「キリバスは地球環境問題の最前線」仙台在住の名誉領事オノさんに聞く

また、ニュージーランド政府が毎年75人の移民の枠を正規に設定して、米国のグリーンカードのようなものを出しています。手に職を持った状態で移民できれば、家族を呼び寄せることも可能なはずです。

日本ではまだそれができていません。日本の資格を取るには英語ではなく、日本語でなければなりません。どうしてもネックになります。日本も人手不足や過疎化が懸念されています。双方、ウィン・ウィンになる取り組みが必ずあるはずです。

「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」の「ストップ温暖化センターみやぎ」が東北学院高校で開いた環境出前講話。ケンタロ・オノさんは780人の高校生を前に「キリバスの子どもたちの未来が危うい」と訴えた。(2016年10月18日、仙台市宮城野区の東北学院高校で。撮影:佐藤和文)
「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」の「ストップ温暖化センターみやぎ」が東北学院高校で開いた環境出前講話。ケンタロ・オノさんは780人の高校生を前に「キリバスの子どもたちの未来が危うい」と訴えた。(2016年10月18日、仙台市宮城野区の東北学院高校で。撮影:佐藤和文)

ーー日本との関係で、具体的な提案はありませんか?夢でもいいので聞かせてください。

 オノ サンゴ礁の国、キリバスの男たちは、誰もがとてもいい漁師なんです。だから、過疎化が進んで、疲弊しつつある日本の海辺の町に彼らが住むことができればと思います。その地域の伝統的な漁法を守りながら、キリバスの漁法も混ぜていくような、海の文化を創造できるのではないでしょうか。

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