【仙台市長選】加納三代候補・独占インタビュー

2021年の仙台市長選が今月18日告示され、8月1日に投開票日を迎えます。TOHOKU360では、NPO法人メディアージによる両候補者への独占インタビューを動画と書き起こしで公開します。

新人の加納三代候補へのインタビューです。聞き手はメディアージのメンバーで、仙台の大学生の阿部優香さんです。(書き起こし:TOHOKU360鈴村加菜)

九州出身、自然豊かで都会な仙台が好き

本題に入る前に一つ質問をさせてください。休日の過ごし方についてお聞きしたいと思います。

子供と過ごしてますね。子どもと遊びに行ったり、子どもと勉強したりしてる。あと私は自営業なので、あんまり完全な休日っていうのはないので、仕事することも結構あります。

ありがとうございます。はい。では本題に入らせていただきたいと思います。

一つ目に仙台市の魅力についてお伺いしたいと思います。仙台市を県外や世界に  PRする際に簡潔に紹介するならどのように言われますでしょうか。あえて本日は「杜の都」以外の言葉を使ってお伺いしたいと思います。

「杜の都」以外の言葉?それは難しいな。「杜の都」が好きなのに。「杜の都」以外の言葉で世界にアピール?歴史と文化の街とか、そういうことを言うのかな。私は「杜の都」が好きなんですけど。

私九州なんですけど、九州出身で結婚で仙台に来たんですけど、仙台がすごく気に入ってて私は泉区なんですけど、もう山とかすごく自然環境が豊かなところで、適度に都会っていうところにすごい気に入ってて、すごい田舎だとさみしいし、街中すぎると疲れるしっていうので、ちょうどいいんですよね。駅前とか、あのデパートがあるような街中でもそこまで東京みたいにゴミゴミしてるわけじゃなく、だけど必要なものはちゃんと揃うっていうのがその規模的にちょうどいい街っていうのが私は魅力的だなぁと思いますね。

教育やまちづくりに民間の力を入れ「スーパーシティ構想」を進める

続いて、二つ目にコロナ後の社会についてお伺いしたいと思うのですが、今コロナウイルス対策と向き合う中で、未来に希望を見出しにくい世の中ではあると思うんですけども、コロナがひと段落した後の仙台市について展望やビジョンがあればお伺いしたいと思います。

コロナ感染症が出てくる前の街に戻るっていうのはちょっと考えられないだろうと思うんですね。皆さん今、新しい生活様式に慣れちゃって、それはそれでいいかなぁって、こんなもんかなと思ってきちゃってると思うんですよね。例えば家飲みとか飲みに行ったとしても一次会で帰って家族と過ごすというような生活のライフスタイルが変わってしまっていると思うので、飲食とかイベントで人を集めてっていうような大規模に人を動かすような仕組みっていうのはもう難しいんだろうなと。

なので私はスーパーシティ構想を進めて行くべきって考えてるんですけど、ネットを活用して離れた人もインターネットを通じていろんな仕事をしたり、交流を楽しんだりという街になっていくんじゃないかと思います。それに付随するビジネスは転換していかないといけないですよね。私は、子どもが小学生なんですけど、コロナになっちゃってよかったことが、学校で子どもたちみんなにノートパソコンが渡された、それはしかも迅速に。今度もし緊急事態宣言があったとしても、家で同じように勉強ができるようにするっていう体制が急速に整ったんですね。

今までコロナがなかったらたぶんうちの子供は卒業するまで無理だっただろうなと思っていて、教育の形がすごく変わると思っていて、面白い教育がどんどんやれるようになるんじゃないかなと思います。教育に付随するいろんなビジネスの形も変わっていって、民間活力を公の分野にどんどん入れていくっていうこともできるし、アフターコロナで皆さんあまり残業しないっていうのに慣れてきたから、民間活力をどんどん公の分野にも導入していって、民間の人との知恵を合わせておもしろく楽しく効率よく街づくりやっていきましょうということができたらおもしろいんじゃないかなと、それを一番成果として感じやすい、やりやすい、取り組みやすいのが教育の分野じゃないかと思いますね。

