100万人都市仙台、そのど真ん中で馬を見つけた

角張謙吾(仙台市)】青葉区米ケ袋の広瀬川河畔を散歩していると突然、白馬が川の水を飲んでいる光景に出くわした!あまりに衝撃的な光景に驚きながらも白馬の手綱をひく女性に声をかけてみると・・・。

乗馬クラブのイベント?それとも…

声をかけると気さくに対応してくれたのは西川さんという女性。どこかの乗馬クラブのイベントなのかと思いきや、さにあらず。なんと!西川さんは個人で飼っているとのことである。つまり馬は個人のペットなのであった。

馬の名前はポーちゃん。つまり「西川ポーちゃん」なのである(ちなみに名刺もいただきました)。出会ったのは、日課としている1日2回のお散歩の真っ最中だった。

ポーちゃんは体長80cm程度までの小型の馬「ミニチュアホース」という種類なのだそう。ミニチュアホースにしては大きいと思っていたら「ポーちゃんはジャイアントミニチュアホースなのよ」と西川さんは明るく話してくれた。ポーちゃんの年齢は8歳、人間でいうと30歳くらいのやんちゃな男の子。生後3カ月で西川さんのところに来たときは体重約50キロだったが、現在は約150キロにまで成長したそうだ。

馬ゆかりの神社やお祭りに引っ張りだこ

ところで、やはり一番の疑問は「なぜミニチュアホースをペットとして飼っているのか?」ということであるが、西川さんに伺うと、「馬を飼うのが小さいころからの夢だったの」と、実にシンプルな答えが返ってきた。

子どもの頃からの念願の夢を叶えるためには―つまり実際にミニチュアホースを飼うためには、犬や猫を飼うのとは大きく違い一筋縄ではいかなかったようだ。具体的にはポーちゃんの「住環境整備」、「排泄物の処理方法」「騒音防止対策」等々の管理面の確保のほか、県や市による年一回の設備点検を受けるなどいろいろと条件があるのだそうだ。

馴れているワンちゃんを背中に乗せちゃいます。ちなみに体重40キロまでの子どもなら乗れるそうです。
馴れているワンちゃんを背中に乗せちゃいます。ちなみに体重40キロまでの子どもなら乗れるそうです。

実はポーちゃん、地元ではなかなかの有名人(馬?)であり、仙台十二支守り本尊のひとつで午年生まれの守り本尊である北目町の二十三夜堂のお祭りではお神輿行列の先導をしたり、伊達政宗公の愛馬「五島」を祀っている蠣崎神社の催し物や近所の市民センターまつりに参加したりと実に引っ張りだこ。さらには仙台発行の雑誌に載ったり、バナナマン出演のテレビ番組に出たりとかなり名の知れた存在なのであった。この日も、約10組の親子連れがポーちゃんを見に来ていた。

お辞儀も披露してくれた

性格はポーちゃんに限らず馬全般に言えるらしいのだが、基本的に憶病なためいきなり触ったり突然の大きな音をたてることは禁物なのだそうだ。そのうえポーちゃん自身の性格は「短気で頑固」らしいため西川さんの命令を聞かないこともしばしばあるとか・・・。

馬は群れの中での主従関係を常に気にかけているという性質があるため、散歩の途中では「調教(=しつけ)」が行うことが必要なのだそう。その「調教」の甲斐もありポーちゃんはいくつかの芸ができるようになったそう。

まずはごあいさつ
両手(脚?)で「お手」もできるし、「お回り」などもできます。
両手(脚?)で「お手」もできるし、「お回り」などもできます。

この日はいつも来ているという近所の親子の前で芸を披露して、ごほうびに好物のリンゴをプレゼントされていた。ちなみにフルーツは全般的に好物だが、なぜかバナナは食べないとのこと。

西川さんに今後の夢を伺ったところ、「ポーちゃんは私の旦那さんのことはボスまたは上司と思っているけど、私のことは友人または部下と思っているの。だからポーちゃんより上の立場と認められるのが私の夢なの」と真剣におっしゃっていた。

この記事を読んで気になったという方は、青葉区米ケ袋南側の広瀬川河畔の街ぶらりをおすすめします。もしポーちゃんを見かけたら、驚かせないようにゆっくりと近づいて話しかけてみてください。普段では接することのないお馬さんのいろいろなお話を聞くことができますよ。ミニチュアホースといっても実際に近くで目にするとかなり大きくて迫力満点。お子様の夏休み自由研究にもピッタリです。

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