インバウンド増へ、登米市で外国人留学生のモニターツアー

 どうしたら地域に人を呼び込めるか?外国人旅行客はどんな所に魅力を感じるのか?少子高齢化時代の地域活性化の切り札として、全国的にインバウンド(訪日外国人客)の誘致への期待が高まっている。そんな中、身近な地域に暮らす外国人留学生に地域の祭りや名所を体験してもらい、観光資源の掘り起こしに生かそうとする試みが始まっている。宮城県北部にある登米市の秋まつりにあわせて、留学生のモニターツアーが開かれると聞き、行ってみた。【平間真太郎】

祭り体験に脱出ゲーム、登米の街を堪能

酒蔵を使った脱出ゲームに参加した留学生たち。登米地域をテーマにした謎解きを楽しんだ(平間真太郎撮影)

 モニターツアーは17日、登米市登米町(とめしとよままち)で開催された「とよま秋まつり」の宵まつりにあわせて、町の有志たちが企画した。8月に続き、今回で2回目。

 参加したのは、東北大学(仙台市)に通う留学生や日本人と結婚して仙台などで暮らす外国人など計12人。中にはレンタルの着物を身に着けた人もいる。街の中を練り歩く山車に歓声を上げたり、1888年(明治21)に建てられた旧登米高等尋常小学校(現在は教育資料館)の洋風建築の校舎を見学したり。

 明治末まで酒を仕込む蔵として使われていた「海老喜 蔵の資料館」では、薄暗い蔵の中で制限時間内に謎解きをする「脱出ゲーム」を楽しんだ。東北大学大学院で数学を研究するイタリア人のロレンツォ・カヴァッリーナさんは「日本にいても蔵の中を見ることはなかなかできない。その雰囲気を味わえたのは貴重な体験。(脱出ゲームの)スタッフが侍や忍者のかっこうをしていたのも楽しい」と話した。

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