「小さな村に面白い人がたくさんいたのが衝撃!」 奈良県下北山村モニターツアー

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【PR記事】1月12日~18日の一週間、奈良県下北山村で移住体験モニターツアーが行われた。普段は東京で活動する参加者3人は、 地域おこし協力隊をはじめとした先輩移住者や、長く村に住んでいる地元の人たちとの交流を通じて、下北山村の魅力や課題に触れた。「人口約900人の小さな村に面白い人がめちゃくちゃたくさんいたのが衝撃でした!」ツアー参加者の一人・星野真理さんは、今回のツアーの一番の収穫は人との出会いだったと声を弾ませた。

ツアーに参加した恩田倫孝さん、星野真理さん、星佑貴さん(左から)

「新しい人大好き」な下北山村の人たち

今回の移住体験モニターツアーに参加したのは、旅をテーマとしたコミュニティを運営する「株式会社TABIPPO」でメディア運営、イベントの企画、ライター等をしている恩田倫孝さん(31)、「TABI LABO」や「新R25」などのメディアで執筆するフリーライターの星佑貴さん(25)、東京と母親の実家のある熊本県上天草市を行き来しながら、地域を元気にする活動をしている星野真理さん(35)の3人。それぞれ、今回の移住体験で初めて下北山村を訪れた。

ツアー前半の2日間、3人は下北山村に移住した本田昭彦さんとその奥さんの美紀子さんが営む製材所「スカイウッド株式会社」でのまな板づくりワークショップ、地域の課題解決に取り組む地域おこし協力隊の面々や今回の宿泊先である農家民宿「ほったらかし家」の宿主である西岡道則さん・千種さん夫妻らとの懇親会、大和の伝統野菜「下北春まな」の収穫体験などに参加し、村の人たちと交流を深めた。

下北山村の製材所スカイウッドでのまな板づくり
下北山村の製材所スカイウッドでのまな板づくり
懇親会でそれぞれの活動について意見交換
西岡道則さんの畑で大和の伝統野菜「下北春まな」の収穫体験
西岡道則さんの畑で大和の伝統野菜「下北春まな」の収穫体験

「下北山の人はみんな1聞くと10くらいはしゃべってくれるんです。何も包み隠さず(笑)」山間部の集落について閉鎖的なイメージがあったという星野さんだが、実際は村の人はみんなオープンで、はじめましての3人に対して親しみを持って接してくれた。地域おこし協力隊として下北山村に移住した渡部みなみさんも、他の田舎ではなかなかないと、村のオープンな空気について太鼓判を押す。「知らない人でも向こうから声をかけてくれる。下北山の人は新しい人が大好きなんです」

まちづくりの源流でツチノコに遭遇!?

移住体験3日目からは、参加者の自由行動となった。恩田さん・星さん・星野さんの3人は、会いたい村の人をリストアップしていき、次々とアポを取っていった。オープンな下北山村、突然のアポにもかかわらず、誰もが快く3人を受け入れてくれた。

その中で出会った一人が、下北山村のまちづくりに尽力してきた野崎和生さんだ。約30年前、下北山村でツチノコの目撃情報が4件立て続けにあったことをきっかけに、マスコミが下北山村に押し寄せる大騒ぎになったことがある。その時、ツチノコを下北山村のまちおこしへと繋げようとしたのが野崎さんだった。

押し寄せるマスコミの対応の他、ツチノコを捜索するツアーを企画。また、当時盛り上がっていたミニ独立国のブームを受け、「ツチノコ共和国」を建国。国民となった人たちにはパスポートを発行した。現在に至るまでツチノコは見つかっていないが、ツチノコというロマンに共鳴して集まった人たち、そして、野崎さんと同じくまちおこし・まちづくりの志を持つ仲間との全国的なネットワークができたことが何よりの収穫だった。

長年下北山村のまちづくりに尽力してきた野崎和生さん

3人は、まさに「1聞けば10くらい返してくれる」野崎さんの話しぶりに圧倒され、そのバイタリティに魅了された。3人はその後も野崎さんのお家を数回訪れ、1回は宿泊もしてくるほど野崎さんと親しくなったという。

「よそ者のおせっかい」で村の人をつなげる媒介に

その後も村の人たちとの交流を続けた3人。ツアー最終日には、今回のツアーで出会った人たちを宿に招待して、下北山村について気づいたことや「もっとこうなったら」という希望をまとめて発表を行った。

この発表会には、ある「裏テーマ」があったと星野さんはいう。それは、今回のツアーで出会った村の人たち同士をもっとつなげること。村の人たちそれぞれの思いに触れ、自分たちもまた村のために何かできないかと考えた3人の「よそ者のおせっかい」だった。

「下北山村役場や奈良県庁や村の人たち、みんなが村を元気にするために団結して動いているなというのはすごく感じました。でも、それぞれ思いがちょっとずつ違ったりということがどんな小さな村でもあることも感じました」と、星野さん。自分は外の人間だからこそ村を俯瞰した視点を持ち、村の人同士をつなげる媒介になれるかもしれないと、今後の下北山村への関わり方についてひとつの方向性を見つけたようだ。

ツアー最終日、参加者が宿に地元の人たちを招待(写真提供:水本昌志)

何かあったら帰ってくる場所へ

現在、星野さんは上天草市と東京を行き来しながら、上天草の中と外の人を繋げて地域を元気にする活動を行っている。今後、下北山村についても村の人たちそれぞれの思いを、自身が持っている首都圏や海外の人脈に繋げていきたいという。

「下北山村は何かあったら帰ってくるという場所にしたいなと。私にとって上天草と同じくらい大事なところになりそうだなと感じています」。将来的には、日本中のいろんな地域同士の横のつながりを作り、その中で人材が循環して全ての地域が元気になる仕組みができたらと夢を語る星野さん。今回、野崎さんが培ってきたまちおこし・まちづくりのネットワークについて詳しく教えてもらい、資料もたくさん借りてきたという。このつながりが、下北山村の未来をどう変えていくのか、期待したい。

提供:紀伊半島移住プロモーション事業実行委員会

紀伊半島移住プロモーション事業実行委員会では2019年3月9日(土)、和歌山県・奈良県・三重県の魅力がわかる交流イベントを東京都内で2部制で開きます。1月に開催された「週末お試し移住モニターツアー」で現地を訪れた人、実際に移住して暮らしている人が登場して、それぞれの本音を語ります。紀伊半島や移住に興味がある方は、お気軽にご参加ください。
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