかというと、国民が政治に関心を持つしかないんですよね。でも、どこから始めていいか分からないというときに、プラットフォームがあって、興味があるところから学んでいくっていうことができるという場所がかつてないほどに必要になってくると思います。

これは世界中で起きていることなんですけれども、今まで政治に関係なかった人たちが、やはりコロナのことを通してですね、「この世界、大丈夫か?」ということで危機感を覚えて政治に関わっている。その中で立ち上がっている、そういった国民運動が世界レベルで起きています。やっぱりその一つの働きとして、参政党というのが今この時代に出てきたんじゃないかな、と私は思っています。

――先ほど、日本の政治は危ういというお話でしたが、どの部分が一番危ういと感じますか?

それはですね、やはり、日本が長年続いた緊縮財政で、すごく経済が低迷しています。私が高校生だったのは大昔だったんですけど、コーヒー一杯の値段が今より、私が高校生の時の方が高かった。ね。だからそれだけ日本は、ずっと低迷して変わっていないんですよ。賃金だってそうですよね。30年間も給料が変わっていないという状況です。そこで、今回コロナがやってきて、経済はさらに追い打ちをかけられてしまった。

しかし、世界というのは弱肉強食ですから。もうその弱った日本をしゃぶり尽くそうと外資、外国勢力が虎視眈々と狙っている。そのような状況にあります。だからちょっと前までは日本は「いい国だね」「裕福だね」って言われていたかもしれないけど、それも本当に今変わりつつあって、しかも、急激に変わっていく可能性も十分あると思います。だからここで、国民がちゃんとそのことに気づいて声を上げていかないと大変なことになっちゃうと思っています。

――コロナが世界的に流行する中で、いろいろな運動が世界で起こっているというお話だったんですけど、私個人の実感では、コロナで日本の若者の関心が政治に向いたっていうのがちょっと感じなくて、日本の若者の関心についてどう考えていますか。

ねえ~。逆聞きたいんですけども。私もそれを思うんですよ。街頭演説なんかでチラシ配るじゃないですか。やっぱり若者が政治に関心ないんだなとってすごく感じちゃうんですよね。ひとつは、Tiktokだったりとかいろんな媒体見て、「本当に自分が好きなものだけ見てるのかな」って。でもそこに入ってしまっていると、別に周りを見なくても満足しちゃっているというか、それで「このままでいいや」と思っちゃっているのかなっていうのは一つあります。

で、あと一つなんですけれど、実はアンケートがあってね。「あなたは自分の国を変えられますか」っていうアンケートがあるんですよ。それを18歳の青年たちに聞いた。例えばインドでは80%以上の人が「私は自分の国を変えられると思う」と答えたの。ところが日本は18%しかいないんです。つまり、自分が何やったって「どうせ関係ない」っていう、こういう気持ちがすごくまん延しているんですよね。だからむしろ「なぜ?」と大学生に聞いてみたいですね。

コロナ対策「右に倣え、は残念」

――次の質問です。参政党は国や国際機関のコロナ対策、また、マスメディアの問題点を指摘しています。ローレンスさんは情報や科学知識の正しさをどういう判断基準で測っていますか。

えっとですね、3つ言えるかな、と思います。一つめは何かというと、情報を出している人がどういった価値観であるかとか、どういった眼鏡でその世の中を見ているのかということ。これをまず確認しないといけないと思うんですね。例えばほら、リベラルだったり、保守だったりしたら、もともとの土台が違うわけですよね。誰も「中立」という人はいないわけですから。何らかの価値観は持っているので、別に情報を歪曲しようと思っていなかったとしても、何かを見る時にその眼鏡を通して解釈します。だから、自分が思っている、自分が信じている価値観を共有していないな、っていう人の情報は、やっぱり「本当かな」とワンクッション置いてみる必要があると思います。だから自分が持っている価値観、世界観が合っているか確認しなければならないんですね。そうすると、自分の歴史認識はどうだろうかなどと考えなければいけないと思います。

2つ目に、自分が取り込んでいる情報に一貫性があるかってことを見ていくべきだと思います。情報って、点でバラバラバラ、って来ますよね。で、この情報とこの情報が違っていたら、これはどっちかが違うか、何かがオフというか、合っていない、ずれているわけですよね。だからその中で色々と調べていくうちに、必ず点と点が繋がって線ができてきて、「あっ、こういうことが起きているんだな」というところに行きつくはずなんですよ。じゃないと、いつまでたっても本当に何が起きているか分からないままになっちゃう。でも、そこに落とし込むぐらいに情報は集める。そうすると一貫性が出てくるので、それがすごい大切だと思っています。

