今年は「集まらない」花火大会に 東北の鎮魂と復興祈る「LIGHT UP NIPPON」8月11日開催

【安藤歩美(仙台市)】東日本大震災の被災地で、鎮魂と復興への祈りを込めて同日同時刻に一斉に花火を打ち上げるイベント「LIGHT UP NIPPON」が、今年も8月11日に開催される。新型コロナウイルスの影響で一度は中止を決めたが、今年は「観覧会場を設けない」という形で花火を打ち上げ、イベントを開催することになった。

観覧会場設けずに花火を打ち上げ

2020年の「LIGHT UP NIPPON」は、8月11日(火)午後7時半から、岩手・宮城・福島の3県13カ所で開催される。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は打ち上げ場所の詳細を非公表とし、観覧会場を設営せずに自宅などから見える範囲で花火を観覧してもらう。開催地域は以下の通り。

【岩手県】野田村、宮古市田老、山田町、大槌町、大船渡市越喜来
【宮城県】気仙沼市、石巻市雄勝、多賀城市、名取市、亘理町
【福島県】南相馬市萱浜、会津地区、いわき市久之浜

(「LIGHT UP NIPPON」提供写真)

「慰霊」と「疫病退散」の願いを込めて

「LIGHT UP NIPPON」は、東日本大震災から5カ月後の2011年8月11日午後7時、岩手・宮城・福島の3県11カ所の会場で一斉に花火を打ち上げたのが始まり。以来、毎年8月11日に被災地を中心に花火を打ち上げ、昨年は16都道府県 24カ所と場所を拡大して開催された。

10回目となる2020年も通常通り花火大会としての開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念と「自粛ムード」から、一度は中止を決定。しかし「日本の花火には元々『慰霊』と『疫病退散』の意味が込められている。打ち上げること自体に意義がある」との意見や、「花火を見上げることで、人々にうれしい気持ちや、ポジティブな気持ちになってもらいたい」との思いから、感染症対策に十分配慮した形での開催に踏み切った。

(「LIGHT UP NIPPON」提供)

一般社団法人LIGHT UP NIPPONの担当者は「今年は一カ所に集まることはできないが、それぞれの自宅から同日、同時刻に夜空を見上げて思いを馳せてほしい」と話した。

「LIGHT UP NIPPON」は花火の打ち上げ代金を集めるため、9月11日までクラウドファンディングで支援を募っている。支援者には返礼品として、支援金額に応じたオリジナルグッズが贈られる。

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