【高校生記者がゆく!】仙台市の高校生が記者となり、高校生目線で地域の魅力や課題を発信する連載。宮城野区中央市民センターのもと、尚絅学院高校の高校生たちが地域の気になる人やテーマを取材し、その成果を記事として発表します。
【大里愛、菅野舞桜】仙台市太白区にあり、家族連れに人気の八木山動物公園。新型コロナウイルスが流行する中、動物たちはどのように暮らしているのでしょうか?身近なのに意外と知ることができない「動物園の裏側」を覗いてみたい気持ちから、飼育員の小川由貴さんにお話を伺いました。
気になる動物園のコロナ対策は?
まず私たちが八木山動物公園を訪れて気付いたのは、動物たちを観覧する場所に「間隔を1〜2mあけましょう」と呼びかけるポスターがたくさん貼ってあったことです。動物園の敷地は広々としていて屋外のところが多く、お客さんに感染症対策を意識してもらうための工夫もなされていたので安心して出かけることができると感じました。
一方で、動物たちはこの状況をどう過ごしているのでしょうか?
新型コロナウイルスが流行して、動物たちに何か変わったことはありましたか?
動物たちは、とてもまったりしていました。サイなどは大勢の方の声に警戒することがあるけど、臨時休園中はのんびりしていました。
お客さんと会えなくて少し寂しい様子だったのかなと思っていましたが、のんびりしているということを聞いて、びっくりしました。
動物の食費は全部でどのくらい?
さらに、普段気になっていても聞けなかった質問を聞いてみました。
動物たちの食事にかかる費用はどのくらいですか?
月々約500万円、年間約5873万円かかります。
その中で、干草が38%、野菜が25%、肉が13%、枝葉10%、ペレット10%だそうです。購入先は、入札で決定するそうです。
600匹の動物すべてに名前はあるの?
食費のほかにもう一つ気になっていたのが、動物の「名付け」事情。人気のペンギンのコーナーには、一羽一羽に名前が書かれていました。
動物たちには1匹1匹名前があるんですか?
動物園には、約600匹の動物がいるのでカバや、サイや、レッサーパンダなどの大きい動物には名前があり、鳥類などには名前はありません。
動物たちの区別の仕方は、例えば、フラミンゴは足にカラーバンドが付いていて、ニホンザルは、顔にホクロのような入れ墨を入れて、区別しているそうです。クロサイやレッサーパンダ、キリンなどの名前は、公募で決めることが多いらしく、自分が考えた名前になるかもしれないので、機会があれば応募してみては、いかがでしょうか。
八木山動物公園は、お客さんが安全に楽しく遊べるように工夫していることがわかりました。今回の取材では普段知ることができない動物園の裏側を知ることができ、とても嬉しくなりました。皆様も興味があれば、八木山動物公園を訪れてみてはいかがでしょうか。
八木山動物公園フジサキの杜
https://www.city.sendai.jp/zoo/
(取材・執筆:大里愛、菅野舞桜)
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