3つ目に、自分が怖れとか、同調圧力、忖度から物事を見ていないかっていうのを確認しないといけないと思います。やっぱり、怖がっていたりとか、同調圧力で周りを見ていたら、自分の考えで本当に選んでいるかというと、そうとも言えない時もありますよね。だから、周りがどうであっても自分は「こういうふうに調べて、こうだと思う」っていう自分なりの結論というのを導いていくという訓練というか習慣をつけていく必要があるのかなと思います。

――今、コロナ対策で国と参政党の認識というか、情報の正しさについてどう考えていますか。

私は今までの、はじめはね、「コロナが来たよー!」といった時は、それはみんな驚いたし、怖かったし、世界を震撼させるものであったということはその通りだと思います。だけど、だんだん時が経つにつれて、ウイルスの実態だったりとか、ワクチンが解決策だよとは言うものの、副反応とか安全性とかそういったことに対して色々な情報が出てきたと思います。

で、色々と出てきた割には、出てきたけど、「こうしてくださいね」っていうふうに一つの方向に押しやられていったというか、そういった傾向は日本ではすごく強かったなと思います。だから、色々な情報があるにもかかわらず、恐れで、煽られて、そして感情的な報道が横行して、それで、みんなが「右へ倣え」で同じ行動に出るっていう、これはちょっと残念だったなと思います。

これがやはり海外になると、「いや、これはおかしい」「なぜならば」と勉強したり、異論を唱えたりということが起きていて、それでもね、すごい激しい戦いの中で、自分なりの意見をもって、「自分はこうします!」と言って戦ってきたわけですけど、日本は、ちょっとそういうふうにならなかったことは残念に思っています。いずれにせよ、私はもう、感染症指定分類を本当に2類から5類に早く引き下げて、そして、経済を元気にしていくという方向にシフトしていくべきだと思っています。これは参政党としてもそういう意見です。

「緊縮財政から積極財政へ」

――収入が増えず、物価が上がっていって、国民の生活はすごく苦しい状態が続いていますけれども、国民が安心して暮らせるように、国としてどのような手立てをとるべきだと考えていますか。

まず一つは、緊縮財政から積極財政にモードチェンジするべきだと思っています。だからもうね、この30年間、例えば皆さんだったらですね、生まれた時から「お金ないから、この中で暮らさなきゃいけない」って、こうやって育ってこられたと思うんですよ。でも、私たちの時代はまたちょっと違ったんですよ。ちょっと羽振りがいい時だったんですよね。でも、今の若い人たちってそういう時代を知らないんだなあって思うんですけれども、やっぱり、「ないから、こまごまお金使いましょう」では経済は大きくならないので、やはりそこは、転換していかなきゃいけないと思います。

で、先ほども申し上げましたけれども、コロナの感染症指定分類を2類から5類に引き下げてモードチェンジをする、それはすぐにやっていかないといけないと思います。で、やるだけではなく、政府でも、企業もですね、積極的に「違う時代が来たよ」とか、「これから集まっていきましょうね」とか「お祭りしましょうね」とか、そういう形で大きくこう、空気が変わるような、そういった後押しがないとなかなか皆さん恐々で、いつまでたっても停滞モードが続くと思います。

それと一つ、具体的なこととしては減税ですね。例えば消費税の引き下げであるとか、ガソリンの二重課税とかよく言われますけどもガソリン税とか、私は再エネのあり方に疑問を持っているので再エネ賦課金とか、その辺を見直して。減税をするっていうことは結局、それだけもっとお金が国民の手元に残るわけですから。それは実質、賃金が上がったということになりますよね。そういったことも併せて見直していくべきだと思います。

「国を守っていくのは私たち一人ひとり」

――それでは最後に、未来のためにどんな政治を行いたいと考えるか、特に10代から20代に向けてのメッセージをお願いします。

私にもちょうど10代の子どもたちがいるので、とにかく、今回、立ち上がった理由っていうのは、子どもたちの世代に安全で自由な国を残したい、ただそれだけです。そのためだったら、命を張ってもいいっていう、そのような気持ちでおります。

それと同時に、やっぱり若者にも、このままの時代が続くと思わないで、やっぱり国を守っていくというのは私たち一人ひとりなんだっていうこの意識を持ってほしいなって思います。そして自分ができることから、政治に詳しくなくてもいいんです。自分にできるところから始めていったり、調べていったりする中で、きっと自分にできることっていうのが見つかっていくと思います。そうやってですね、2世代も3世代もみんなで力を合わせてこの日本をよい国にしていきましょう。

――本日はお忙しい中、お時間をいただいてありがとうございました。

ありがとうございました。こちらこそ。

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