- 2020年6月20日
【写真と詩の連載】もうちょっと後で光って #3
打ち明けてみると思っていたのとはちがう大きさになったそのことが気になってほんとうは、たいしたことないんだけど、ねと付け足すとまたちがう大きさになってしまう どこから足りなくなるのだろう 久しぶりに家に帰ると庭のひとつひとつがすぅーと集まってくれて小さ […]
打ち明けてみると思っていたのとはちがう大きさになったそのことが気になってほんとうは、たいしたことないんだけど、ねと付け足すとまたちがう大きさになってしまう どこから足りなくなるのだろう 久しぶりに家に帰ると庭のひとつひとつがすぅーと集まってくれて小さ […]
手紙 Opening いつも思うことだけれど、どうして、その時はわからないのだろう。繰り返し、立ち止まり、ふと自分の考えを整理したくなって、いろんなことを振り返ります。きっかけもいろいろです。ぼくはそうしたことが得意だと思っていたのだけれど、気がつく […]
「どうして」ときかれると、いつも答えられない。だけど、話してみたいことはすぐそこにあるような気がする。ふれようとすると冷たくて、怖くて、だけど、フワッとしてもいて、湿っているような、やさしさがあって、それを言葉にして届けようとすると、枯れてしまう、渇 […]
車の運転をするようになって、どれくらいの時間が経ったのだろう。いろんな街に出かけて行ったこともあるけれど、ぼくが運転するのはほとんどがこの仙台だ。免許を取る時は、自分に運転なんてできるだろうか、車なんて高価なものが自分の手に入ることがあるのだろうか、 […]
ねむりの1の次はねむりの2ではなくてすべておなじねむりなんじゃないかって思うことがあるねむりの1とねむりの2をつなげてねむりの3を探そうと思っていたけれどそうじゃなくておなじねむりが続いているんじゃないかって・・・そう考えるとふれたほうがいいのかふれ […]
食卓をつくり会話を味わう黄昏をつくり洗濯物をたたむ淡くつながる一日その涙がぼくの家 詩:武田こうじ写真:日本デザイナー芸術学院写真映像科pic1 by 菅野海音 【写真と詩の連載】日本デザイナー芸術学院写真映像科 × 武田こうじ「大きいもの、小さい […]
あっちとこっちをつなごうとしておかしなことになったぷらすとまいなすひらいてとじておかしなことになったはじめからせいかいをしっていたようにつごうのよいことばがひつようなじょうほうになるおかねもちになれますようになんてまずしいねがいだろうたくさんにたくさ […]
アスパラがあったはずだよトマトのよこに もうあたためなくてもいいよぼくのおくのほう 雨で洗う小さな夜だよマカロニがひとつテーブルの下に落ちている わかりきっていたことを話していたはずなのにいつからかそれは言葉じゃなくなって終わりから始まってしまう […]
くりかえし同じことを話してきた話す前にはいつもノートに書いてみた話した後もいつもノートに書いておいた そのことは もう誰かが詩にしてしまっているような気がしただから いろんな本を読んだぼくの詩を誰かが書いた本の中に探したくりかえし考えて くりかえし […]
色を纏えば感情になってしまうまだ間違えたことのない光が一枚ここに 未来が運ばれてくるためらうことではじまりが生まれる黄昏を整えて ただ束ねた花のように綴ることができたらいいのにどんなことにも力はかけられてしまうけれど会いたいという気持ちが言葉を育て […]