大学とかもオンライン授業ありきみたいな感じになっていく中で、うまく活用できたらいいなと私も思っています。

ですよね。最初は違和感あったけど慣れましたよね。

“勝てないから出さない”は政党としてやるべきことの放棄

次に今回の市長選についてお伺いしたいと思います。今回市長選が無投票になるのを避けるために出馬されたとのことですけども、加納さんも以前所属していた自民党が今回現職市長の対抗馬を出さなかったことについてどう思うか、お聞きしたいと思います。

勝てないから出さないっていうのが、もう民主主義を守るっていう政党としての基本的なやらなきゃいけないことの放棄だと思いますね。勝つか負けるか以前の問題。民主主義なので、4年に1度選挙があることが4年前から決まっていたので、何やってたんですかって言いたいですね。

多様な学びを認め「宿題のいらない教育」を目指す

続いて「チルドレンファースト」という言葉についてお聞きたいんですけども、公約に「チルドレンファースト」を掲げていらっしゃったんですけども、郡市長のいじめ対策のこの4年間の取り組みを振り返って、どのように評価されますでしょうか。

いじめ対策をやりますっていうことについて、アンケートを取られたり、あとアンケートの結果、子どもとよく対話をしたり、いじめはいけないことだよっていうことを広く子どもたちに丁寧に伝えるって言うことをやられていたと思うので、私はあの郡市政のいじめ対策については評価しています。

仙台市が今後特に優先すべきことについて伺いたいです。

私は郡市政でいじめ対策について評価をしているんですけれども、不登校対策についてはまだちょっと課題が多いと思っていて、ちょうどコロナ禍で、いろんなインターネットパソコンの導入ってことが学校ですごく進んだので、多様な学びの形を進めていく、なのでホームスクール、家での勉強を認めたりとか、あと私、今回打ち出していてすごく、いい反応も疑問の反応もいっぱいいただいてるんですけど、「宿題のいらない教育」。

宿題じゃなくて自分で勉強することを決める。学校に与えられ、放課後まで学校に与えられたことをやるんじゃなくて、自分はこういう勉強したいって、その勉強はスポーツでもいいし、地域活動をでもいいしお家のお手伝いでもいいし、料理やってみたいとか手芸やってみたいを絵を描いてみたい、何でもいいと思うんですね。もっと主体的に学ぶということを評価していくような仕組みっていうのを作っていくべきじゃないかなと思っています。

学校の中は学校の中で、私は働く母親なので、学校の勉強は学校で完結する。家で宿題を見れる親と見れないお家との間で今、格差が大きいんですよ。そしたら家で子供の宿題見れないお家の子どもが落ちこぼれて言っちゃうっていうことじゃダメなので、学校の勉強は学校で理解して帰すのが学校の責任だと思いますね。

教育格差は非常に問題。学校に民間の力を導入したい

塾にいく人も勉強時間に差があったりとか、親の学歴の差で宿題の教え方の丁寧さ、わかりやすさも変わってくるところだと思うんですが、塾にいくこと、学歴とか、具体的な解決策は…

私は学校に民間活力をどんどん導入したいという考えで、学校を民間に開放したいんですよ。だから例えば塾を放課後学校でやってもらう、とかすると子どもをたくさん人数集められるんだから月謝下げられるでしょう。それとかスポーツも先生が部活で面倒を見るって言ったら先生の負担も多いし、先生だってそのスポーツの分野でプロってやってきた専門でやってきたわけじゃないわけなので、それをスポーツ選手だった人とかバリバリで引退したような方がスポーツを学校に教えにきてくれたら、で、ちゃんとお月謝も支払いして、人数集められればとか場所がタダで借りられれば月謝下げられるじゃん。

そしたら、お家がちょっと苦しいお家でも勉強やったりスポーツやったりどんどんチャレンジできるんじゃないかなと思っていて。今は本当にお金あるうちの子は塾とか習い事にどんどん行って、ないおうちの子はずっと学童いるか、友達の家でゲームやってるとか、これでどんどんどんどん格差は広がってるってのは非常に問題だと思ってます。

インターナショナルスクールみたいなものでもいいし、算数に特化するような学校でもいいし、あと例えば秋保に観光のおもてなし教育をするような学校を作ったりとか、白石に自然体験にすごい特化した学校を作ったりとかして、学区を外しちゃって好きな学校に通ったり学校間で交流したりっていうことができたら面白いんじゃないと思うんですよね。自分の行きたい学校を作りたいですね。

