仙台の小学生が考案した「ペットボトルイルミネーション」ごみの再利用がまちを照らす光に

阿部哲也】2021年12月7日から、仙台市宮城野区役所南隣の「原っぱ」にペットボトルを再利用したイルミネーションが輝き始めた。ペットボトルは、近隣にある小学生が1本1本色づけをしたもの。今月26日まで、宮城野区中央市民センター開館時間の17時~22時にまちを明るく照らしている。

地域の課題を「明るく」解決するアイデアを

12月7日夕方から開かれた点灯式。6年生の代表児童が、ペットボトルイルミネーションに込めた思いを発表した。「このイルミネーションでまちも人も明るくなってほしい。少しでも明るい気持ちでイルミネーションを楽しんでもらえれば嬉しいです。地域を明るく照らすだけではなく、いつも私たちを見守ってくれる家族や地域の方、交通安全ボランティアのみなさんに感謝の思いが伝われば、と思います」

点灯式に参加した児童たち

まちを照らすペットボトルツリーは、仙台市立原町小学校(原町小)6年生が国語の授業「町の未来を描こう」で取り組んだ作品だ。教科書発行会社である東京書籍は「自分たちの町の未来について考え、プレゼンテーションすること」を単元の目標に挙げている。今回原町小は宮城野区中央市民センターと連携してこの授業に取り組むことで、描いた未来を「実現させる」学びにまで踏み込んだ。

宮城野区中央市民センターの職員は2021年7月に原町小を訪問し、仙台市や地域の課題を社会教育主事が話した。それを聞いた児童は地域の課題を身近なこととして考え、情報を集め調べながら解決策を模索。笑顔あふれるまちにするためのアイデアを出し合った。たくさんのアイデアが発表されるなか、地域活性化やリサイクルに注目したペットボトルを使ったキラキラページェントのアイデアが今回実現することとなった。

コロナ禍から始まった市民活動の「展示」思わぬ収穫も

宮城野区中央市民センターは毎年11月に同センターで活動する団体の活動内容や成果の発表の場として市民センターまつり(Mフェス)を開催してきた。しかしコロナ禍により、2020年からはお祭りではなく展示中心の「Miyachuギャラリー」を企画。市民センターのスペースを市民の活動発表の場として活用してもらう取り組みを進めている。今回のペットボトルイルミネーションも、この事業の一つとして展示された。

宮城野区中央市民センターはJR仙石線陸前原ノ町駅や宮城野区役所に隣接、宮城野区文化センターや宮城野図書館、原町児童館と同じ建物内にある。市民センター職員で本事業を担当する及川志保子さんは「立地が恵まれている。複数の施設が集中しているため、他の施設に来た方でも足を延ばしていただける。建物もきれいで通路やロビーも広々としており、展示やワークショップもしやすい」と話す。

コロナ禍から始まった取り組みだったが、思わぬ気づきもあった。一週間~半月という長めの展示期間を設けているため、これまで一日限りの発表の場では予定を合わせられず発表を見ることができなかった人たちから好評を得ているという。コロナ禍で開催できなかった小学校の授業参観の代わりに児童の作品を展示したこともあり、平日休みをとれない親からも喜ばれた。

「展示には展示のよさがあることが分かった。Mフェスを再開できてもMiyachuギャラリーは続けたい」と、及川さんは手ごたえを感じている。

【問い合わせ先】
宮城野区中央市民センター
住所:仙台市宮城野区五輪二丁目12-70
TEL:022-292-3125
(google map)https://goo.gl/maps/17P4vFtCpuYtiJCPA

この記事はTOHOKU360と宮城野区中央市民センターとのコラボ事業「東北ニューススクールin宮城野」の参加者が執筆した記事です。宮城野区の市民活動を取材した参加者たちが、地域の課題に取り組む人々の活動や思いに迫ります。

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