「気仙沼大島大橋」を渡って、大島へ行こう

【平塚千絵】まもなく震災から10年となる2021年2月、宮城県気仙沼市の大島に行きました。大島は気仙沼湾に浮かぶ人口2342人の離島で(2021年1月末・気仙沼市HPより)、東日本大震災では地震・津波・火災で大きな被害を受けた場所です。震災後の2020年4月、本土と島を結ぶ「気仙沼大島大橋」が開通するなど復興が進みつつあります。

橋は「鶴亀大橋」という愛称で呼ばれ、トンネルの名前も本土側から「浦島トンネル」と「乙姫トンネル」とユニーク。本土を出てから5分ほどで島に着きます。最初は、車で大島に来られたことが信じられませんでした。

気仙沼大島大橋 国内最大級のアーチ橋だとか

大島の入り口には駐車場と展望台があります。そこで車を降り、橋の上を歩きながら、景色を眺めてみました。青々とした海には、牡蠣の養殖棚が見られ、湾内を小型の漁船が航行しています。冬の三陸の海の風景が広がっていました。

橋からみた気仙沼湾。時々ウミネコの姿も見られた

ちょうどお昼時だったので、島内の飲食施設「野杜海(のどか)」に行きました。鮮魚店が経営するお店で「メカブとマグロの中おち丼」をいただきました。しっかりとした素材の味が出ていて鮮度抜群でした。ここでしか味わえない新鮮な海の幸をいただき、贅沢な気持ちになりました。

牡蛎のお吸い物、牡蛎フライも美味しい。

隣には「気仙沼大島ウエルカムターミナル」という、海産物や農産物の販売施設があります。焼くだけの気仙沼ホルモンや、地元酒造メーカーの「チョコレートボンボン」など気仙沼ならではのお土産もたくさんありました。

気仙沼のゆるキャラ“ほやぼーや”が迎えてくれる

会計をしにレジに行くと、店員さんが「どちらから来たの?」と話しかけてくれました。少し話した時、「大島は、夕焼けもきれいなんですよ」と教えてくれました。この日は日帰りで見られませんでしたが、次回は泊りがけで来て夕焼けを見たいと思いました。

帰りがけに建物内のロビーで、メッセージボードを見つけました。東日本大震災から10年となる3月11日を前に「島民からのメッセージ」「島民へのメッセージ」を自由に書けるコーナーです。「島民から」は「ボランティアの方にたくさん助けられて涙が出ました」「早くコロナがおさまり、様変わりした大島を楽しんでもらいたいと思います。皆さん大勢来て下さる事、お待ちしています」、「島民へ」は各地からの観光客が「大島のみなさん、共に頑張ろうネ!」「石巻からエール!フレーフレー気仙沼、がんばってください」。直筆のメッセージを見ていると、大島の住民、大島を訪ねてきた人の間に、目には見えない気持ちのつながりを感じました。

2021年3月には三陸沿岸道路のインターチェンジが出来るなど、復興への道を歩む大島。島内では、復興工事が着々と進んでいる様子でした。美しい自然、土地の新鮮な食材、人の温かさに触れ、また行ってみたいと思いました。

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