【高校生記者がゆく】「アンパンマンこどもミュージアム」が見守る子どもたちの成長

高校生記者がゆく!2023】仙台市の高校生が記者となり、高校生目線で地域の魅力や課題を発信する連載。宮城野区中央市民センターのもと、高校生たちが地域の気になるテーマを取材・執筆した成果を掲載します。過去の記事はこちら

菅原一朗、佐藤鈴珈、小川千智】たくさんの人々から愛される「アンパンマン」の世界観を存分に表現したアンパンマンこどもミュージアム。そんなミュージアムの魅力とミュージアムで働くエンターテインメント担当の葛西直美さん、運営担当の山崎沙枝子さん、広告担当の木村香織さんから伺った貴重なお話を紹介していく。

アンパンマン」を体感しながら成長できる空間

仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールは、1Fのショッピングモールと1・2Fのミュージアム(有料フロア)で構成されている。

ミュージアム内には、あらゆる場所に興味深い仕掛けが施されている。例えばミュージアムに続く「にじのさかみち」には迷路や「けんけんぱ」ができる円や図形が描かれている。これらの仕掛けに共通していることは、どれも子どもが発見しやすい場所に施されていることだ。子どもが発見して喜び、さらにそれを見た大人も喜び、褒める。このような成功体験が挑戦することを促進し、子どもの成長につながっているのではないか。

[2023年3月15日追記]ミュージアム内の点字ブロックにはアンパンマンの顔が彫られてあった(2022年9月取材当時)が、現在は施設改修により通常デザインのものが設置されているとのことだ。

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心温まるアンパンマンとのふれあい

ミュージアムでは、様々なイベントが行われている。アンパンマンとハイタッチであいさつすることができる「キャラクターグリーティング」というものがある。アンパンマンだ!とはしゃぎハイタッチをする子どもがいるなか、ちょっぴり恥ずかしがってしまうような子がいてもスタッフさんが声をかけ楽しませるというそんなシーンも多くあり、子どもも親もスタッフさんも心温まるアンパンマンこどもミュージアムならではの世界を作り出していると感じた。

みんなが知っているおなじみの曲でアンパンマンたちと一緒に踊ったり手を叩いたりして盛り上がる、笑顔あふれるステージが毎日開催されている。さらに夏と冬に季節ごとのイベントが行われており、夏のイベントは水遊び、冬のイベントはクリスマスという子どもたちにとってイメージも馴染み深いイベントを開催している。

スタッフの方へインタビュー

子どもの笑顔や成長がやりがいに

私たちは、アンパンマンこどもミュージアムで働く3人の方々にお話を聞いた。まず一人目はエンターテインメント担当として働く葛西直美さん。エンターテインメント担当とはミニステージ、グリーティングの運営やお客様の誘導を行っており、子供たちの安全確保にも目を配っている。実際にステージ出演もするため、日々のストレッチなどの筋トレや、のどのケアを欠かさず行っている。また子どもたちが楽しんでくれるステージをつくるために、閉館後もリハーサルを行っている。

働いていてうれしかったことは、初めは緊張していた子どもに寄り添って一緒に声がけなどをしていたら緊張していた子どもがだんだん笑顔になってステージを楽しんでくれていたことだそうだ。中には「スタッフと一緒に写真を撮りたい」と言ってくれる子どももいて、ステージやイベントを作り楽しんでもらうことだけではなく、その楽しさを自分が伝えられたことがうれしかったそうだ。

スタッフの方からの貴重なお話と、取材の様子

2人目は、ミュージアム運営として働いている山崎沙枝子さん。ミュージアム運営とは、施設内の巡回や、子どもたちが作るお面工作の手伝いなどを行っており、より身近に子どもたちとコミュニケーションをとりながら運営をしている。ミュージアム運営は、子どもたちと接することが多いため、子どもたちがアンパンマンの世界を体験できるように工夫し、子供たちの目線を大切にしている。働いていてうれしかったことは、ミュージアムでの楽しさが子どもの成長を促し、初めてのタッチや言葉など子どもたちの初めての瞬間に親と一緒に立ち会えたときだそうだ。

最後に、広告担当マネージャーの木村香織さんにお話しを聞いた。子どもたちが安心・安全に楽しんでもらうことが一番大切であり、特に相手がどうすれば喜んでもらえるかを日々考えているそうだ。3人の方々に共通していることは「子どもたちの安心・安全」と「親子双方に喜んでもらうこと」を大切にしていることだとわかった。

老若男女すべての人たちに安心と楽しさを

ステージやミュージアムでの体験を通して子どもたちが“挑戦”しやすい環境がつくられている。子どもの挑戦を大人がすぐ近くで見ることができ、さまざまな“初めて”の瞬間に立ちあうことができる。このようにアンパンマンこどもミュージアムは子どもと大人、親子で安心して楽しめる空間になっている。是非、足を運んで頂きたい。

取材後にミュージアムを背景に

©やなせたかし/TMS・NTV
(取材・執筆)菅原一朗、佐藤鈴珈、小川千智

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