【高校生記者がゆく!】「仙台うみの杜水族館」からユニークな企画が次々と生まれる背景に迫った

高校生記者がゆく!】仙台市の高校生が記者となり、高校生目線で地域の魅力や課題を発信する連載。宮城野区中央市民センターのもと、尚絅学院高校の高校生たちが地域の気になる人やテーマを取材し、その成果を記事として発表します。

【石垣美保、氏家花梨、長澤歩未、山下彩海、早坂彩愛】新型コロナウイルスが流行する今、つらい思いをされている方が多くいるのではないか。そんな中、生きものの魅力の発信を通じて人々に笑顔と感動を届けているのが「仙台うみの杜水族館」だ。私たちはこの水族館で懸命に働いている人たちにスポットを当て、元副館長の和田淳太さん、広報担当の板橋瑠花さん、飼育担当の片野裕由美さんにお話を伺った。

3つのテーマで、海の魅力を体感できる

「仙台うみの杜水族館」は、2015年に開館した水族館だ。“日本の海、世界との絆、エンターテインメント”の3つのテーマで構成された展示で、海の魅力を体感できる。

1階は「日本のうみ」をテーマとした展示で、館内に入ってすぐ目の前に広がるのが大水槽。マイワシやサメなど地元三陸の海に生息する生きものたちが優雅に水の中を泳ぐ姿が見られる。多くの人が足を止め見入っていた。

「復興を象徴する水族館」を掲げているように、マボヤやマガキの養殖風景の水槽展示や、漁業について学べるパネルなど、地域とのつながりを体感できることも魅力のひとつ。中には、海女さんの顔出しパネルなど、子供たちが親しみを持てるような展示の工夫が施されている。このコーナーでは子供たちが楽しそうに写真を撮るなど、とてもかわいらしく微笑ましい姿が見られた。

続いて、2階は「世界のうみ」のエリア。世界との絆をテーマにした展示で、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアの5つのエリアで構成される。色鮮やかな魚たちや、ツメナシカワウソなど個性的な生きものたちに出会える。

 そして3つ目のテーマ、エンターテインメントを楽しめるエリアが「うみの杜スタジアム」。東北最大級の座席数を誇っており、子供からお年寄りまで多くの人が足を止めイルカ・アシカ・バードのパフォーマンスに釘付けになる。

休館中も水族館を楽しめる情報を発信

同館は新型コロナウイルスの影響で、2020年4月~5月の約1カ月間休館した。片野さんは「休館期間中も、生きものたちがいつもと変わらない生活ができるよう尽力していた」と話し、生きものを大切に思う飼育員さんたちの熱意や努力がうかがえた。

運営面では、外出自粛が推奨され「おうち時間」を豊かにしたいというニーズに応え、元気な生きものたちの動画配信など、休館中でも水族館に訪れた気分になるような情報発信を行ったそうだ。投稿には「生きものたちの元気な姿を見て、安心した」、「癒された」など、喜びの声が寄せられた。そして待ちに待った営業再開時には、館内が笑顔であふれた。板橋さんは「訪れた人に日常を忘れて生きものの魅力を感じてもらいたい」と話し、広報活動を続けている。

仙台うみの杜水族館で働く方々に質問する高校生記者たち

ユニークな企画の背景には「自由な雰囲気」があった

さまざまな制限がある中で、何度来ても水族館を楽しんでもらえるよう、イベントの企画も工夫している。「おひとりさまナイト水族館」などのナイトイベントや、季節や行事に合わせたイベントを開催し、一年を通じて楽しめる工夫を施している。2021年も地元出身のパフォーマンス集団「白A」とコラボレーションしたナイトイベントやゲームのタイアップなど、さまざまな新しい挑戦を続けてきた。

次々と生まれるアイデアの裏側には、「自由な雰囲気の中でアイデアを出し合える環境づくり」を心がけているという和田さんの思いがあった。「人の成長は会社の成長。とにかく楽しんでほしいし、つらいときは分かち合い、伝えることは伝える。このことが社内の中で広がることで人として成長することにつながる。一人ひとりが成長することで、会社全体が良い方向に進み、会社全体でも成長することができる」と、和田さん。仕事を楽しみながら切磋琢磨しあい、スタッフ一人ひとりが成長していくことが、独創的なアイデアを生み出す環境と「仙台うみの杜水族館」の成長につながっているのではないか。

宮城だからできる、唯一無二のスポットに

海と人、水と人との「つながり」をうみだす水族館をコンセプトに、これからはよりいっそう地域との関わりを深めていきたいという。宮城だからこそできる唯一無二のスポットへと進化していくようすをこれからも見続けることができるのが、とても楽しみだ。命の尊さと笑顔であふれる水族館、「仙台うみの杜水族館」。ぜひ、足を運んでいただきたい。

◇仙台うみの杜水族館
http://www.uminomori.jp/umino/index.html

(取材・執筆 石垣美保、氏家花梨、長澤歩未、山下彩海、早坂彩愛)

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