コロナで不安な中、道筋を示すリーダーシップが必要

では続いて4年前の仙台市についてお聞きしたいと思います。前回必要はされた4年前の前市長選の頃と比べて優先事項が変わったと思われる仙台市の課題があればお伺いしたいと思います。

いやそれが本当に地場産業のコロナ禍における疲弊、生計が非常に苦しい状態にあるっていうところを​とにかく救済しないといけないっていうところが4年前とは全然違う。4年前はちょうど復興もあの明るい兆しが見えてきて、このまま頑張れば落ち着いていくんじゃないかという希望が持てた4年前だったと思うんですけど、今は非常にコロナで先行きを皆さん不安に思っておられるので、ちゃんと道筋を示していくっていうリーダーシップが必要だと思います。

市政に問題がないのではなく「諦めている」だけなのではないか

最後の質問なんですけども、公約3点についてお伺いしたいと思います。特に訴えていきたいこういう公約があれば教えていただきます。

4年前もキャッチフレーズだったんですけど「選挙に行かなきゃ政治は変わらない」ということですね。選挙公報の中でまず一番に訴えたんですけど、新型コロナウイルス感染症の予防のために私たちの権利、営業の権利とか移動の権利とか移住の権利とかそういうのが制限されたここ1年半なわけですよ。

最初は「え〜、窮屈」思ったかもしれないけどこんなに長く続くとだんだん慣れてきちゃって権利を制限されることに慣れてきてしまっている、その権利を制限されることが慣れて当たり前になっちゃって、無投票についてもなんとも思わないっていう風になっているのが今だと思うので、私は自分の祖父母が戦争を経験した世代だったんですけど、民主主義は不断の努力で守るものだよ、戦争を経験して初めて20歳以上の人すべてが選挙権を持ったわけですよ。そうやって権利っていうのはあのつらい経験を、戦争の痛みを乗り越えて勝ち取ってきたものなので、そのことに立ち帰ってコロナ禍だからこそ、人権とか権利とか民主主義とかもう一度考え直してほしいなとそういう機会になってほしいと思っています。

私は4年前の市長選にも出て、負けているので、最初ちょうどその後、上の子供が小学校に上がったんですけどその時は学校の問題とか、学童児童クラブの問題とかいろんな問題に気がついたんですよ。これおかしいなと思って。例えば児童クラブは働く親しか使えないとか、専業主婦は使えないとか、おじいちゃんおばあちゃんが近くにいると使えないとか。でも専業主婦だって病気になるときとか、急に冠婚葬祭入ることとかありますよね。そういうとき使えないんですよ。

あと、学校のプールの水をあのワンシーズン1回も変えないとか。学校が宿題出して家で子供の面倒をみてくださいって当たり前にいうのかなとか、これって親が子どもの宿題見れるお家はいいけど、見れないお家はどんどん堕ちこぼれていってもそれは家庭が悪いっていうこと?みたいな。いろんな疑問を持ったんです。それで私は学校にも言ったし、仙台市にも言ったんですね。でも言っても暖簾に腕押しなんですよ。で何か言うだけ損みたいな、疲れるなぁと思ったらだんだん疑問とか不満に思わなくなってた。それは問題がないわけじゃなくて言っても無駄だから諦めてる。諦めちゃうともう疑問に思わなくなっちゃうんですね。

今郡市政にあまり不満がないって、そのままでいいじゃないかっていうのは本当に良い市政をしているから不満がないんじゃなくて、諦めちゃって不満に思わなくなってるんじゃないかっていうところを皆さんもちょっと考えてもらえたらなって、私も前回市長選にでた私ですら、最初不満ないよなと思ったぐらいだったのでそういうこともちょっと考える機会になってくれたらいいなと思います。

「選挙に行かなきゃ政治は変わらない」

投票に行かない人も結構多くなってきたけど、昔はお金を払ってまで行きたいというものだったのでもっと尊重していきたいと思います。

戦後にやっと女性も投票できるようになったんですからね。男性しか戦前は投票できなかった、その前はお金持ちしか投票できなかった。その中で太平洋戦争に突入していったわけなので。

最後に仙台市民に向けて一言お願いします。

皆様、8月1日が投開票日になります。選挙に行かなきゃ、政治は変わりません。皆様ぜひ投票所に足を運んでいただきますようお願い申し上げます。

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