【バリ・ウブド村通信(9)】青空の下、田植え準備始まる。

2018年の元日、田植えの準備が始まったバリ・ウブドの田んぼ

【光森史孝=バリ・ウブド村】皆さん、お正月は如何お過ごしになられましたか。日本は新年明け、穏やかな天候だったところと、寒波襲来で、大雪の恐れもといった地域もあり、さまざまだったようですね。

バリ・ウブドは写真のように、元日明け、青空が広がり、田んぼでは、アヒルさんたちが、えさをついばみ、一部では、早くも田植えに備えて地ならしの農作業も始まるなど、穏やかな年明けとなりました。大晦日の夜は各地で花火が打ち上げられ、にぎやかでしたが。ただ、やはり雨季の真っ最中とあって、午前中は快晴でも、午後から激しい雨、いったん止んだ雨も夜中に豪雨といった天候が続きました。

アグン山は、穏やかな状態で推移しています。インドネシア各地にある火山の噴火ケースでも、1年後に噴火したり、1年後、あるいは数年後に噴火、または噴火せず、 そのまま休止というケースもあり、こればかりは予測はつきません。
元日、日本では正装して初詣で、お屠蘇にお雑煮といった、年明けの行事があるのですが、こちらでは、ほぼ平常の日と変わらぬ年明け、です。冒頭に触れたように、村の人たちが、農作業に、精を出す姿も見られます。ただ、1月1日は、インドネシアでは国民的な祝日となっており、官公庁、学校などは、お休み。この故か、年末年始、ジャワ、スマトラなど国内各地からの観光客がバリを訪れ、各所の観光地は、にぎわっていました。
元日の夜、私どもは宿泊中の皆さんとキムチ鍋を囲み、お餅を入れて年明けを祝い ました。
さて、新年。バリの人たちには、大きな課題が待ち受けています。〝世界一〟と評される観光地、バリがアグン山の噴火情報などで、大きく落ち込んでいます。10月、11 月は、客足ががくんと減りました。これを、どう回復するか。バリに住む私どもも含めて、最大の努力をしたいと考えています。

何度も書きますが、ウブドはじめ各地の観光スポットは、仮に噴火をしても、ほぼ安全です。ぜひ、バリへ、ウブドへ、いらしてください。今後とも、ご協力を、よろしくお願いします。
【光森史孝】1995年、神戸新聞社在職中、友人ら5人とインドネシア・バリ島のウブド村にコテージを取得し、神戸新聞社を定年退職後、ウブド村に移住。コテージ「Villa Bintang Ubud(ビラ・ビンタン・ウブド)の経営をバリの古くからの友人に委ね、バリ島の環境保護のための植林活動や日本・バリの高校生交流の手助けなどをしながら妻と二人で暮らしている。ウブド村の日々をつづったメーリングリスト「ウブド村暮らし通信」を発行。「TOHOKU360」には「ウブド村」通信員として参加、「ウブド村暮らし通信」から選んだ記事を不定期で掲載中。

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