【高校生記者がゆく】3年ぶりに開かれた「夏まつり仙台すずめ踊り」その舞台裏に迫った

高校生記者がゆく!2023】仙台市の高校生が記者となり、高校生目線で地域の魅力や課題を発信する連載。宮城野区中央市民センターのもと、高校生たちが地域の気になるテーマを取材・執筆した成果を掲載します。過去の記事はこちら

岸本拓樹、安保美歩、後藤雫、日下紫園】仙台駅東口の宮城野通で2022年7月30・31日に開催された「夏まつり仙台すずめ踊り」。新型コロナウイルスの流行により3年ぶりとなった今年、どのような思いで開催に至ったのだろうか?夏まつり仙台すずめ踊り実行委員長の渡辺広幸さんと、すずめ踊りのチーム「みやぎの雀」代表の野田幸代さんにお話を伺った。

江戸時代からの伝統を守りながら、現代風にアレンジ

今年のすずめ踊りは、新型コロナウイルスの影響で久々の開催となったこともあり、たくさんの人が来ていた。すずめ踊りに来ていた人はみんな笑顔で、踊りを見ているときはみんな心がひとつになっていて踊りに夢中だった。また、インタビューした人もみんな笑顔で接してくれた。私たちが行ったお店では店員が優しく、いっぱい話しかけてくれて、人の温かさに触れることができた。

今のすずめ踊りは昔ながらの伝統を守りながらアレンジを加えて踊っている。このように伝統を守りながら変化しているすずめ踊りを受け継ぐには、今の若い人に体験してもらい少しでも興味を持ってもらうことが大切だと思った。

インタビューして分かったことは「すずめ踊りは江戸時代から文化としてあり、それが今も受け継がれている」ことだ。また、一番驚いたのは「伊達藩が一揆を防ぐために領内に盆踊りをなくした」という話だ。このように人々の交流を深め、経済を回すことができる大切なお祭りとなっているすずめ踊りを受け継ぐことが今の時代の中で大切なことだと知ることができた。

すずめ踊りの魅力「日本中に伝えたい」

「みやぎの雀」は、25人で形成されるすずめ踊りのチームだ。毎年5月ごろから榴ケ岡市民センターで、練習を始める。結成されたのは10年前、小学校の校長先生からの子ども達に生囃子で踊らせたいという思いとたくさんの人の強い思いから作られた。お話を聞いたのは、野田幸代さん。チーム結成に尽力した方だ。当時のお話を聞くと「夢中ですずめ踊りを勉強したり、お金を貯めたりととても大変だった」と話していた。

「夏まつり仙台すずめ踊り」で踊りを披露するみやぎの雀

チーム名にある「みやぎの」には宮城野萩や子どもの成長を祈る麻の葉の意味が込められている。さらに「みやぎの雀」の中に「みやぎの」という名を持っていることから、伝統を大切に踊っていきたいと語った。すずめ踊りは、アレンジが魅力でチームそれぞれの個性を引き出す。本番は40度を超える猛暑であったが、祭りの中心で雀のように軽やかに、しかしどっしりと緩急をつけて自由に踊るすずめ踊りに目を惹かれた。心を一つにした「みやぎの雀」のすずめ踊りをぜひ見てほしい。

野田さんに祭りの良いところは?と聞くと「一番に、いろいろな人と友達になれることだ」という。踊り子たちの中の交流は深く、年齢や性別は関係ない。たくさんの人と関わることができることがすずめ踊りの1番の魅力だ。交流が深いからこそ、楽しそうに踊る姿は見ている人の心に響くものがあるという。

練習には苦労しているという。すずめ踊りは賑やかなお囃子が特徴的であるが、その音が「うるさい」と言われることも少なくない。そのため、防音がしっかりしている練習場所の確保から始めなくてはならないのだ。

そして、もう一つ苦労していることは「日本中に伝えるという目標を達成すること」だ。すずめ踊りは全国的にはまだまだ知られていないという。だからこそみんなに知ってもらいたい、町おこしに貢献したい、という強い思いをのぞかせていた。

地域の人々の思いが詰まった「すずめ踊り」

今回の取材でお2人のお話から「夏まつり仙台すずめ踊り」が町おこしのために20年前に始まったことや、地域の子ども達のため、また伝統を繋いでいくために踊っている人達がいることがわかった。宮城野区で開催されるお祭りの中でも規模の大きい「夏まつり仙台すずめ踊り」にはたくさんの人達の思いが詰まっている。

取材風景

近年は新型コロナウイルスの影響によって多くのお祭りが制限された中での開催となっている。そのような中でも、地域の伝統であるお祭りを絶えさせることなく受け継いでいくためにボランティアを募集したり、お祭りのチラシを仙台駅でたくさん配ったり、SNSをさらに活用したりしてより多くの人がお祭りに来てくれるようにする必要がある。また、お祭りのプラグラムの中にお祭りを見に来た人達が一緒にすずめ踊りを踊れるようなプログラムを取り入れるような工夫をしていくべきなのではないだろうか。

私達も実際にお祭りを見に行って、お祭り特有の賑やかで楽しい雰囲気を生で感じることができた。また、みやぎの雀の客を魅了する華やかな素晴らしいすずめ踊りには圧倒され感動させられ、取材に行った全員の思い出になった。

毎年7月末、宮城野通で行われる「夏まつり仙台すずめ踊り」は、その他にもたくさんのチームの踊りを見ることができて、とても楽しいイベントである。踊りもお囃子も華やかでお祭り全体が活気に溢れたとても魅力的なお祭りだ。この記事を読んで下さった皆さんにもぜひ一度足を運んでみて欲しい。

(取材・執筆)岸本拓樹、安保美歩、後藤雫、日下紫園

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